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いま、最高の一本に出会える

E.G.family、力作揃いの連続配信シングルを全曲レビュー 個性豊かな各々のスタイルを読み解く

リアルサウンド

19/2/6(水) 13:00

 E-girls、Dream Ami、Dream Shizuka、Happiness、Flower、スダンナユズユリーの6組が、E.G.familyとして2月22日から開催する初の全国ホールツアー『E.G.POWER 2019~POWER to the DOME~』に向けて、各グループ/アーティストによる連続配信を行っている。(参考:E.G.familyが語る、初ホールツアーへの意気込み 鷲尾伶菜「誰も見たことのないようなライブに」

 昨年末、12月19日にリリースされたE-girls「EG-ENERGY」を皮切りに、スダンナユズユリー「LOOK AT ME NOW」(1月9日)、Happiness「POWER GIRLS」(1月16日)、Flower「紅のドレス」(1月23日)、Dream Ami「Good Goodbye」(1月30日)、Dream Shizuka「かなしみから始まる物語」(2月6日)と続く楽曲は、それぞれの個性が明確に示された力作揃いで、E.G.familyとしての進化が伺える仕上がりだ。本稿では、各作品のレビューから改めてE.G.familyの現在地を探りたい。

■E-girls「EG-ENERGY」

 E-girlsの「EG-ENERGY」は、楽曲のタイトル通り、今回のツアーのテーマとなる“パワー”や“力強さ”を表現した作品だ。80年代後半に流行したHi-NRGを彷彿とさせる極彩色のシンセサウンドが印象的な一曲で、ハイカロリーなダンスとともに、今のE-girlsの勢いを感じさせる。

 トレーニングジム「EX FIGHT」を運営するLDH martial arts による、「音楽」と「サプリメント」のコラボレーション企画「ENERGY PROJECT」の一環として発表された楽曲でもあり、GENERATIONSの楽曲「G-ENERGY」と対になっているのもポイントだろう。それぞれ聴き比べることで、より両グループの個性が見えてくるはずだ。

 全員がハイレベルなダンスを踊る“ガールズエンタテインメントグループ”としてのアティテュードを、改めて示した快作である。

■スダンナユズユリー「LOOK AT ME NOW」

 スダンナユズユリー「LOOK AT ME NOW」は、今回の作品群の中でもっともエッジの効いた仕上がりと言えるかもしれない。

 これまでのスダンナユズユリーは、ヒップホップをベースにしながら、1ボーカル&2MCというユニークなグループ構成を武器に、彼女たちの持つカラフルでポップな感覚を打ち出してきた。しかし、ここに来て一転、「LOOK AT ME NOW」では現行のドープなヒップホップに真正面から挑戦している。KOHHのMVなどを手がけるHAVIT ART STUDIOによる妖艷な映像も新鮮だが、何より3人のラップのスキルに驚かせられる。

■Happiness「POWER GIRLS」

 Happinessの約1年4カ月ぶりとなる新曲「POWER GIRLS」もまた、女性のパワーを表現した作品だ。

 Happinessといえば、「Ordinary Girls」や「REWIND」などの楽曲に顕著なように、ラップ交じりの斬新な符割や、コレオグラファーであるMIYUUによるクールさを全面に押し出したダンスが魅力。「POWER GIRLS」は、そうしたHappinessらしさを存分に発揮しながら、エレキギターを効かせたロック調のサウンドでさらに挑発的な仕上がりに。楽曲の後半では、ダンスを存分に見せるための大サビもあり、ライブでのパフォーマンスに期待がかかる。

■Flower「紅のドレス」

 Flowerの「紅のドレス」も、約1年半ぶりとなる待望の新曲。和のテイストを盛り込んだ格調高いトラックの上で、鷲尾伶菜の切々たるボーカルを聴かせるバラードが持ち味。雅やかなコレオグラフと相待って、独自の世界観を構築している。

 「紅のドレス」は、そんなFlowerらしさをストレートに表現した仕上がりでありながら、難易度の高い独創的なメロディと、芸術性の高い斬新なコレオグラフに彼女たちの進化を感じる作品。こちらもライブでじっくりと鑑賞したい。

■Dream Ami「Good Goodbye」

 E-girlsを卒業後、ソロとして活動してきたDream Amiの「Good Goodbye」は、彼女らしいキュートな仕上がりの爽やかなギターポップに。Dream Amiはソロ活動後、作詞にも力を入れており、独特の言葉選びによるユニークな表現は評判を呼んでいる。

 楽曲が映画主題歌になることも多く、今作は劇場版『えいがのおそ松さん』の主題歌に。タイアップの時はその作品の世界観に沿った表現を心がけているとのことで、そうした姿勢が物語性の高いファンタジックな作品作りに一役買っているのではないだろうか。昨年度は、『a-nation』など、LDH主催イベント以外にも多く出演してきたDream Ami。今回のツアーでは、経験を重ねてパワーアップした姿を見せてくれるに違いない。

■Dream Shizuka「かなしみから始まる物語」

 E-girls卒業後、DANCE EARTH PARTYの一員として活動してきたDream Shizukaは、本日2月6日リリースの「かなしみから始まる物語」で満を持してソロデビュー。E-girls時代は実力派のボーカリストとして活躍してきたDream Shizukaらしく、今回の楽曲は、その歌唱力の高さを存分に発揮したバラードに。

 これほど“聴かせる”ボーカリストだったのかと、驚くこと受け合いの仕上がりだ。作詞家・小竹正人による深みのある詩世界を、圧倒的な説得力で歌い上げている。

■新体制で進化したE.G.family

 2017年夏に新体制となって以降、E.G.familyの所属グループ/アーティストはそれぞれの道を歩んできた。約1年半の活動の中で、各々が何を追求すべきかは明確となり、その表現力はますますバリエーション豊かなものになった。ホールでのツアーを選んだのは、できる限り客席と近い距離で各々のパフォーマンスを堪能してほしい、できる限り多様な地域で公演をしたいとの狙いからだろう。26都市33公演を駆け抜けた先に、E.G.familyはどんな地平へと辿り着くのかーー。きっと、想像もつかない未来を見せてくれるはずだ。(松下博夫)

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