Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

TOKIO、タッキー&翼、関ジャニ∞、King & Prince…ジャニーズ激動の2018年を振り返る

リアルサウンド

18/12/31(月) 10:00

 タッキー&翼の解散、TOKIO山口達也、関ジャニ∞・渋谷すばるの脱退など、ジャニーズにとって激動の一年となった2018年。振り返ると、King & Princeのデビュー後すぐの大ブレイクといった若手と呼ばれるグループたちの飛躍と、KAT-TUNの充電期間終了など中堅どころの新しいキャリアが充実していた一年でもあった。今回リアルサウンドでは、ジャニーズグループに関連したコラムを数多く担当している芸能ライターの佐藤結衣氏と高橋梓氏による振り返り対談を行い、ジャニーズ全体の傾向と来年への期待について語り合ってもらった。(編集部)

(関連:嵐 櫻井翔、『紅白』初司会の広瀬すずにアドバイス「紹介する立場で楽しんでいるのが伝われば」

■華々しいKing & Princeデビュー、ジャニーズJr.チャンネル開設
佐藤結衣(以下、佐藤):今年は1月にCDデビューが発表されたKing & Princeをはじめ、全体的に若手の盛り上がりが印象的でした。

高橋梓(以下、高橋):King & Princeはジャニーズだけに限らず、芸能界全体として見ても話題性ナンバー1と言って良いくらいの勢いでしたよね。ジャニーズJr.時代から完成されていたイメージがあったので、私は当初「デビューしてもあまり変わらないのかな」と思っていたのですが、デビューしたらより輝きが増して驚きました。

佐藤:デビューが発表されてすぐにメンバーの平野紫耀さんがドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)のメインキャストに抜擢されて、主題歌も「シンデレラガール」で担当。このメインキャスト×主題歌はジャニーズの王道パターンではありますが、その中でも最も成功した一つだと思います。

高橋:楽曲がすごくよかったですもんね。幅広い世代に響く、“ザ・ジャニーズ”みたいな感じで。新規ホイホイだなと思いました(笑)。私の周りでも、あまりジャニーズに興味がなかったのに、いきなりKing & Princeにハマる人が続出して。それは女性に限らず男性もだし、年齢も本当に様々で。友人の30代の男性がデビューシングル『シンデレラガール』を買って、「マジでいい曲だよね」って言ってたのが印象的でした。主題歌がお茶の間に広く愛されたのは、ドラマとの親和性が高かったのが要因の一つなのかなと。

佐藤:確かに。あと平野紫耀さんの演技が上手かったのも功を奏しましたよね。Jr.時代から舞台などで場数を踏んでしっかりとキャリアを積み上げてきたからこそ、新規の方や原作ファンの方が観ても違和感なく受け入れられるし、古くから応援してたファンにとっては「やっと来た!」という感じで、どちらの期待も外さなかったのが良かったんじゃないかなと。また平野紫耀さんは、素の天然さが面白いとバラエティにも引っ張りだこですよね。

高橋:そんな順風満帆に来ていたところ、ドキュメンタリー番組『RIDE ON TIME ~時が奏でるリアルストーリー』(フジテレビ系)で、岩橋玄樹さんが「パニック障害なんです」と告白。その後、治療に専念するために活動休止を発表しました。

佐藤:あのドキュメンタリー番組からの流れだったので、ファンの皆さんの理解もすごく深まっていたタイミングでの発表だったのではないかなと。「元気になって帰ってきてね」と温かく受け入れられたのではないでしょうか。岩橋玄樹さんはもともと、いじめられていた過去なども赤裸々に語っていた印象なので、偶像化したアイドルというよりは、“身近な男の子が努力して表舞台に立つ”みたいなサクセスストーリーを、みんなで応援していた感じがありました。デビューしたから成功です! というわけではないことをファンの方々は覚悟していた気がします。そういうのも含めてKing & Princeは、多様性が認められつつある今にマッチしたアイドルなのかなと。自分の苦手なものを隠さず、それも個性にして、無理なく自分の夢と両立させていく方法を探すという意味では、新しい時代のアイドル像と言ってもいいのではないでしょうか。

高橋:確かに。そんな中で、『第69回NHK紅白歌合戦』(NHK総合/以下、『紅白』)への出場も決まりましたよね。ただただ、勢いが止まらなくてすごいなと圧倒されます。

