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乃木坂46、西野七瀬センター曲「気づいたら片想い」披露の理由 『Mステ』と紡いだ歴史から考察

リアルサウンド

18/12/21(金) 8:00

 乃木坂46が、12月21日放送の『ミュージックステーション スーパーライブ2018』(テレビ朝日系)に出演。「シンクロニシティ」と「気づいたら片想い」を披露する。

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 「シンクロニシティ」は、今年4月リリースの20thシングル表題曲。「気づいたら片想い」は、2014年4月リリースの8thシングル表題曲で、年内でグループを卒業する西野七瀬がセンターを務めている。同楽曲は、メロラップと歌謡曲を掛け合わせたミディアムナンバー。グループの数ある楽曲でも特に人気があり、今年2月放送の『乃木坂工事中』(テレビ東京系)内の企画「ファンが選ぶ! 乃木坂46ベストソング歌謡祭」では、全156曲中第11位にランクインした。また、MVでは西野が寿命わずかな主人公役として出演。彼女がグループのセンターに選ばれる様子を描くなど、メタ的な演出が含まれていたことも記しておきたい。

 年末に向けて、乃木坂46の大型音楽特番への出演も佳境に差し掛かっている。連日のように最新曲で西野七瀬卒業前ラストシングル曲の「帰り道は遠回りしたくなる」を耳にする中で、今回の『ミュージックステーション』での選曲には新鮮さを覚えたファンも多いことだろう。彼女がセンターを務める楽曲は「命は美しい」をはじめ、白石麻衣とのWセンターで魅せる「インフルエンサー」など多岐に渡る。しかしなぜ、今回のステージには「気づいたら片想い」が選ばれたのか。その理由は、同番組と西野、そして乃木坂46が紡いできた歴史にあるのかもしれない。

 乃木坂46の『ミュージックステーション』初出演は、2014年4月にまで遡る。今でこそ番組常連アーティストとなった彼女たちだが、当時はすでにデビューから約2年が経過していた。実際のオンエアでも、「(シングル)7作連続1位獲得」というフレーズが掲げられていただけに、多くの視聴者が彼女たちの登場を待ち望んでいたと伺える。そんな記念すべき初ステージで披露したのが、「気づいたら片想い」。そのパフォーマンスは、全体的にやや緊張気味だったものの、西野が最後に覗かせた儚げな笑顔は、多くの視聴者の心を射止めたに違いない。

 「気づいたら片想い」は、グループの礎を築き上げた重要な楽曲のひとつだ。それと同時に、『ミュージックステーション』との関係性を育むスタート地点となった、“原点”の楽曲ともいえる。だからこそ、西野にとって同番組での大きな節目となりそうなステージが、「気づいたら片想い」で締めくくられるのかもしれない。だとすれば、約4年半の確固たるコンテクストに裏付けられた、これ以上ない選曲ではないだろうか。

 あわせて披露される「シンクロニシティ」や、先述の「帰り道は遠回りしたくなる」にも触れておこう。両楽曲の歌詞には、悲しみや寂しさをポジティブな想いに昇華するなど、様々な共通点が見られる。前者では、ふとした瞬間の“心の共鳴”を通じて、悲しみを思いやりに。後者では、寂しい別れを“強くなる”ために踏み出す一歩として捉えている。これらの楽曲に寄り添うことで、「気づいたら片想い」の歌詞やMVに込められたメッセージにも、また新たな解釈が見出すことができるかもしれない。

 『ミュージックステーション』と西野七瀬、そして乃木坂46にとって大切な一区切りとなるだろう今回の「気づいたら片想い」。そのパフォーマンスが、彼女たちの新たな旅立ちに際する“きっかけ”になることを願ってやまない。(青木皓太)

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