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いま、最高の一本に出会える

ノーマン・リーダス

名優ノーマン・リーダスはなぜバイクで旅に出るのか? 本人が語る

ぴあ

19/4/30(火) 18:06

『処刑人』やドラマ『ウォーキング・デッド』などの作品で人気の名優ノーマン・リーダスが仲間とバイクで旅をする模様をおさめたドキュメンタリー番組『ライド with ノーマン・リーダス』が現在、Huluで配信されている。

俳優だけでなくモデルや画家としても活動するリーダスは、全世界に熱狂的なファンが多くいる実力派俳優だが、ハリウッド屈指の、いや映画界屈指の“飾らない穏やかな人柄”が魅力的な男性だ。しかし、彼は世界的な有名人。家から一歩外に出れば、イヤな目に遭うこともあるようだ。

「外を普通に歩いているだけなのに、無言でカメラを向けてくる人がたくさんいると“おいおい、ここは動物園か?”って思うよ。実はみんな僕のことなんか興味がなくて、単に“Like(いいね)”がほしいだけなんだ。この間、ロバート・ダウニーJr.に会った時も人が集まってきて写真を撮り始めたので『ああ……また始まったね』って感じで目で合図を送り合ったよ(笑)。現代は何かあるとすぐに“いいね”を求めるし“ここに新しいものがあるぞ!”と次々に飛びつく世の中になってしまった。それはすごく残念なことだと思う」

だからこそ彼は旅に出る。スター俳優ではなく“ひとりのバイカー”として。「この番組での旅と俳優業は僕の中では明確に“別もの”だ。例えば『ウォーキング・デッド』のダリル役は10年目に入るわけだから『ライド』で得たものが役に影響を与えたりすることはない。でも、番組での旅は僕の人生観に大きな影響を与えていると思う」

そこで彼は『ライド』撮影のためにウルグアイに向かう飛行機で出会った男性について話し始めた。「その男性はフォーチューン500(米国のフォーチューン誌が毎年、会社の総収入に基づいて発表する全米上位500社のリスト)に名前が載るような会社を経営している男性だったんだけど、彼が話してくれたんだ。『2年前に母が亡くなる直前に“あなた逃げなさい”って言ったんだ。その時は意味がわからなかったけど、その後に妻を失って、やっと母の言ったことの意味がわかったよ。僕は何千人もの従業員がいる会社を経営していて、大金持ちにはなったけど、大金以外に何も得ることはできなかった。もしかしたら僕は人生をムダにしてしまったかもしれないって。そこで僕は8か月の休暇をとって世界中を旅しているんだよ』。だから僕は彼に言ったよ。僕が『ライド』でやっていることは、今のあなたと同じことだって。彼の話を聞いて、僕もリラックスして人生を楽しまないといけないなって思ったんだ」

現在、配信中のシーズン2でリーダスは大親友のジェフリー・ディーン・モーガンやコメディアンのデイブ・シャペル、写真家のパトリック・ホエルクらとバイクに乗って旅に出ている。本番組以外にも旅を扱ったドキュメンタリーは数多く存在するが、リーダスは“バイク”で移動することに大きな意味を感じている。「ライダーはその街を“肌”で感じるから自動車で旅をするよりいいんだよ。まるで西部劇で馬に乗って街に行くみたいな感じだ。それにバイカーたちは相手の本当の部分を知りたい想いがあるから、僕に会っても“写真撮らせて!”なんてことは言わなくて、“お前は一体、どんな人間なんだ?”みたいな質問が来る。そういうところからリアルな友情が生まれるところも僕は気に入っているんだ。シリーズの初期はバイクのメカやギアを中心に扱っていたけど、シーズン2からは人間の交流が番組の中心になった。個人的には番組名も『ライド』だけにして“with ノーマン・リーダス”はハズしてほしいぐらいだ。だからこれからも、もっと自由で大らかにやっていきたいね」

ちなみにリーダスはかつて日本に住んでいたことがあり、シーズン4では日本を旅する。「日本は“古き良きもの”や“匠の精神”を美徳とするヴィンテージの文化があって、僕はすごくいいと思う。昔ながらの手法で作られた革ジャンがあったり、古いレコードがちゃんと保管してあったり、古くて美しいバイクに乗っているバイカーたちがいる。古いもの、時間のかかるもの、手の込んだものを愛でる日本人の心が大好きなんだ」

インタビュー中も「僕はこうして質問に答えていても、窓から見える日本の景色のことが気になるんだよ」と満面の笑みを見せたリーダス。『ライド』は彼の俳優業とは違った一面を、彼の素顔を存分に楽しめる番組になっている。

『ライド with ノーマン・リーダス』
シーズン2 Huluで独占配信中
シーズン3 Huluで2019年独占配信決定

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