Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

KinKi Kidsの飾らず、気負わず、ゆるゆるとした姿 『どんなもんヤ!』25年間変わらないスタンス

リアルサウンド

19/2/6(水) 7:00

 『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)が、今年25周年イヤーに突入した。新年1発目の放送から、堂本剛は「25周年の意気込みって(台本に)書いてありますけども、意気込んだことがないから。文化放送さんがすごいよな。これをはじかないっていう、すごいありがたいですよね……これだけ長い間、続けさせていただいているということは、文化放送さんはじめ、ファンのみなさん、リスナーの方、みなさんのお力あっての25周年ですから。これからも肩の力を抜いて聞いていただければ」と、変わらぬスタンスでのんびりと続けていく“意気込み“を語った。

(関連:キンキが“ふたりで歌う”意味の大きさ 『KinKi Kids CONCERT 20.2.21』映像作品を見て

 疲れているときには無理にテンションを上げず、楽しい話題を見つけたら時間を忘れて話しまくる。また、あるときはテレビ番組のロケでお酒を飲んだために、ホロ酔い状態で出演したこともあった。それでも、2人の自由な姿を愛でてきた、25年という月日。まさにKinKi Kidsと、番組スタッフ、そしてリスナーは“健やかなるときも、病めるときも……”な関係性だ。そんな人間味あふれる部分も全部抱きしめてきたからこそ、遠慮のないやりとりが繰り広げられるのも『KinKi Kidsどんなもんヤ!』の面白さ。

 1月28日放送回では、堂本光一に宛ててリスナーから「矢田亜希子さんが“デリカシーのない人”として、20年ぶりに仕事をした共演者の方から“20年前はすごく可愛かったのに今はおばさん”と言われたエピソードを披露していました。どうやら関西弁を話す方のようで、もしかして、この方は光一さんのことではないでしょうか?」というお便りが届く。“デリカシーのない人”というネガティブな情報にも関わらず、“うちの光一では?”と真っ先に思い浮かぶリスナーの圧倒的身内感、そして“うちの光一かも!”と採用するスタッフの共鳴が微笑ましい。

 対して、堂本光一も「ふふふ、ひどいよね。なんで、なんで俺? 俺じゃないですよ」と思わず苦笑い。しかし「なんかこれ、俺も誰かから聞いてん。“あれ、お前ちゃうん?”みたいな」と、周囲からも同様に指摘されていたことが発覚。とはいえ、映画で共演した人というヒントから「映画で共演してないですからね、矢田さんと。うん……まあ、でも僕じゃないです。ほんと失礼しちゃうわって話。ふふふ、デリカシーのない人を、この人は俺やと思ってるってことでしょ? それがデリカシーないねん!」と反論しつつ、笑いを誘う。

 だが、そのあとの「ハンドクリームの缶のふたを閉めない娘に、どう注意したらいいか」というお便りに、「俺やったら開けたまま置いといて、“ほらカピカピなってるやん、ちゃんと閉めな、こうなるで”って(注意する)。乾燥して使えなくなっちゃうのを知ると、直るかもしれないじゃないですか」とアドバイス。さらに「これ今、俺の発言に関して“うわー、イヤなやつ”と思った人、多分いると思うんですよ。いいです、別に。イヤなやつと思ってください。ふはははは」と大笑い。そんな堂本光一を見続けてきたリスナーだからこそ、矢田のエピソードを聞いて“光一なら言いかねない”と思ったというのに……。「失礼しちゃうわ」と言いながらも、まったく懲りないところがまたファンを惹きつけてやまない部分なのだろう。

 そして2月4日放送回には、久しぶりに2人揃って登場……のはずが、聞こえてきたのは堂本光一の声のみ。「今日はね、2人の放送の予定でございます。さっきね、一緒の仕事で出たんですけど、私のほうが早く到着しちゃいましてですね、ちょっと先に始めちゃってます」と伝え、躊躇なく最初のお便りを読み上げる。それはリスナーからの「25周年イヤーを記念して久しぶりに公開収録を!」というリクエストだったのだが、「いやー、もういいんじゃないかな」とバッサリ。そこに「あ、来た! 来ました。もう始まってますから」と、堂本剛が到着する。ここまで、ものの数分。“光一よ、なぜ待てなかったんだ”な展開だ。

 堂本剛も「いーっす」と、先に始まっていることに全く動じず、まるで小規模の飲み会に遅れて参加したかのようなゆるさ。「今、僕が言ってたのは、もう(公開収録とか)やらなくていいんじゃないかなって……」と、堂本剛に冒頭のくだりを説明する堂本光一に、ますます“なぜ先に始めたんだ”感が高まり、つい笑ってしまう。

 ようやく2人揃ったと思ったら、今度はトイレットペーパーについてのトークが白熱。特に、トイレットペーパーは断然ダブル派だという2人は「分厚いよね、単純に。あの……こう拭いてるときに破れへん、手で拭くみたいなね」(堂本光一)、「しっかりと、だからそのー捉えてる感じあるよね」(堂本剛)と盛り上がる。そんなアイドルらしからぬ生々しい表現も、この番組では珍しくない。これまでも散々下ネタで盛り上がる2人を知っているスタッフ&リスナーは、“またいつものウンコ好きが出た”くらいにしか思わなかったはず。

 にも関わらず、急に堂本光一が「僕はアイドルなんでウンコはしないですよ、僕は。さっきからトイレットペーパーで、やわらかすぎて拭いた瞬間に、ビリっと破れて手で拭いてまうって、想像ですから!」と謎の路線変更をしてみせる。これには堂本剛も「何なん、このキャラ。絶対ウンコしてるし!」とツッコまずにはいられない。しかし堂本光一は「想像です」と、一切ひるまない。さらに、マネージャーから誕生日プレゼントに高級トイレットペーパーをもらったことも「なんで俺にくれたのか、謎やねん。あ、お客さん用か!」とキャラを守り続けるのだった。

 先にラジオを始めていても、文句ひとつ言わなかった“仏の”剛も、なぜかウンコに関してだけは「100パーしてる!」「ウンコしかしてない!」「このキャラ、何の得があんねん、今さら。この平成終わるときにウンコしてませんて!」と食い下がるやりとりも、くだらなすぎて、最高だ。こんな愛しい時間なら、あと25年は軽く聞き続けられるだろう。これからも、飾らず、気負わず、ゆるゆると……KinKi Kidsとスタッフとリスナーの笑っちゃうほどしょうもなくて、涙が出るほど幸せな時間が、この先もずっと続くことを心から願っている。(文=佐藤結衣)

Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える