Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

『グッド・ドクター』で山崎賢人が見せつけた、20代を代表する俳優としての実力

リアルサウンド

18/7/26(木) 6:00

 木曜ドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)で主演を務める山崎賢人の演技が好評だ。

 本作は、自閉症スペクトラム障害でコミュニケーション能力に障害がある一方、驚異的な暗記力を持つサヴァン症候群の青年・新堂湊を主人公とした物語。幼い頃から夢だった小児科医の世界に研修医として飛び込んだ湊が、周囲の偏見や反発にさらされながらも、子供たちの命のために闘い、成長していく姿が描かれる。第1話が11.5%、第2話が10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、2話連続で視聴率2桁をキープしている。

 これまで、『L・DK』、『ヒロイン失格』、『orange-オレンジ-』、『オオカミ少女と黒王子』といった映画をはじめ、少女漫画原作の実写化ラブストーリー作品で、ヒロインの相手役を務めることが多かった山崎。孤高のライター麦倉正樹氏は、山崎のこれまでのキャリアを踏まえながら、本作『グッド・ドクター』での演技について感慨深げに語る。

「数年前までは少女漫画原作映画のヒロインの相手役が多く、女子高生に人気というイメージが強かった山崎さんですが、最近は青春学園モノの“王子様”的な役どころから距離を置き、個性の強いキャラクター役を演じることが多くなってきた印象です。特に、昨年公開された映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』での主演ぶりは、良い意味で衝撃的でした。人気漫画の実写化ということで、誰が演じても文句を言われそうな“ジョジョ”役を真正面から演じきった山崎さんの姿に、ある種の男気や気概といったものを感じた人もきっと多かったのではないでしょうか。今年の1月期に主演したドラマ『トドメの接吻』(日本テレビ系)も、すごく良かったですよね。“金と権力に執着したホスト”という共感度ゼロの“クズ”役であるにも関わらず、視聴者から好感をもって受け入れられたのは、まさしく山崎さんのチャーミングな演技の賜物だったと思います。

 そんな山崎さんが『グッド・ドクター』で演じているのは、自閉症スペクトラム障害を持ち、なおかつサヴァン症候群であるという難役ですが、台詞を発する前のしぐさの時点で、どこか“普通ではない”感じをにじみ出しながら、なおかつ山崎さんの本来の持ち味である“無垢な輝き”を打ち放っていることに、まずはとても驚きました。個人的には、かつて中居正広さんがドラマ『ATARU』(TBS系)で与えたのと同じくらい、強いインパクトがあったように思います。けれどもそれは、あくまでも“インパクト”という面での話。そういった、いわゆる設定的な物珍しさを超えて、山崎さんが“新堂湊”というひとりの人間の奥行きと成長を、どのように演じるのか。それが今から非常に楽しみです。彼のメンターとなる指導医役を、今回が久々の連ドラ出演となる上野樹里さんが演じていることも合わせて注目しています」

 2018年7月期の連続ドラマのうち、プライムタイムに放送されている作品の中で、20代で主演を務めているのは、『チア☆ダン』(TBS系)の土屋太鳳、『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系)の吉岡里帆、『この世界の片隅に』(TBS系)の松本穂香、そして『グッド・ドクター』の山崎の4名のみ。ちなみに、男性は山崎だけである。そんな20代を代表する役者としての実力と期待度の高さについて、麦倉氏は次のように語る。

「ヒロインの相手役ではない“単独主演”を務めながら、なおかつ今のところ数字的な結果も出している。これは、近年の若手男性俳優としては、山崎さんの同世代を見比べてみても、かなり異例のことです。今クールのラインナップを見ても明らかなように、昨今の地上波連続ドラマにおいて“看板”となるのは、石原さとみさん、綾瀬はるかさんなど、すでに実績のあるアラサー女優たちが中心です。そういったなか、20代前半の男性で単独主演を果たしている山崎さんの存在は、作り手側の期待値の高さやその実力も含めて、もっと評価されて良いのではないでしょうか?」

 2017年は映画5作とドラマ1作、2018年は映画1作とすでに主演ドラマ2作目と、スクリーンとテレビに出ずっぱりの山崎。俳優・山崎賢人は、今後の映画・ドラマ界を背負っていく存在になりうるかもしれない。

(文=大和田茉椰)

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記

■放送情報
『グッド・ドクター』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00放送
出演:山崎賢人、上野樹里、藤木直人、戸次重幸、中村ゆり、浜野謙太、板尾創路、柄本明ほか
原作:『グッド・ドクター』(c)KBS(脚本:パク・ジェボム)
脚本:徳永友一、大北はるか
プロデュース: 藤野良太、金城綾香
協力プロデュース:西坂瑞城
演出: 金井紘、相沢秀幸
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:http://www.fujitv.co.jp/gooddoctor/

Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play