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嵐、活動休止は“最良の結論”に? 互いの意思を尊重し合うメンバーの関係性

リアルサウンド

19/1/30(水) 13:00

 1月27日に、嵐が2020年末をもって活動休止することが発表された。当日夜にはメンバー5人全員が登壇する記者会見が開かれ、本人達の口から正式にアナウンスされた。結成20周年イヤーを迎え、ファンの間のみならずさらなる飛躍を見せてくれるであろうとの期待が募っていた矢先の発表だった。いつもその和やかな雰囲気で楽しませてくれていた嵐に、まさかそんな激動が訪れていたとは、ファンは誰ひとり知る由もなかっただろう。

(関連:嵐、活動休止会見で見せた“絆”の強さ 『news zero』では櫻井翔が復活の可能性も示唆

 活動休止を決断するきっかけは、リーダー・大野智の「この世界を一度離れてみて、今まで見たことのない景色を見てみたい」「普通の生活を経験してみたい」といった思いだったという。約1年半もの間、メンバー全員で幾度となく話し合いを積み重ねて導き出した結論だった。

 嵐は、この20年間ずっと、メンバー全員で誠実に話し合いの場を設け、様々な苦難を乗り越えてきたグループだった。結成してから数年目、ワンマンツアーを開催するも動員が芳しくなかった頃には、「俺たちはこのままでいいのか」とツアーの先々でホテルの誰かの部屋に集まり、夜な夜な話し合ったという。

 相葉雅紀が肺気胸を患い、療養のために芸能活動を休止していた時期も、嵐というグループを失くさないようにとメンバー4人は相葉の穴を埋めるように精力的に活動を続けていた。

 松本潤は会見で「僕は常々グループ活動を続けることはメンバーの強い意思があって初めて続けられることだと思っていた」と語った。同じく相葉も、「ちょっとでも同じ方向を向いていないリーダーをずっと付き合わせるのは違う」と、大野の心情を思いやる言葉を残している。彼らのこのような発言からも、メンバー個々の意思を何より尊重し合う嵐の関係性が滲み出しているように思える。

 また、正式な活動休止までの間に約2年間、いわば“猶予期間”がある点も嵐らしいといえるだろう。ライブイベントやCDのリリースなどを通してファンへしっかり恩返しをし、けじめをつけるために設けられた“2年の猶予期間”は、とても嵐らしい誠実な決断だと思う。

 翌日以降の報道番組に出演している、ジャニーズの先輩であるTOKIOの国分太一や、同期の風間俊介への連絡もメンバーが自ら行ったという。誰よりも自分たちを身近で見つめてきた人たちに、自分たちの気持ちを直接伝えたいとの想いからだろう。国分は、“5人で活動休止を決めた”ことに対し「大人になったなあ、と思いました」とコメントし、風間も「この人たちが一生懸命考えて出した答えなのだったら、受け止めたい、どんなことでも」と優しい言葉を寄せた。

 会見の中で、二宮和也は「5人でなければ嵐ではない、100%のパフォーマンスはできない」と発言した。「5人で嵐」という言葉は、今までグループとして活動するうえで、彼らがずっと掲げ続けてきたものだ。個々の意思は尊重し合う、しかし「5人でなければ嵐じゃない」という、相反するようにも思えるその全ての想いを踏まえたうえで導き出した、最良の結論が今回の活動休止だったのではないだろうか。ライブMCなどでいつも相葉が言い続けてきた「嵐で良かった」という言葉を、会見中に大野が口にしていたのが印象的だった。

 メンバー5人の関係性は理想の友達のようであり、理想の仕事仲間のようであり、そして理想の家族のようでもある。「嵐」という存在は、5人がいつでも帰って来れる“家”のようなものなのだろう。彼らは同じ“家”に住む家族として、至極真っ当な結論を出したのだ。

 アイドルグループである嵐の場合少々勝手は異なるだろうが、メンバー同士の活動の方向性の違いによって活動休止、そして復活といったことは、ロックバンドなら珍しくないことだろう。1月28日夜放送の『news zero』(日本テレビ系)出演時、復活について「あります」と言い切った櫻井の力強い言葉を信じたい。

 休養を取って心身ともに充電することと、新しい形での活動を選ぶことは、対極のようでいて実は通ずるものだ。5人それぞれが選んだ道で見聞を深めた彼らが、また結集した暁には、今までよりももっと、最強の5人組になっているに違いない。

 ファンの間でも人気が高い、メンバー5人が作詞を手掛けた楽曲「ファイトソング」に、こんな歌詞がある。

〈どんないくつもの言葉よりもたった一つの言葉がいい/やっと一歩踏み出せたよね/「頑張れ!!」ほらね似合っているよ〉

 幾度となくファンを励まし続けた彼らの楽曲たちに込められた力強いメッセージが、今度は嵐5人の背中を優しく押していることを祈るばかりだ。 (五十嵐文章)

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