佐藤:『紅白』に出場したら、今よりもっとお茶の間に認知されるため、また来年はさらに活躍の場を広げていくのではないでしょうか。メンバー全員が、演技ができて、バラエティでも映える。歌もダンスも申し分ない。デビュー会見を見たときに、アイドルとして求められている自分たちをしっかりと理解しているなという印象を受けました。最終的に岸優太さんをオチに持っていくという綺麗な流れも、かねてから6人で舞台の数を重ねてきたからこそだなと。ファンからしたら「やっとデビューか」という気持ちだったかもしれませんが、「ジャニーズってやっぱりすごいじゃん!」と世間に思わせるタイミングで言うと、ちょうど良かったのかもしれません。また、コンセプトショップ『King & Prince SWEET GARDEN』を開催したのも、新しいなと感じました。

 新しいで言うと、やはり3月にジャニーズJr.のYouTubeチャンネルが開設されたことが印象的でした。滝沢秀明さんが初プロデュースを務めたSixTONESの「JAPONICA STYLE」MVを観て、「これだ!」って思ったんですよ。以前、滝沢さんは公式動画サイト『滝CHANnel』をプロデュースしていました。ドッキリやクイズなど、様々な企画を通じて、ジャニーズJr.たちのキャラクターや、先輩アイドルとの関係性が見えるものだったんですが、ジャニーズ×動画サイトの活かし方は、『滝CHANnel』にあったんだ、と。

高橋:そうそうそう!

佐藤:現在のジャニーズJr.チャンネルは、すでにファンの方が見る分にはとても楽しめるものではありますが、“より多くの方たちに見てもらうためには、一歩引いた視点で企画を組む”という課題があったように感じます。そこを網羅するためには、プロデューサーという立場で企画・編集を担当する人がいた方がいいのかなと。もうすぐチャンネルを開設して2年目に突入しますが、より企画性が問われるようになると思うので、勝負の時期でもあります。そんなタイミングで滝沢秀明さんがテコ入れをしたのは、流石の一言に尽きます。「JAPONICA STYLE」のMVだけでなく、ダンスリハーサル動画など、裏側も丁寧に追っているので、そういったひとつのネタを様々な角度から見せられるっていうのは、まさに企画力が優れている証拠ですよね。またそうやって裏の裏までしっかりと見せられるのがYouTubeの強みでもあるのかなと。でも、こういったことが浸透してくると今度は「CDデビューとは?」という感じにもなっていきそうですね。

高橋:ほかにもジャニーズJr.で言うと、Love-tuneの退所というショッキングなニュースもありましたよね。またジャニーズJr.チャンネルには、関西ジャニーズJr.が含まれていないため、彼らもまた努力しているのに、なかなか恵まれない感が否めません。

佐藤:関西ジャニーズJr.もYouTubeチャンネル持たせてあげて欲しいですよね。曜日固定は視聴者にとってもわかりやすいといったメリットがありますが、自主的にアップしてくれるのもまた嬉しいじゃないですか。頑張っている方たちがもっと自発的に発信できたらいいのになと思います。

高橋:デジタル配信などがどんどん進んでいくと、ジャニーズJr.がコンサートで歌っている音源化されていないオリジナル楽曲も、ファン以外の方たちに広がって行くチャンスが増えるのかなと。ネットを通じて人気が出る子たちが出たら嬉しいですよね。そういう意味では、発信できる場が設けられて、ジャニーズJr.の扱いがいい方向に変わってきているように感じます。

■充電完了のKAT-TUN、渋谷すばるの関ジャニ∞脱退
高橋:そう言えば、KAT-TUNも『私立スマホ中学』でYouTubeデビューしていましたよね。

佐藤:してましたね。KAT-TUNの場合は、いい充電期間だったなと感じます。上田竜也さんが来年1月スタートの主演ドラマ『節約ロック』(日本テレビ系)で初コメディに挑むなど、これだけキャリアを積んできて新しいことに挑戦していく姿勢が魅力的だなと。KAT-TUNの場合はもともと正統派ではないやんちゃ感があったから、自由な発言がむしろ“彼ららしい”と喜ばれる強みがある。『私立スマホ中学』では、メンバーが3人になったことをネタに昇華していましたよね。そういうところもすごいなと。抜けてしまったメンバーもまた個性が強かったので、穴は大きいはずなのに、その穴を埋めるように3人それぞれがより太くなっていくと言いますか。あと、男ウケがいいのも強みなんじゃないかなと。男も認める男気と言いますか(笑)。そこら辺は関ジャニ∞にも通じると思います。関ジャニ∞に関しては『METROCK 2017』への出演も大きかったのではないでしょうか。そんな中で、渋谷すばるさんの脱退という……。

