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SNS時代ならではの現象? N.Flying、EXID……“チャート逆走”で注目集めたグループ

リアルサウンド

19/3/25(月) 7:00

 韓国でアイドルが人気や注目を得る流れとしては、まず固定のファンであるファンドムをある程度拡大し、音盤チャートで上位に上昇した後にファンドム規模に比例して音源の順位が上がっていく、というのがスタンダードな流れだ。しかし時折、逆の流れが起こることがある。いわゆる“チャート逆走”だ。

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 一般的にチャート逆走とは、一度ピークでチャートインした後にランクが下がっていったり、あるいはチャートアウトした楽曲が再びチャート上昇していく現象を指す。今年に入ってからはFTISLANDやCNBLUEの後輩バンド・N.Flyingの楽曲「Rooftop」が、活動期間終了後にMelOnチャートTOP100にランクイン。これを機に音楽番組での活動を再開するようになり、最終的には同チャートのデイリー1位にまで到達した。そこで今回は、デジタルチャートと音盤チャートがはっきりと分かれるようになった2010年以降で注目された“チャート逆走アイドル”を紹介したい。

 近年最も注目されたチャート逆走アイドルは、EXIDだろう。EXIDの「UP&DOWN」は2014年8月にリリースされた当時は、特に目立った成績がなく活動終了した楽曲だった。しかし同年10月9日にpharkilというユーザーがYouTubeにこの楽曲でパフォーマンスするメンバー・ハニのイベントでのパフォーマンスを撮影した動画をアップし、劇的な音源チャート上昇を見せることになった。その動画がネットスラングで“男超サイト”と呼ばれる男性ユーザーの多いサイトを中心に広まっていき、やがて各種SNSでも伝搬されてバイラル的な現象に。そして1カ月後の11月19日に、MelOnチャート82位に再ランクインした。このニュースは各種ウェブコミュニティやネットニュースでも取り上げられ、3日後の11月22日にEXIDがチャート逆走記念ゲリラライブ行うとさらに上昇。一旦活動終了した楽曲で12月5日の『ミュージックバンク』に再出演するという異例の事態となった。この時点で「UP&DOWN」はベスト10内にランクインしており、最終的に12月27日のMelOnチャートデイリー1位まで到達した。リリースしてから4カ月後に“チャート逆走”して1位を獲得するという、アイドルの楽曲にしては非常に珍しい例となった。

 EXIDとは少し違う経緯だが、MOMOLANDが注目されたきっかけもいわゆる直カム(チッケム)と呼ばれる観客撮影動画だ。人気演歌歌手、ホン・ジニョンのライブでバックダンサーとして出演したメンバーのジュイの激しい動きがネットで話題になり、2017年7月に韓国の人気バラエティ『無限に挑戦』に呼ばれることになった。そこで注目を浴びたジュイは、8月にMOMOLANDの楽曲とダンスをフィーチャーしたトロピカーナのCMに単独出演を果たす。そのCMがインターネットミームとなり、グループも一気に大衆の注目を集めることとなった。じわじわと大衆認知度が上がっていた2018年1月13日にリリースされたのが「BBoom BBoom」。リリース当初は90位台にランクインし、トロピカーナのCMに使用された「Freeze!」までのMOMOLANDの楽曲はMelOnチャートの100位内にはランクインしていなかったため、初のチャートインとなった。チャートイン時の順位こそ低かったものの、その後50位~30位~20位と順位が伸び続け、1カ月後の2月17日にはMelOnリアルタイムチャートで2位まで上昇した。グループの大衆的な注目度が上昇していたタイミングでのカムバックと楽曲のキャッチーさがうまく合致し、チャート逆走を見せた例と言えるだろう。

 大衆認知度が楽曲人気に比例しがちな女子グループと比べると、ファン人気がメインになる男子グループの音源チャート逆走はさらに珍しい。主に口コミやSNSにアップされたライブ映像によってチャート逆走を見せたユン・ジョンシンや、MoonMoonなどと似た経緯になるパターンが多いようだ。最近ではPENTAGONの「Shine」が歌詞のユニークさと楽曲の新鮮さでアイドルファン界隈を中心に注目を集め、初めてMelOnチャートの100位圏内にランクインした。その後も口コミで楽曲の良さが広がりリアルタイムチャート21位、デイリーチャートの32位まで上がっただけでなく、アメリカビルボードの2018年度ベストK-POPソング2位に選出された。

 きっかけはそれぞれ異なるが、アイドル楽曲のチャート逆走はYouTubeやSNSなどの環境がある現在だからこそ見られやすくなった現象と言えるかもしれない。(DJ泡沫)

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