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福山雅治、弾き語りが表す初期衝動と音楽的興奮 『DOUBLE ENCORE』『五十祭!!』で感じたこと

リアルサウンド

19/2/15(金) 12:00

 2月6日、福山雅治は50歳の誕生日当日を、横浜アリーナのステージ上で、ファンに祝福され、そしてこれまでの感謝の気持ちを、ありったけの思いを込めて歌い、ファンに届けたーー。2月5日〜7日横浜アリーナで行われた『福山☆はじめての大誕生祭 其の壱 平成最後の2月6日。やっぱりこの日はステージに立っていたかったんだ! 福山雅治 五十祭!!』は、タイトル通り、人生の大きな節目である50歳という誕生日を、これまで長きに渡り支えてくれたファンと共に過ごしたいという、福山のどこまでも素直な思いが表れたライブだ。ファンクラブ会員限定ということもあり、開演前から、ステージを360度埋め尽くしたファンから放たれる“ワクワク感”が、いつもにも増して伝わってくる。この特別な日のセットリストは、“誕生歌(うまれうた)”。家族、恋や友情など、“何かが生まれた日、始まった日”の思い出が呼び起こされる福山歌を事前に募集し、その結果を10位からランキング形式で発表していくというスタイルだ。

 一部が弾き語り、二部がバンドスタイルという構成。ファンからのエピソードを紹介してくれるのは、福山のラジオ番組『魂のラジオ』や『地底人ラジオ』などに欠かせないフリーアナウンサー・荘口彰久だ。荘口が登場し、開口一番は、お祝い代わりに、この日リリースとなった4枚組31曲の弾き語りライブ音源&MCが収録されたライブアルバム『DOUBLE ENCORE』が、オリコンのデイリーアルバムランキングで1位(2月5日付)になったことを伝えてくれた。会場は大盛り上がり、福山も喜色満面の笑みで、ファンと共に喜びを分かち合った。『DOUBLE~』は、この日だけではなく5日連続でデイリーランキングの1位と、好調な推移を見せた。このアルバムは自身のライブのエンディングで、“独りでオーディエンスに向き合う時間”のダブルアンコールの音源のみを、時系列的に並べ、トークも余すことなく収録されているという、珍しい、しかし福山らしい作品ともいえる。

 横浜アリーナのステージ上でも、弾き語りセクションでは、「はつ恋」「Beautiful life」「家族になろうよ」などを、リクエストした人のエピソードを添えながら、歌詞のひと言ひと言に光を当てながら、丁寧に歌っていた。そして「一人ひとりの人生の中に、音楽という形で寄り添わせていただけることを大変光栄に思います」と改めて喜びをかみしめた。弾き語りスタイルのライブをやるアーティストは少なくない。ゆずや、来るべき2月18日日本武道館で弾き語りライブを行うあいみょんなど、決して珍しいスタイルではないが、どのアーティストも実力はもちろん、何よりも音楽愛が溢れているというところが、共通しているのではないだろうか。ギターの弦1本1本の音と、歌声が何にも遮られることなく、しっかりと聴こえてくる、弾き語りでしか味わえない感動がある。ギター1本と歌声だけという最小限のセットで、最大限の感動を与えることができる。

 『DOUBLE ~』という作品について、そして弾き語りというスタイルについて福山は「『弾き語り』という、アコースティックギターを始めた人が最初にやり始める、一番素朴で、かつ一番誤魔化しの効かない演奏形態。そしてライブという“その時にしか生まれ得ない感情の記録”ですよね」と、語っている。50歳の誕生日に、弾き語りを織り交ぜたライブを行い、弾き語りを集めたライブアルバムを発売したというのは、福山の心と体に今も色濃く残る、ミュージシャンのスタート地点、原点で感じた初期衝動、音楽的興奮をもう一度確認したかったからではないだろうか。そしてそれをファンにも感じて欲しかったからではないだろうか。キャリアを重ねてきたが、福山がつま弾くギターは、変わらず瑞々しく、「長崎で一番ギターが上手かったと思っていた(笑)」というあの頃の思いは、テクニックと共にしっかりと音色の中に残っている。歌はますます深みを増し、“歌心”が新旧の曲達に、さらに彩りと説得力を纏わせている。強く、優しい男が紡ぐ一つひとつの言葉は、やはり強く優しい。そんな歌たちにファンは癒され、勇気づけられ、支えられてきた。それは福山も同じだ。長い時間を共にしたファンに「育ててもらった」という福山は、自分の歌をファンに伝えたい、誰かに届けたいという、真摯な想いが、より強くなったのではないだろうか。“五十にして天命を知る”という諺があるが、まさにこれからの自分が進べき道、使命をファンに改めて伝えるライブだったと思うし、『DOUBLE ENCORE』は多くに人に“今届けるべき作品”という、強い信念を感じる作品になっている。

