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いま、最高の一本に出会える

「週末映画館でこれ観よう!」 今週の編集部オススメ映画は『シュガー・ラッシュ:オンライン』

リアルサウンド

18/12/21(金) 19:00

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、ディズニー王国の納税者・阿部が『シュガー・ラッシュ:オンライン』をプッシュします。

『シュガー・ラッシュ:オンライン』

 毎年12月はディズニー映画の新作が公開され、さらにはパークがクリスマスムード一色ともあり、ディズニー好きにとって幸せに溢れた季節となります。1年を通して素晴らしいイベントやショーが繰り広げられる中、わたしの中で最も大切なパークの季節はクリスマス。ただでさえ夢を与えてくれるパークに、クリスマスソングが流れ、テーマポートごとのデコレーションが施されると、何十倍も輝きを増すような気がするのです。

 特に今年は、初登場のハーバーショー「イッツ・クリスマスタイム!」という大変素晴らしいショーが東京ディズニーシーで開催されています。先に行っておきますが、25分ながら、これだけで5,000円以上の価値があるショーで、まだ行くのを迷っている人がいれば25日までなので速攻にチケットをゲットして、直接感動を味わってほしいとすら思います。このショーでは、ミッキーマウスをはじめとしたキャラクターたちが白を貴重とした上品な衣装で、色とりどりの衣装をまとったダンサーたちと、生歌で披露されるクリスマスメドレーをバックにタップダンスやラインダンスを披露します。文字だけで伝わらずに申し訳ないのですが、こんなに心温まる世界があるのかと、号泣必至なショーとなっています(抽選全部落選でしたが、それでも満足でした)。

 フランク・シナトラの「We Wish You The Merriest」からスタートし、「Let it Snow」でグーフィー&マックス親子が元気に踊り、自動車やヨットやプラチナをねだる小悪魔的な「Santa Baby」でクラリスがセクシーなダンスを披露。それからヒットメドレーが続き、ディズニーオリジナルのクリスマスソング「Welcome to Christmas」という涙腺崩壊パートがやってきます。キャラクター&ダンサーが一体となって、力強い手話を使い、メディテレーニアンハーバーを、愛と喜びにあふれたクリスマスムードで包みます。その温かい雰囲気に圧倒されるほか、伝説的ショーである「キャンドルライト・リフレクションズ」を彷彿とさせ、古くからのファンは長年のディズニーへの愛もこみ上げ、涙が止まらなくなるのです。

 しかしパークの感動は映画なしでは生まれません。『マツコの知らない世界』(TBS系)で風間俊介が、「アニメーションを完璧に実写化してくれる、体験させてくれる東京ディズニーランドが好き」と言っていたのに思わず拍手を送ったDヲタの皆さまも多かったことでしょう。12月21日から『シュガー・ラッシュ:オンライン』が公開され、ディズニーの世界に新たな仲間と物語が刻まれることとなりました。

 2012年の映画『シュガー・ラッシュ』の続編となる本作は、レースゲーム「シュガー・ラッシュ」の天才レーサー、ヴァネロペと、初期型アーケードゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の悪役ながら心優しいラルフの物語(実はディズニーが続編を製作したのは『ファンタジア2000』以来となります)。ある日、「シュガー・ラッシュ」のハンドルが壊れてしまい、ゲームは廃業の危機に陥ります。インターネットの世界ではなんでも手に入ることを知った2人は、「シュガー・ラッシュ」の世界を救うため、いざインターネットの世界へ! しかし、新しいものが好きなヴァネロペは、インターネットの世界に魅了され、ラルフと心の距離が少しずつ離れていくことになります。

 本作の監督でもあるリッチ・ムーア&フィル・ジョンストンが手掛けた『ズートピア』同様、所狭しと見どころが積まれていてきっと一度ではイースターエッグも含め見つけることは難しいでしょう。『白雪姫』や『眠れる森の美女』、『シンデレラ』など、王子に助けられて幸せを掴む古典的な作品に閉じ込められていたプリンセスに新しい価値観を与え、開放したり、『スター・ウォーズ』やMCUを含むディズニーキャラクターのカメオ出演したりと、表面的な部分のみでも心躍るシーンがいくつも見受けられました。

 しかし注意しておきたいのは、単なるディズニー映画だと思い足を運ぶと、前作同様、心に深い傷を負うかもしれません(特に大人)。『シュガー・ラッシュ:オンライン』は友情の物語です。インターネットの世界に飛び込んだことにより、価値観の違いが生じ、いままで大親友だった2人に亀裂が入ります。さらに、その亀裂を埋めようとラルフはヴァネロペに猛アタック。ラルフのヴァネロペへの友情は次第に利己的になっていき、相手の思いを尊重せずに暴走化していきます。

 仲が良かったのにクラス替えで離れ離れになったことにより、付き合いが減った。気の合う友人が、大学デビューを果たし、派手路線を突っ切ってしまい、以前のように時間の共有ができなくなった。地元を離れた家族が、都会に染まって連絡をくれなくなった。人と人が関わる上で、相手が成長することにより、「置き去り」にされているような気分になる経験は誰しも一度はしてきたのではないでしょうか。束縛しているつもりはなかったのに、相手の存在が日常化しすぎていて、いざ離れるとなると、現実を受け止めきれず、空回りして嫌われる。人生において、あまり掘り起こしたくない思い出が、この映画には痛いほど詰まっているのです。

 ディズニーの良いところは、映画・パークともに、思い出や教訓、現実世界でのアドバイスをくれるところだと、わたしは思っています。正直今年を振り返ると国内外ともに、ディズニーに関する悲しいニュースを耳にする機会が多かったのは見過ごせません。個人的な意見ですが、こんなことでディズニーの魔法が弱まってしまうことほど、悲しいことはないです。来年こそは、作り手もファンも一体となって、ディズニーの魔法にかかることのできる世界をつくれることを、祈っています。

■公開情報
『シュガー・ラッシュ:オンライン』
12⽉21⽇(⾦)より、全国4DX劇場にてロードショー
監督:リッチ・ムーア、フィル・ジョンストン
製作:クラーク・スペンサー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)2018 Disney. All Rights Reserved.
公式サイト:Disney.jp/SugarRushOL

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