高橋:私はその発表を聞いた当初は、ショックすぎて受け入れられませんでした。

佐藤:悲しさ、寂しさがありますが、それでもジャニーズアイドル渋谷すばるの幕引きは、とても潔かったと思いました。7月から行われた5大ドームツア『KANJANI’S EIGHTERTAINMENT GR8EST』からもう出ないっていうのが。だって、さよならツアーになっちゃうじゃないですか。それでも、ファンにとっては最後のお別れが言えないのは寂しいという気持ちもありますよね。

高橋:最初はいやだ~って思ってましたが、渋谷すばるさん自身も残された関ジャニ∞のメンバーも、前に進んで行こうとしているんだから、私も悲しんでばかりじゃいられないなと。

佐藤:今年4月に会見で脱退を発表してから事務所を退所する年末まで、メンバーにとってもファンにとっても一度整理する期間があったのは、よかったのではないでしょうか。あんなに大々的に花道を作って脱退した方は、これまでにいなかったと思うので、一つの成功パターンを見た気がします。歴史を変えた感じがありましたよね。様々な番組で“渋谷すばる特集”みたいなものが組まれて、「とても愛されてる方だな」と改めて思いました。

高橋:『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)の“渋谷すばるラスト回”とかもう……今観ても泣けます。

佐藤:関ジャニ∞がスタッフの方たちと良好な関係を築いてきたからこそというのが伝わってきます。いつかソロの渋谷すばるさんが、関ジャニ∞の番組にゲストとして出演することを期待したいですね。どうしても脱退したり解散したりすると、そのメンバーやグループ自体に触れにくい雰囲気が慣習としてあるように感じるので、そこが変わっていくとといいなと。脱退した元メンバーとも共演できるようになったら素敵ですよね。

高橋:脱退というより本当の“卒業”でしたよね。新曲「ここに」からには、勝負はこれからといった前向きな勢いを感じます。そして最近は関ジャニ∞、アプリ系も充実しているじゃないですか。そういったところからも、後ろを振り返らず前に前にという印象を受けます。

佐藤:便利ですよね。初めて使った時は「え、動画も歌詞カードも全部持ち歩けるの!?」とすごく驚きました。アプリは、全アーティストにぜひやっていただきたいです(笑)。

■Hey! Say! JUMP、Sexy Zone、Kis-My-Ft2、ジャニーズWESTの“結束力”
高橋:“前を向く”という意味では、Hey! Say! JUMPも岡本圭人さんが留学のために一時活動休止を発表しましたが、グループ一丸となって頑張っていますよね。『いただきハイジャンプ』(フジテレビ系)で、山田涼介さんが、「待っててよかった、って思ってもらえるような存在になって帰ってこないと、その時間は意味のない時間になっちゃう」と言っていて、メンバー全員がちゃんと受け入れたんだなと思いました。

佐藤:グループとしてデビューしてから10年を超えたタイミングだからこそ、現状維持のままでいるよりも、一旦変化を取り入れたかったのかなと。先日の『ミュージックステーション』で8人バージョンの「マエヲムケ」を披露していました。彼らも岡本さんの決意に応えるように新しい挑戦を続けている姿に感激しました。でも、やっぱり9人バージョンがみたい、という気持ちもファンの本音かなと。

高橋:「Aino Arika」のメイキング映像で、MVを撮る前日に振り付けを覚えて、当日八乙女光さんにメンバーが教えて、そのまま撮影したと話していたので、メンバーそれぞれのもともとのポテンシャルが高いからこそ、対応できているんじゃないかなと。

佐藤:そうですね。岡本圭人さんがどんな成長を遂げて戻って来るのかが、楽しみですね。行ってきて良かったとなれば、グループにとってもいい意味での変化になるんじゃないかなと。グループとしての新しい活動の仕方や、長く続けていく上でのスパイスの入れ方、アクセルの切り替え方などの一つの指針のようなものにもなると思うので。

