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加藤シゲアキVS佐藤龍我、対決の行方は? 『ゼロ 一獲千金ゲーム』2人を際立たせる演出

リアルサウンド

18/8/6(月) 12:30

 『ゼロ 一獲千金ゲーム』(日本テレビ系)の第4話が、8月5日に放送された。原作は『カイジ』『アカギ』などでおなじみの福本伸行作品『賭博覇王伝 零』。現代社会の中で苦しむ弱者を救う「義賊」の宇海零(加藤シゲアキ)が、命を賭けたサバイバルゲームに挑む。時に仲間をも蹴落とさなければ勝ち上がれない状況で、彼は自分が勝つことより他人が負けないことを優先しながらもゲームをクリアしていく。

 そんな彼のライバルとなるのが、標(佐藤龍我)だ。第1話登場時から異彩を放っていた標。第1話のゲーム「鉄球サークル」では会場が騒然とする中、淡々とした様子でサークルの中に入り、人々の混乱に巻き込まれることなくゲームをクリアする。第2話、第3話で登場した「クォータージャンプ」では、制限時間ギリギリにクリアした零に対し、わずか45秒でセーフエリアに飛び移りクリアしている。第4話では、零をも凌ぐ頭脳をもち、多くを語らず常に冷静沈着キャラクターな標と零の対比が見どころだった。

 標を演じる佐藤龍我は、ジャニーズJr.のユニット、東京B少年のメンバーの1人。あどけない顔立ちとすらっと伸びた脚が特徴的な彼は、今注目の若手Jr.の1人だ。そんな佐藤は『Jr.選抜!標への道』(日本テレビ)というドキュメンタリー番組内で、9人のジャニーズJr.の中からオーディションに勝ち抜き、標役を得ている。標は感情を決して表に出さないが、胸の奥に大きな野望を秘めた少年である。そんな標を、佐藤は全力で演じている。

 第4話、「迷宮のトライアングル」というゲームでは、「部屋はすべて同じ。君達は何?」という問題に3人1組で取り組むことになる。そのうち1人は柱に繋がれ、出題と同時に注がれる水によって「柱時計」の代わりにされてしまう。零と標は各々のチームで柱時計の代わりにされる。この時、零と標の表情がゲーム主催者である在全(梅沢富美男)のいる部屋のモニターに映し出される。零は、チームを組んだ末崎(ケンドーコバヤシ)とセイギ(間宮祥太朗)の不仲により解答にたどり着けない焦りや増水による不安から、苦悶の表情を浮かべながらゲームに臨んでいるが、標は一切表情を変えず、淡々とゲームに臨んでいる。在全が見ている監視モニターに向かってもがきながら叫ぶ零の姿と、まっすぐ前を見据えたままの標の対比は、彼らの思想や考え方の違いを視聴者にはっきりと理解させるものだった。

 零を演じる加藤は、「自分が勝つことより他人が負けないこと」を優先する零の性格を体現し、人の心に訴えかけるような表情と声色をみせる。末崎とセイギの不仲をあえて利用したり、どちらか一方を持ち上げるような話術で彼らをコントロールしようとしたりする零の姿からは、心理的に操りざるを得ないとはいえ、「チーム」で勝ち抜こうとする零らしい考え方が伝わってくる。それでいて、加藤の演技は人間味に溢れており、零が冷静さを欠くシーンでは視聴者の心をハラハラさせたに違いない。

 一方で佐藤は、冷静沈着で寡黙な標を演じるため、必要最低限の体の動き、表情しか見せていない。自分の置かれている状況を把握する時も、左右をキョロキョロ見渡すのではなく、一度じっくりと上下左右を見やった後は、また正面をじっと見据えて口を閉ざす。合理的な彼は、チームの人間に自身の状況を訴えかけることもなく、淡々と彼らに指示を出す。サバイバルゲームにおいて、人を助けるでも蹴落とすでもなくゲームに臨む標。零と標の対照的な演技は、互いの特徴を際立たせる良い演出となっている。

 しかし標は決して、無気力な少年というわけではない。零と言葉を交わした時、「僕は革命を起こす」といつも通りの口調で話した。けれどもその目には熱いものがあり、彼が自分の信念を断固として曲げないであろうという確信があった。零の抱く正義とはまた違った、彼の正義を感じられる。彼が起こそうとしている「革命」とは一体どのようなものなのか。零と標のライバル対決が、今後の展開に大きく関わってくることは間違いない。(片山香帆)

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