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有村架純、岡田健史のために全てを捨てるが…… 『中学聖日記』が描く理想と現実のギャップ

リアルサウンド

18/12/12(水) 13:30

 『中学聖日記』(TBS系)第10話ではついに、聖(有村架純)と晶(岡田健史)は晶の父・康介(岸谷五朗)が住む島を離れ、東京に戻ってくる。晶への愛を確信した聖の表情は今までとは違い、どこか晴れやかだ。晶もまた、周囲からの理解を得られるよう励むと口にする。何を言われても揺るがない思いを持った2人は、その心の内を隠したり、外部を拒絶したりすることをもう止めるという決意を、東京へ向かうフェリーの中で固める。

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 彼らの前に待つのは現実だ。晶の母・愛子(夏川結衣)と出会った聖の母(中嶋朋子)は、怒りのあまり聖を叩き涙を流す。翌日、聖は母と共に、愛子の元に謝罪に出向く。しかし、意を決した聖は「黒岩くんが好きです」「できません、もうこれ以上嘘をつき続けることは」と強い口調で主張し、晶が心変わりするかもしれないと言われても「後悔しません」と語る。

 新井順子プロデューサーがインタビューで語っていたように、10話の聖は決してブレずに自分の道を突き進む。しかし、そうすることで失うものが大きいことは確かであり、聖もそれを自覚し、傷つく。聖の母は、法的措置も考えると口にする愛子に対して、「どうかそれだけは」と土下座までするのだ。聖はそんな母の様子に申し訳なさを感じながらも、それでもボロボロになりながら、晶と歩む道を目指していく。

 小宮第一小学校に戻り、聖は教職を辞める意向を伝えると、復職のきっかけを作ってくれた千鶴(友近)からも「もう教師をやる資格はない」と言われる。聖は夢だった教職も、最大の理解者でもあった千鶴をも失ってしまったのだ。

 そんな聖において唯一とも言っていい救いとなったのが律(吉田羊)との再会だ。律は今回の裏主人公と言っても過言ではないだろう。物件の保証人を探していた聖は、偶然律と再会する。聖の近況を聞いていた律は「変わったね、聖ちゃん。強くなった」「何もないってことは何からも自由ってことよ」と説き、保証人も買って出るのだ。そんな日の夜、晶から「なんか引いた。突然冷めた」と聖の元に電話が。それでも何もかも失った聖は前へ進まなければならない。新居の内見に律と訪れ、思わず聖はそのことをこぼす。そんな聖を、「いいよ、泣いても」と律は優しく慰める。

 数日後、聖の元に突然律が現れ、晶がいるという大学のオープンキャンパスまで連れていく。もう晶と話すことはないと弱気な聖だが、そんな聖に「なんで? って思ったら追求するの」「戦え! 聖!」と背中を押し律。律は、ようやく正直に生きることを決意した聖をどこまでもサポートする。律の言葉は、常に悩みながら生きる私たち視聴者の背中をも押し出してくれるような凛とした強さと優しさがこもっているのだ。

 聖と再会した晶は、聖が教職を辞めたことを知らせてくれなかったことの怒りをあらわにした。実は、晶は聖のかつての婚約者・勝太郎(町田啓太)から聖が学校を退職した事実を聞かされ、それが晶のせいだと言われていたのだった。自身の責任を感じていた晶は、聖を思う一心で別れようとしていたのだ。そんな最中、愛子の姿を見つけた晶は、聖の手をとって走り出す。そして2人は互いに「黒岩くんの隣にいたい」「僕もです。先生の隣にいたいです」と思いを再認しあうのだった。しかし、通報を受けたという警官が突然2人の前に姿を現す。2人は警察署まで同行することになる。通報をした人物が誰なのかは未だわかっていない。次回予告では「黒岩くん、会えて良かった」と涙を流す聖の姿だけが映し出されており、2人が今後どうなってしまうのかは分からない。いよいよクライマックスを迎える『中学聖日記』。2人の行く末を最後まで見届けたい。

(文=島田怜於)

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