高橋:Sexy Zoneもまた、松島聡さんが療養のため、一時活動を休止することになりましたが、歌やダンスのパフォーマンス含め、他のメンバー4人でしっかりとカバーしていますよね。みんなで松島聡さんの居場所を守っている感じがして、メンバー5人の絆の強さを感じます。今年は、そんな松島聡さんとマリウス葉さんがピンでバラエティ番組に出演して活躍したり、『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)でメインパーソナリティーに抜擢されたりと、グループとしての変化が大きかったように思います。ただ、やはり中島健人さんがグループを引っ張っている印象は強いですよね。主演ドラマ『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』(日本テレビ系)や、レギュラー番組『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系) などを観ていても、彼にはぶれない強さがあるなと。中島健人さんをきっかけにSexy Zoneというグループを知る方も多いのではないでしょうか。また地上波初冠番組『Sexy Zoneのたった3日間で人生は変わるのか!?』(日本テレビ系)では、メンバー5人の各々の個性や面白さが光っていました。ああいった微笑ましいわちゃわちゃ具合が、Sexy Zoneの魅力でもあるので、それを見せられる場所、たとえば『Sexy Zone CHANNEL』(フジテレビTWO)のような、彼ら自身が自由に動ける番組を、もっと地上波でも観たいなと思います。

佐藤:メンバー間の結束力でいうと、今年のKis-My-Ft2はより7人でまとまってきている感じがありましたよね。2013年に舞祭組という飛び道具を使って、グループ自体がさらにブレイクを果たし、2017年には一夜限りのユニット・まえあし from Kis-My-Ft2が誕生し、話題に。順調に大きくなっているタイミングで、今年7周年を迎えました。

高橋:そうですよね。そして、堅実に初の5大ドームツアー『Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2018 Yummy!! you&me』を開催。

佐藤:7人で7周年というタイミングだったから、例年以上にメンバー全員での活動が多かった印象です。一方で、舞祭組としては中居正広さんに引っ張ってもらう時期から、自分たちで歩き始めた印象も。ただ横尾渉さんが俳句という意外な面で才能を開花させたり、1級マグロ解体師に合格したりと、宮田俊哉さんがオタクキャラから謎の王子キャラになったり、千賀健永さんのこだわりが強すぎる美容キャラ、二階堂高嗣さんの後輩を集めた「にぃに会」などなど、個性が強すぎるので、やはりツッコミ役が必要なのかなという気もしますが(笑)。

高橋:盛大な前振りみたいなね(笑)。確かにKis-My-Ft2は今、安定期と同時に、次のステップのための充電期間に入った感じはありますね。

佐藤:ジャニーズWESTに通じる平和感で何よりです!

高橋:ジャニーズWESTは、今年だけでもアルバム・シングル共に2枚ずつ発売と、楽曲を出すスピード感がすごいですよね。音楽活動以外にも、テレビやラジオ、映画にドラマと堅実に活躍している印象です。

佐藤:Netflixオリジナルドラマ『宇宙を駆けるよだか』がすごく評判いいですよね。7人のワチャワチャ感、関西ならではのノリの良さはもちろんですが、やはり彼らの武器は高い演技力にあると思うんですよ。重岡大毅さんの演技は、泣けるというか、心にグッときて個人的にとても好きです。あと神山智洋さんの犠牲体質というか、奉仕の精神というか。自分を出したい願望はあるけど、人をたてることへの喜びも強い方が、憎まれ役みたいなのをやるとたまらないです(笑)。

高橋:神山智洋さん、お芝居が抜群に上手いと思います。

佐藤:ジャニーズWESTは本当に芸達者が多いですよね。小瀧望さんが相葉雅紀さんと共演したドラマ『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)や山田涼介さんと共演したドラマ『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)もよかったです。相変わらずの目力の強さで(笑)。主役である先輩を食い過ぎず、でも引きすぎないみたいな、いい立ち位置でお芝居ができる方だなと改めて思いました。ジャニーズWESTはメンバー全員がトークも安定してるし、お芝居も上手いし、歌も踊りもできるし、ライブも楽しい。あと、彼らは何となく地方芸人感というか、ローカルタレント感があって親しみやすいのも武器だなと。

