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乃木坂46、『帰り道は遠回りしたくなる』で首位獲得の歴史を更新 収録曲からポイントを考察

リアルサウンド

18/11/24(土) 10:00

参考:2018年11月26日付週間シングルランキング(2018年11月12日~2018年11月18日・ORICON NEWS)

 2012年5月2日にリリースされた2ndシングル『おいでシャンプー』以来、オリコン週間ランキングで1位を獲得し続ける乃木坂46。最新シングル『帰り道は遠回りしたくなる』も、2018年11月26日付のオリコン週間シングルランキングで1位を獲得し、6年以上に渡る首位獲得の歴史を更新し続けています。しかも、2作目の初週ミリオン突破。その理由の一端に触れるべく、今回は乃木坂46の『帰り道は遠回りしたくなる』を聴いてみましょう。

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 「帰り道は遠回りしたくなる」は、渡邉俊彦作曲、渡邉俊彦と早川博隆による編曲。ともに、近年の活躍がめざましいヒットファクトリーであるRebrastの所属作家です。

 アコースティックな音とエレクトロニカな音が交錯するイントロから、厚いストリングスの音色が響きだし、乃木坂46のボーカルへ。この冒頭の流れこそ、乃木坂46というグループのブランディングのすべてを物語っているようにすら感じられます。つまり、変わらぬ清廉さ、透明感、フレッシュさ。そうしたものを常に提示し続ける乃木坂46のサウンドプロダクションのレベルの高さは何度でも特筆されるべきでしょう。

 さらに「帰り道は遠回りしたくなる」では、サビ前のフレーズでボーカルが突然セリフのようになり、引っかかりを残します。不思議な譜割りです。漫然と聴き流すことができないフックがしっかりと用意されており、そうした楽曲がシングルの表題曲に選ばれているわけです。

 センターとMVの主演は、年内で乃木坂46からの卒業を発表している西野七瀬。MVでは西野七瀬が、ちょっとした運命の別れ道で「アイドルになる女の子」と「アイドルにならない女の子」のひとり2役を演じています。歌詞もまた、西野七瀬と同作を最後に11月いっぱいでグループ活動を終了する若月佑美の卒業を強く連想させるものです。

 カップリングの「キャラバンは眠らない」も、エレキギターが前に出ている点こそ異なるものの、「帰り道は遠回りしたくなる」と同様にストリングスの音色が響きます。

 Type-B収録の「日常」では、プログラミングとエレキギターを主体にしたサウンドがドラマティックな楽曲を彩ります。間奏にはダブステップの要素も。

 突然のディスコナンバーは、Type-C収録の「告白の順番」。ブラックミュージック好きはこの盤を買いましょう。Type-D収録の「ショパンの嘘つき」は、曲名通りショパンを意識したピアノと、プラグラミングによるパーカッションを主体としており、さらにストリングスの音色やスパニッシュ風のギターも響いてゆく異色のサウンド。プログラミングに振りきれているのは通常盤収録の「知りたいこと」です。

 さて、最後に触れたいのがType-Aに収録されている西野七瀬のソロ曲「つづく」です。この楽曲のMVに登場するのは、10年後の西野七瀬。MVのなかで、西野七瀬は34歳となり、母になっています。

 西野七瀬は娘を連れて訪れた遊園地で1枚のポスターを目にします。「乃木坂46 10期生ライブご招待 2028年今秋開催!!」。ポスターを見た西野七瀬は静かに微笑みます。

 本稿の趣旨を完全に逸脱して個人的なことを書きますと、ここ数年で非常に好きだったアイドルが“アイドル”を辞めることが3度ほどありました。表舞台から去った後、まさに一児の母として再会した人もいます。

 その度に思うのは、アイドルの未来は縛ることができないということです。いくらファンとして金銭を使ってきたとしても、1人の若者としてのアイドルの未来というのは、私たちが足を踏み入れることができない領域だと思うのです。「つづく」のMVを見ながら、そんなことを改めて考えました。それぞれに幸せな道を歩んでくれたら、それが一番良いですよね。

 西野七瀬さんにも、彼女のファンの皆さんにも、幸多からんことを願って(そして記事の趣旨から脱線したまま)筆を置きたいと思います。(宗像明将)

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