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木村拓哉、B’z 稲葉浩志との本音トークへの期待 ゲストにマツコ・デラックス迎えたラジオを聞いて

リアルサウンド

18/11/28(水) 7:00

 「自分の声で、自分の感情で、自分の思ったことを発信できるってラジオしかないから」

(関連:木村拓哉、KinKi Kids 堂本光一を羨む? ラジオで語られた“やってみたい”ことへの本音

 木村拓哉がパーソナリティを務めるラジオ『木村拓哉のFlow』(TOKYO FM)に、11月のマンスリーゲストとしてマツコ・デラックスが登場。冒頭の言葉は、マツコから木村に投げかけられた“ラジオを続けているモチベーションは何か”という質問の答えだ。そんな言葉通り、ふたりの限りなく“オフ”に近い“オン”なトークが繰り広げられた。

 同じ高校に通っていた同級生でもある木村とマツコ。プライベートでも頻繁に会う仲であることは、小気味良い言葉のキャッチボールからも十分に伝わってくる。だが、親しい人の番組にゲスト出演するというシチュエーションに不慣れなマツコは、気恥ずかしさから「私、ダメなオカマだ、ホント~」とボヤく。すると、木村は「あ、そういうところで“オカマ”というワードを、ちょっと便利に使いすぎ!」と遠慮なくツッコミを入れ、これにはマツコも「あ、バレてる(笑)。ウフフフ、すごいイヤな人、この人!」と、じゃれ合う展開に。

 マツコは自身の現在の人気ぶりを「男でも女でもない何者なんだってところ」が、たまたまテレビの世界に受け入れられたと、冷静に自己分析。縁があって声がかかり、何かを成し遂げたいという志もないまま出演し始めた、テレビの仕事。そこから多くの人に手を差し伸べられて、気づけばレールに乗り、エンジン付きで勢いよく走り出してしまったというマツコの感覚は、もともとアイドルに興味がなかった木村にも通じるものがあるという。

 そして、どんなに“テレビの人気者”となっても、“ひとりの人間であること”を忘れない木村に尊敬の念を抱くマツコ。「どっかで、木村拓哉っていうあなたの部分っていうのが、ちょっと入ってる気がするんだよね。演技してても。ちょっと岩の部分が残ってる、それが可愛い。それは、あなた自身でも取れないものなんだと思う。その岩がちょっと残ってる時点で、欲望まみれにはならないわけじゃない。私もそうありたいと思ってて、やってます。なんていうのかな、すべて魂を売らないようにしなきゃっていう」。

 そのまっすぐな想いに、木村も「魂を売る売らないで言ったら、100売らないよね」と、マツコの言葉を借りるなら“はらわた”を見せて応えるのだ。それは“国民的スター・キムタク”と“オカマのマツコ・デラックス”といったわかりやすいアイコンにとらわれない、個人と個人との対話。その距離感が、聞いていてとても心地良い。同郷の同い年というよしみもあるが、2人が普段から他者に対して常にフラットに向き合っているスタンスがあればこそだろう。

 どんなに人気を誇っていても、どんな偉業を達成しても、人はいつか老いていくもの。ずっと今と同じというわけではないという、抗えない人生の波について話題が移っていくのも、このふたりであればごく自然な流れ。結婚をしていないマツコが目指すのは、寂しさに負けない気高さ。もし、いつか仕事がなくなるときが来ても「楽しかったよ、みんなと仕事できて。もう来ることもないだろうけどみんな頑張るんだよ」と気骨でありたいと語る。そして「人間が淡々と粛々と健気に生きている姿を見ているだけで、最近涙が止まらない」とも。

 もちろん、そういうマツコに対して「だから、まだわからないって!」と、決してひとりで老いるわけではないと、言葉で背中を擦るように合いの手を入れる木村。そして「そういうふうに言ってる人は退かない。たぶん何も言ってない人が退く。じゃなかったら、とっくのとうに終わってるよね」と、まだまだ走れるんだと励ますのだった。「全力でやってるヤツらが、全力でやったからこそ流す涙ってあるじゃん? それを見ると、やっぱつられちゃう」と語った木村。自分なりに人生を全力で生きるマツコが好きだという心が伝わってくるようだ。

 エンディングでは、木村が「人生の一曲ってあげたら何?」と質問。すると、マツコは「真面目路線なら」とQueenの「ボヘミアン・ラプソディ」をチョイスする。さらに「ディーバ路線ならマライア・キャリー」というマツコに、木村は「『スマスマ』に来てくれたときは……」と共演エピソードを披露した。

 もともとメディアのルールを知らないからこそ、切れ味のいいコメントが言えたと話すマツコが「例の番組でしょ?」と少し濁してみせたのは、この世界で生きてきた全力の結果。一方、そんなマツコの気遣いを理解して『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の名前を出したのは、気骨のある木村ならでは。マツコが憧れる“気高さ”を持った木村。木村が愛する“真面目に全力”で生きるマツコ。きっとふたりの精神的な強さが近いゆえに、ウマが合うのだろう。

 「あと何人いるよ? この番組は終わりよ。あんたと、この距離感で話せる人を全員呼んだ時点で(笑)」とマツコが揶揄したように、『木村拓哉のFlow』がスタートして以来、明石家さんま、嵐 二宮和也、浅野忠信、マツコ・デラックスと豪華ゲストが続いてきた。このラインナップに並ぶ人はいるのだろうかと思っていたが、12月のマンスリーゲストにB’zの稲葉浩志を迎えることが発表された。芸能界のトップを走り続けてきたふたりは、プライベートでも親交が深い。きっとよく知る間柄ならではの、人生や仕事の本質に迫ったトークが聞けることだろう。“自分の声で、自分の感情で、自分の思ったこと”。木村の本音が存分に語られることを期待している。(文=佐藤結衣)

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