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海外映画取材といえばこの人! 渡辺麻紀が見た聞いた! ハリウッド アノ人のホントの顔

クリスチャン・ベール

連載

第4回

19/4/9(火)

『バイス』

─── 今回はクリスチャン・ベールです。彼がアカデミー主演男優賞にノミネートされた『バイス』が日本でも公開されました。ベールが演じているのは、ブッシュ政権時に副大統領だったディック・チェイニー。彼になりきるため20キロも体重を増やし、特殊メイクにも耐え、見事になりきっていますよね。

それでいて、オスカー受賞式のときはもう元に戻っていた。というか、いつもよりもっと痩せた印象だった。彼は役作りのため、そういうのを何度も繰り返しているから体への負担がハンパないみたい。娘さんから「もう止めて!」と懇願されたこともあって、こういう役作りは今回が最後だと言っている。45歳という年齢にも配慮した上での決断だと報道されていました。

チェイニーに扮するため体重を約20キロ増量したベール。1回の撮影ごとに特殊メイクに約5時間かかったとか!

─── クリスチャン・ベールに初めてインタビューしたのはどの作品ですか?

『アメリカン・サイコ』(2000年)で来日したときです。感じはよかったです。アメリカのヤングエグゼクティブ……ってもう死語ですが、そういう主人公を演じている。彼は英国人なので、アメリカ人の価値観とは違うところが、演じていて面白かったなんてことを言ってましたね。

「役作りのためにジムに通って体を整えたけど、撮影が終わったらすぐに(英国の)パブに駆け込んでビール飲んだ。僕にはこっちのほうがダンゼンいい」と言ってました。現在の彼はとてもストイックですけど、この26歳くらいのときは若いせいか、まだジョークも言っていたし、ユルい感じ。

─── 体重を調整する役作りは『マシニスト』(04)あたりからですよね。

あのとき30キロくらい痩せたらしく、もうガイコツ状態。彼の存在がすでにホラーだった。あまりに衝撃的だったから、この映画の話題といえば、すべてベールの痩せっぷり。映画そのものを覚えている人は少ないんじゃないですかね。

映画界に衝撃を与えた『マシニスト』での激ヤセ姿!

私は、彼がそういう体重を操作しての役作りではインタビューしたことはない。クリストファー・ノーランの『バットマン ビギンズ』(05)と『ダークナイト』(08)、『ダークナイト ライジング』(12)、そして『プレステージ』(06)。もう1本は『ターミネーター4』(09)ですね。彼のインタビューで印象的なのは、ストレートなところでしょうか。

─── 具体的に言うと?

たとえば『ダークナイト』。セットビジット(現場取材)だったので、バットマンのマスクを被るために目の周りを黒く塗ってパンダ状態だったんです。で、あるジャーナリストが映画の内容、トゥーフェイスとバットマンがレイチェルを取り合うという設定にちなんで「私生活で友人と恋人を取り合ったことありますか? 結果はどうでした?」みたいなことを聞いたんです。

彼の答えは「何てバカげた質問だ」ですからね。しかも、目元が黒いので表情が読み取れず、ホンキで怒っているのか、それとも笑いながなのか分からず、私たちはビビりまくったんです。確かにバカらしいですけど、軽くかわしてくれてもいいじゃないって感じで。

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