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ぴあ

峯田和伸が語る、音楽と役作りの密接な関係 「『高嶺の花』直人が目指すのはエルヴィス」

リアルサウンド

18/7/11(水) 6:00

 石原さとみ主演のドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系)が7月11日から放送スタートする。『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系)や『高校教師』(TBS系)など数々のヒットドラマを手掛けてきた野島伸司が脚本を務める本作は、華道家の月島もも(石原)と自転車店主の風間直人(峯田和伸)が運命の恋に落ちていく純愛エンターテインメント。石原と峯田のほか、芳根京子、千葉雄大らがキャストに名を連ねている。

 今回リアルサウンド映画部では、風間直人を演じた峯田和伸にインタビュー。直人役を引き受けた理由や、音楽を通しての役作りなどについて語ってもらった。(取材・文・写真=阿部桜子)

ーーもともと本作の脚本家・野島伸司さんのドラマが好きだったそうですね。

峯田和伸(以下、峯田):『未成年』(TBS系)は高校時代クラス中で話題になっていました。いしだ壱成さんが本当に好きで、あんな俳優さんはいないなあと思っています。

ーー野島作品の仲間入りを果たしたわけですが、オファーを引き受けた決め手は?

峯田:僕が野島さんの作品にどう映るのかという自分への好奇心と、石原さんという全く色の違う人間がどういう風に交わっていくのかという好奇心ですね。

ーー今回演じる風間直人は、どこか峯田さんの要素も持ち合わせている気がします。

峯田:女性と上手く話せないところは、似ていますかね。多少、僕も人並みに会話できますけど、好きすぎて直視できないことがあると思うんです。女性と距離を取ってしまうところは、僕が直人っぽいところかも。

ーー恋愛要素以外に、直人がひきこもりの中学生・堀江宗太の面倒を見るのも本作のポイントな気がします。

峯田:宗太役の舘秀々輝さんは、実際に中学生なんです。ルックスがとても良くて、面白い人で、今度僕の家に泊まりに来たいとも言ってくれています(笑)。泊まらせようかなと思って。

ーーそんなに仲がいいんですね(笑)。じゃあ撮影現場も温厚な雰囲気で。

峯田:おもしろい現場ですね。やっぱり僕は女優さんと一緒にいると緊張するので、あんまり迂闊に話せないんですけど、石原さんには休日の過ごし方とかを聞きましたよ。石原さんは僕より全然忙しい人で、毎日のように撮影に入っているので気になって。

ーー峯田さんと石原さんの並びは、銀杏BOYZファンとして正直驚きでした。

峯田:僕もびっくりでしたよ。でも、見ている方が勝手に作っちゃうイメージってあると思うんです。石原さんはすごくしっかりしていて、常識的で、話すと普通の女の子でした。月島ももを演じていますが、ももなのか素の石原さんなのか時々分からないときもあるほどです。

ーー第1話から直人とももの印象的なシーンがあり、楽しみです。あのシーンの台詞、本当にグッときました。

峯田:僕の立場になってもらうとわかりやすいと思うんですけど、「第1話の台本が届きました」ってマネージャーから貰うんですね。「うわ~! ついに1話の台本が来た」と思って家に帰ってじっくり読むわけですよ。まずは、直人役をやることを意識しないで、1回目は読み物として読みました。野島さんが考えたあの直人の台詞を僕が発するのかと思うと、本当に感動しましたね。身に覚えがあるので共感できるんだと思います。「こんなこと思わないけどな」という気持ちが少しでもあれば、演じるのがキツいと思うんですよ僕。そういった面は脚本に全くなかったです。

ーーミュージシャンとしての峯田さんは自身で書き上げた歌詞を自分で伝えますが、役者だと脚本の代弁になりますよね。それでも違和感はなかったですか?

峯田:ないですね。僕は素晴らしい脚本家の方々に恵まれたんだと思います。今までの作品でも、脚本を読んで「無理だな」と思ったことは一度もありませんでした。

ーー脚本ももちろん素晴らしいのですが、エルヴィス・プレスリーの「ラヴ・ミー・テンダー」が主題歌というのも本作の魅力の1つだと思います。

峯田:撮影始まる寸前くらいに主題歌決定を聞きました。プロデューサーから「主題歌なんだと思う?」って聞かれて、台本を読んで最後に流れる曲はなんだろうなって考えて……。野島さんのドラマの主題歌って今まで邦楽もありましたけど、エルヴィスって聞いたときは「うわ、すっげぇ…」と思いましたね。家でも「ラヴ・ミー・テンダー」を聴いています。お風呂に入っているときとか。

ーー峯田さんが「ラヴ・ミー・テンダー」に惹かれる部分はどこでしょう?

峯田:歌詞がどんなことを歌っているかではなくて、雰囲気です。「ラヴ・ミー・テンダー」ってエルヴィスの声とギターだけの曲で、直人もあの静謐さを目指さなければいけないと思っています。僕が頭の中でイメージしている直人は、音楽に例えるとジャズとかビートルズみたいな明るめの感じ。でも本当は「ラヴ・ミー・テンダー」の厳かさなんだろうなとも思います。だから「ラヴ・ミー・テンダー」を普段から聴いて身につけると、直人のままでいられるんじゃないかなあと思うんですよね。

ーーなるほど。ちなみに、直人を銀杏BOYZの楽曲で例えるなら……?

峯田:なんだろうなあ。「君が笑う夢をみたよ」という歌詞の「光」っていう曲があるんですけど、それですかね~。

ーーぴったりですね! 音楽を通しての役作りは今までもしていたんですか?

峯田:それこそ『ひよっこ』(NHK)のときはビートルズを聴いていましたよ。そういう意味では音楽は役作りの指針になる気がします。いろいろな方向がある中で、「あ、これだな」というところに導いてくれるんです。

ーー音楽の力が俳優業にも活かされているんですね。それでは最後に本作の見どころについて教えてください。

峯田:第1話は登場人物の紹介がメインで、第2話から早速本質に入っていくという感じです。第2話のラストをこの間撮ったんですけど、本当にいいんですよ~。このドラマは、できない男とできる女の単純なラブストーリーではありません。全10話あるんですけど、「ここで結ばれる?」とか「こんな人現れる?」とか「この人とこの人がこんな感じになっちゃうの?」とか、想像を超えてくる展開が第2話から始まります。僕は今第6話までの台本を読んだんですけど、どうしようもない気持ちになっていますね。ナイフで刺すようなえぐみはないんですけど、内側から貪食されていくような黒い気持ちになるシーンもあります。純粋というものと不純というものの神々の闘いみたいな感じです。凄い話になっていくと思います。

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