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加藤浩次「こういう番組ができるのはすごいこと」 1億円争奪『リアルカイジGP』最終決戦レポート

リアルサウンド

18/6/28(木) 7:00

 優勝賞金1億円をかけた、人生逆転リアリティーショウ『リアルカイジGP』(AbemaTV)が、6月25日、ついに完結。応募総数3万5000人の中から、頂点に立ったのは25歳の“カンボジア救いたガール”井門由美だった。リアルサウンド テックでは、8時間に渡り生放送されたファイナル生放送の収録に密着。さらに、放送終了直後の、大会MC・加藤浩次(極楽とんぼ)へのインタビューも実施した。

(関連:放送直前! 1億円争奪『リアルカイジGP』プロデューサー陣が語る、「忖度しない」番組づくり

 様々な番組オリジナルゲームを突破した1名が、国内番組史上最高賞金額となる1億円を手にし、そこからどのような変化を遂げるのかを追っていく『リアルカイジGP』。第1ラウンド「先着ムチャ振り地獄」「500人王様ゲーム」で2700人から500人が通過。第2ラウンド「ドロップ面接」ではプレッシャーに耐え切れず脱落する挑戦者が続出し通過者は114人へ。第3ラウンド「無限行軍地獄」「タイマン泣きめっこ」を終えて、通過者は22人へと絞られた。

 そして、今回の最終ラウンドでは、まず敗者復活戦として、視聴者投票により選ばれた5人から「ティッシュ箱くじ引き」「30連ロシアンルーレット」により、鈴木伸定、佐藤博也の2名が加わり、計24人がファイナルラウンドへと進んだ。

 最終決戦1stバトルは「落選総選挙」。4人1組でグループを作り、1人ひとりが視聴者に向け演説を行い、視聴者投票によってA~Fグループの各上位1名が当選、6名が2ndバトルへと進むことができる。勝ち進んだのは、“栄光の愛妻家”菊谷泉貴、“シングルファーザーそこそこルパン”水谷健治、“高学歴ギャンブルクズ”大塚翼、“不死身のアニキ”成田童夢、“号泣パパ”佐藤博也、“カンボジア救いたガール”井門由美だった。

 1分間でどれだけ視聴者の心を動かすことが鍵となるが、一緒のチームメイトを貶し蹴落とすもの、自身のSNSを晒し賞金の一部を視聴者に配分することを約束するものなど、追い込まれた人間のなりふり構わない部分が曝け出した、“正真正銘のクズ”による大勝負となった。多くの支持率を獲得したのは、自身の勤め先の企業名を叫び退路を断った大塚、カンボジアに行って子供たちを助けるために畑を耕したいと訴えた井門のような、必死にもがき足掻いた者たちだった。

 優勝者を決める最後のゲームは、原作『カイジ』オリジナルのEカード。10枚のカードで行う心理バトルで、皇帝、市民、奴隷の3種類を使用し、勝敗を決する。皇帝は市民に勝ち、市民は奴隷に勝ち、奴隷は皇帝に勝つ、ジャンケンに近い関係性となるが、相手の表情を見てどのカードを出しているのかを読むことがポイントの、究極の心理戦タイマンバトルだ。

 前回のバトルで支持率が高かった大塚、井門はシード権を獲得。ここで這い上がっていくのが、モノマネ芸人の水谷だった。成田とのバトルでは、キーカードのタイミングを読み圧勝。シードの位置におり、ギャンブラーでもある大塚相手には、目の動きと充血に気づき、その高い洞察力で最終決戦へと歩みを進めた。最終決戦に勝ち進んだもう一人は、決勝戦で唯一女性の井門。菊谷相手に、ポーカーフェイスを駆使し、1億円を掴みに行く。

 激戦の勝者2人によるEカード頂上決戦は、井門が水谷の皇帝を奴隷で打ち負かす1手目からスタートする。「水谷さん、めちゃめちゃ分かりやすいですよ」という井門のセリフに、水谷は思わず苦笑。スタジオの空気が一変する。2回戦目、井門が市民で水谷の奴隷を撃破し、セリフをそのまま立証させてみせる。「丸見えですよ」と追い討ちをかける井門。後がない水谷は、皇帝で井門の市民に勝ち1勝をもぎ取るものの、井門が市民で3勝目を奪取し優勝。井門が、3カ月に渡る『リアルカイジGP』の勝者、1億円を獲得した。

 以前から番組では1億円を獲得した時、人はどのような本性を剥き出しにするのかが、注目されていたが、それは意外にもあっけない幕切れとなった。優勝者となった井門は、「まじ!?」と呆気に取られ、1億円を目の前に現実へと突き落とされた水谷は天を仰ぐ。これまで応援してくれた仲間、家族に感謝を述べ、「なんとか這い上がっていきます」と宣言した水谷。一方、1億円を手にした井門は、まだ実感が湧かない様子ながらも、「カンボジアで畑を作る」ということを改めて表明した。井門の1億円の使い道については、今後AbemaTVにて密着取材する予定だ。

 最後に大会MCの加藤は「途中でいろいろな大変なこともありました。様々なことに挑戦してもらいました。それでも、決まるのは本当に呆気なかった。みんながびっくりするような、予想できない呆気ない決まり方で1億が決まるんだなって。これがリアルだなと思いました」と素直な心境を吐露していた。

 『カイジ』原作者・福本伸行が井門に送ったサイン色紙には、「が……ここからが大事! 一億の安泰か? 一億の挑戦か?」とある。番組が1億円の使い道を密着すると告げられた時、一瞬の沈黙が井門にあったのも、一つのリアルだ。それほど、金は人を狂わせるもの。安泰か、挑戦か――井門は、人生逆転の第一歩を踏み出したことに過ぎないのだ。

 番組放送直後、加藤がインタビューに応じてくれた。

――3カ月に渡る『リアルカイジGP』が終幕しました。今の率直な心境はいかがでしょうか。

加藤:あっけないもんですね。最後は、やっぱ女性の方が強いんだな。もっと見たかったけどね、俺は。

――加藤さんにとって『リアルカイジGP』とはどのようなものでしたか。

加藤:(たばこに火をつけて長考)うーん。『リアルカイジ』とはなんだったんだろう。なんだったのか、分かんないね。

――もし、加藤さんが『リアルカイジGP』に出場していたら、どこまで行けたでしょうか。

加藤:分かんないな、それは全然。でも、最初の方で負けてんじゃないかな。いろんな思いの人がいますけど、そういう勝負運ないんですよね、俺。

――インターネットテレビ、AbemaTVでの放送という点については、地上波放送とは違う部分はありましたか。

加藤:こういった番組が、インターネットのテレビで出来る時代になったのはすごいことだなと思いますね。

――もし、加藤さんが1億円を手にしたとしたら、何に使いますか。

加藤:家のローンを払って、自分の別宅を作りますね。まぁ、ローンでほとんど消えますけどね(笑)。

(渡辺彰浩)

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