(文=田中久勝/写真=© AMUSE)

■リリース情報
『DOUBLE ENCORE』
2019年2月6日(水)
初回限定盤(Blu-ray)4CD+1Blu-ray+ブックレット+三方背ケース
※特典映像内容 
『福山☆冬の大感謝祭 其の十七』カウントダウンライブ映像
価格 ¥7,900(税込)
初回限定盤(DVD)4CD+2DVD+ブックレット+三方背ケース
※特典映像内容 
『福山☆冬の大感謝祭 其の十七』カウントダウンライブ映像
価格 ¥7,900(税込)
通常盤
4CD+ブックレット
価格 ¥4,900(税込)
<CD収録曲>
Disc 1
1.      道標 (大阪城ホール Jan. 24)
2.      最愛 (大阪城ホール Jan. 25)
3.      泣いたりしないで (大阪城ホール Jan. 27)
4.      18 〜eighteen〜 (大阪城ホール Jan. 28)
5.      東京にもあったんだ (宮城セキスイハイムスーパーアリーナ Feb.10)
6.      Good night (宮城セキスイハイムスーパーアリーナ Feb.11)
7.      道標 (朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター Feb.24)
8.      Dear (朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター Feb.25)

Disc 2
1.      雨のメインストリート (日本武道館 Mar.5)
2.      7月7日 (日本武道館 Mar.6)
3.      Good night (愛知 日本ガイシホールMar.14)
4.      美しき花 (愛知 日本ガイシホール Mar.15)
5.      暁 (静岡エコパアリーナ Mar.24)
6.      遠くへ (静岡エコパアリーナ Mar.25)
7.      IT’S ONLY LOVE (三重県営サンアリーナ Mar.30)
8.      誕生日には真白な百合を (三重県営サンアリーナMar.31)

Disc 3
1.      はつ恋 (北海道立総合体育センター 北海きたえーる Apr.7)
2.      you (北海道立総合体育センター 北海きたえーるApr.8)
3.      ふたつの鼓動 (アスティとくしま Apr.14)
4.      みつめていたい (アスティとくしま Apr.15)
5.      群青 〜ultramarine〜 (広島グリーンアリーナ Apr.21)
6.      ながれ星 (広島グリーンアリーナ Apr.22)
7.      蛍 (マリンメッセ福岡 Apr.26)
8.      ひまわり (マリンメッセ福岡 Apr.27)

Disc 4
1.      昭和やったね (マリンメッセ福岡 Apr.29)
2.      蜜柑色の夏休み (マリンメッセ福岡 Apr.30)
3.      Squall (京セラドーム大阪 May19)
4.      Heart (京セラドーム大阪 May20)
5.      明日の☆SHOW (東京ドーム May26)
6.      少年 (東京ドーム May27)
7.      Dear (舞浜アンフィシアター Jul. 21)

<初回限定盤 特典ライブ映像内容>
『福山☆冬の大感謝祭 其の十七』 2017/12/31
Opening
ステージの魔物
Prelude
HUMAN
想 -new love new world-
言い出せなくて
jazzとHepburn と君と

アクセス
この国を
Dear
漂流せよ
暗闇の中で飛べ
Humbucker vs. Single-Coil
fighting pose
Get the groove
聖域
MELODY
明日の☆SHOW
トモエ学園
All My Loving
I am a HERO
追憶の雨の中
何度でも花が咲くように私を生きよう
milk tea
Ending

■関連リンク
『DOUBLE ENCORE』特設サイト
オフィシャルサイト

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