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ぴあ

777☆SISTERSら振り返った“ファンとの軌跡” 『Tokyo 7th シスターズ』メモリアルライブレポ

リアルサウンド

18/7/31(火) 18:00

 777☆SISTERSらが7月20日、『Tokyo 7th シスターズ メモリアルライブ「Melody in the Pocket」in 日本武道館』を開催した。

(関連:『Tokyo 7th シスターズ』メモリアルライブ写真

 『Tokyo 7th シスターズ』(以下:ナナシス)は、スマホ向けアイドル育成リズム&アドベンチャーゲームで、7月4日には、作中の“次世代アイドル劇場型スタジオ”・777に所属するキャラクターたちによる3rdアルバム『THE STRAIGHT LIGHT』を発売。この日のライブには、キャラクターを演じる、篠田みなみ、高田憂希、加隈亜衣、中島唯、井澤詩織、清水彩香、道井悠、今井麻夏、大西沙織、中村桜、高井舞香、桑原由気が777☆SISTERSとして出演。また、Le☆S☆Caとして吉井彩実、藤田茜、植田ひかる、The QUEEN of PURPLEとして野村麻衣子、広瀬ゆうき、山本彩乃、巽悠衣子、Ci+LUSとして山崎エリイと田中美海の計21名が登場した。

 777☆SISTERSにとって約1年ぶりとなる同公演は、“メモリアルライブ”と銘打ち開催されたのだが、『ナナシス』のサービス開始4周年や、先述のアルバムリリースを記念したものではなかった。このライブを鑑賞するにあたり、7月2日に配信された出演声優らによるLINE LIVEや、各メディアに寄せられたインタビューを確認してきたものの、この“メモリアル”という言葉の意味するところが、あえて明かされないまま当日が迎えられた印象だ。

 この“メモリアル”とは、何を指したものだったのか。その答えは、ライブ開幕直後にはっきりとした。日本武道館の中央に据えられたステージには、このライブのイメージビジュアルを再現するように、一面に青空と白い雲が描かれ、それを囲むように、客席が360度に渡って設けられていた。

 ライブ開幕後、777☆SISTERSはイメージビジュアル同様、円陣を組んで登場し、「僕らは青空になる」を披露。曲中では、メンバーが客席を背に向け、互いの表情を幾度となく見つめあっており、その様子は、彼女たちが歩んできた道のりを振り返っているかのようだ。“メモリアル”という言葉の指すところはつまり、“多くのアーティストが憧れる日本武道館でライブをすること”ではなく、過去に踏んできたステージでは叶わなかったであろう、日本武道館ならではの円形の会場を用いることで、“メンバーとファンがこれまでの軌跡を振り返る”ところにあったのではないだろうか。客席のサイリウムより放たれたスカイブルーの光も、彼女たちの辿り着いた“青空”のようであり、この点においても、イメージビジュアルを忠実に再現していたのだろう。記念すべき初シングル曲である「僕らは青空になる」が、ひとつの完成形に到達したという意味で、この日のライブはまさに“メモリアル”だと感じられた。

 そんな777☆SISTERSを後に、新曲「ひまわりのストーリー」を携えたLe☆S☆Caが登場したところで、ユニット楽曲コーナーへ。各ユニットによるパワフルなステージからは、特にNI+CORAとCi+LUS、そしてSiSHについて綴りたい。

 新アルバムにおいて、「プレシャス・セトラ」を発表したSiSH。同楽曲は、過去作「お願い☆My Boy」などとは異なり、ボーカルが隙間なく敷き詰められたサビが特徴的で、先述のLINE LIVEにおいて、メンバーの清水が「(レコーディング時に)『いつものSiSHじゃない!』と感じた」とコメントしていたほど、過去にはないアップテンポなナンバーだ。この日のステージは生バンドが支えていたこともあり、これまでのSiSHにはない、爆発力を備えたパフォーマンスを目撃することができた。

 また、NI+CORAの姉妹ユニットとして結成されたCi+LUSは、今回のステージが初のライブとなる。そんなCi+LUSは、弾むようなモータウンビートが特徴的な「アイコトバ」を歌唱。一方のNI+CORAは打って変わり、好戦的なロックナンバー「CHECK’MATE」を歌い上げ、会場をこの日一番のボルテージへと導いた。

 両ユニットのもたらす世界観からは、多数のユニットが登場する『ナナシス』において、各グループの住み分けが巧みになされていることが感じられた。NI+CORAがこの日、これまでに押し出してきた“今風の女の子らしさ”ではなく、アグレッシブさに振り切ったパフォーマンスを見せていたことも、その一例といえる。この背景には、先述のLINE LIVEで高田が語っていたように、後輩ユニットであるCi+LUSの登場があるのだろう。実際に「アイコトバ」では、王道アイドルソングに多いモータウンビートが採用されており、これは『ナナシス』において初の事例だ。自分たちの築き上げた“可愛らしい”アイドルらしさをCi+LUSに託したことで、NI+CORAは会場をロックすることができたのだろう。

 そのほか、サプライズで新曲「Clash!!!」を力強く演奏したThe QUEEN of PURPLEらを含め、全てのユニットが前作までの路線に寄り添いつつ、新たな一面を打ち出していた。

 ライブ終盤には、篠田がステージでひとり、「またあした」をしっとりと歌唱。「今まで私は、この歌を寂しいとき、悲しいときに、ひとりで歌っていました」と語る篠田の姿からは、彼女演じる春日部ハルの過去が頭をよぎり、ふいに涙を誘われた。しかし後半では、後ろに控えていた777☆SISTERSのメンバーの輪に収まり、笑顔で力強い歌声を響かせてくれた。そして、日本武道館を通過点に、また新たな出発を切る所信を表明するように「スタートライン」と「FUNBARE☆RUNNER」をパフォーマンス。最後に、夢を追いかける姿を描いた「STAY☆GOLD」を披露したところで、この日のステージは幕を閉じた。

 これまでの歩みを振り返る過程で、「僕らは青空になる」を最高の形で完成させ、新たな“スタートライン”から跳び出した777☆SISTERSたち。来たる10月のライブでは、ライバルユニットの4UやKARAKURIも登場し、さらに充実したパフォーマンスを見せてくれることだろう。この日のステージで見せてくれた青空にも、またすぐに出会うことができるはずだ。(青木皓太)

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