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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

カンパニーデラシネラの2年ぶりの新作『見立てる』が開幕

ぴあ

19/2/11(月) 0:00

小野寺修二が振付・演出を務め出演もするカンパニーデラシネラの新作『見立てる』が2月11日(月・祝)より横浜にぎわい座 のげシャーレ(小ホール)で開幕する。

新作のテーマは“見立て”。具体的なセットも道具もない中で、なにものかがあるかのように見せる/見る。舞台作品には多少の差はあれそんな瞬間があることがほとんどだと思う。が、マイムを基礎とするカンパニーデラシネラの場合、動きによって(ときには動かないことによって)ないものをあるように見せるだけではなく、もっと本質的なものを“見せる”。ただ歩く、それだけで、見るものに人生を思い浮かべさせる。

日本はもともと、“見立て”が得意で好きなのだという。限られたスペースの庭に、広大な自然を再現するような日本庭園。数十センチの木を大木のように形づくる盆栽。ちいさな情景の描写にありったけの思いを重ねる短歌……。その流れのなかに、このデラシネラの作品も位置するのかもしれない。

一見、難しそう、高尚そうと思う人もいるだろう。しかし“見立て”が指し示すものがすっと入ってきた瞬間は、クイズに正解するかのような爽快感に満ちている。なにより、デラシネラの作品はこんな前提を全く知らなくても、シンプルにおもしろいと感じられるものなのだ。今回も、ステージのサイズは有限だけれど、その上で生み出されているものは無限なのだということをまざまざと味わえる貴重な経験になることだろう。

横浜ダンスコレクション2019 METHOD/SPACE/PRESENCE参加作品として、2月17日(日)まで上演。

文:釣木文恵

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