高橋:A.B.C-Zもまた地道に着々といった感じですよね。本格的に舞台が出来る貴重なグループではあるので、そういう点では重宝されているのかなと。ただ、どうしても地上波での露出が他のグループと比べて少ないため、ファン層を拡大しにくい部分があります。またA.B.C-Zの良さはやはり生で見てこそなので、もっと多くの方に見てもらうためにはどうしたらいいかを考えると、それこそYouTubeなどのネット関係なんじゃないかなと。KAT-TUNのようにライブ配信するのでも、可能性が大きく広がると思うんですよね。また気になるけどライブに行くのはちょっとハードル高いなと思っている方たちは、ぜひA.B.C-Zが『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)などの音楽番組に出演している時に観てもらいたいです。アクロバットをはじめとした洗練されたパフォーマンスに圧倒されるんじゃないかな。そんな激しいダンスの中でも、しっかりと生歌を届けるといったプロ意識にも拍手を送りたくなります。そして何よりもジャニーズの根幹にあるのは舞台だと思うので、『滝沢歌舞伎』の座長である滝沢秀明さんが芸能活動を引退する今、A.B.C-Zの出番なんじゃないかなという気がするので、来年以降の活躍にも期待したいです。

■タッキー&翼の解散、V6と嵐の活躍
高橋:そしてタッキー&翼ですよ。9月に突然「解散していました」という事後報告での発表があって、衝撃的すぎました。ファンクラブの会員には直筆のサイン入りメッセージが送られてきたそうなので、ふたりの真摯な姿勢は伝わりましたが、それでもやはり「納得していない」というファンの声は少なくなかったです。そんな中、年末の『8時だJ』(テレビ朝日系)や『ジャニーズカウントダウン2018-2019 平成ラストの夢物語!ジャニーズ年越し生放送』に滝沢秀明さんと今井翼さんが二人揃って出演することが発表されましたよね。ファンの方々のそういったやるせない想いが届き、彼らが汲み取ってくれたのだと素直に嬉しいです。

佐藤:タッキー&翼は、KinKi Kidsと同じようにそれぞれソロ活動も充実していた印象だったので、まさか解散するなんてと信じられませんでした。でも、滝沢秀明さんは以前から動画を作ったり、打ち上げで業者のよう働きっぷりを発揮したりと、裏方の仕事を率先してやっている印象だったので、そういう何かを作って誰かを支えるようなことが好きなんだなと。今井翼さんの状況との兼ね合いや、ジャニーズ事務所の全体的なこと、プロデュースするのであれば人生をかけなければとの判断もあり、タッキー&翼が解散して、自分だけがタレントとして残るという選択肢はなかったようにも思います。個人的には、今井翼さんには何らかの形でダンスを続けてほしいと思っています。もちろん体調最優先で。

高橋:以前、今井翼さんが『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系)に出演してたじゃないですか。私はそのときの弄り弄られ具合が好きだったので、横浜DeNAベイスターズの熱烈なファンという強みもありますし、マルチタレントとして活躍し続けて欲しいなと思います。

佐藤:それもいいですね! 滝沢秀明さんが表舞台から去るというのは、まだ全然実感できてないのですが、プロデュース業に関しては期待大です。また最後にベストアルバム『Thanks Two you』がリリースされて救われたなという感じはありますよね。KEN☆Tackeyとしてのデビューシングル『逆転ラバーズ』が滝沢秀明さんとしての最後の作品になるのは、ちょっと寂しかったので。

高橋:わかります。V6の三宅健さんとのKEN☆Tackeyも、もちろん素敵なユニットだったんですが、最後はやはりタッキー&翼として、幕を降ろして欲しいですよね。

佐藤:そう言えば、V6は今年も『V6の愛なんだ』(TBS系)が放送されました。やはり安定の面白さでしたね!

高橋:『V6の愛なんだ』は、それこそお茶の間みんなが好きですよね。

佐藤:井ノ原快彦さんが3月に『あさイチ』(NHK総合)を卒業した時も、共演者やスタッフ、そして視聴者を含めて、本当にみんなに愛されてるんだなと思ったのですが、『V6の愛なんだ』もまたV6の愛され具合がひしひしと伝わってきますよね。私はメンバーだけで車移動するシーンが好きで、運転する坂本昌行さん、ナビをさせられる長野博さん、やかましく騒ぐ井ノ原快彦さん、それにノリノリの三宅健さん、ただニヤニヤしてる森田剛さん、そしてひたすらいじられる岡田准一さんみたいな展開がもう最高で、もはやお家芸ですよね。

高橋:V6はバランスが完璧。坂本昌行さんがミュージカル、長野博さんがグルメ、井ノ原快彦さんがMC、岡田准一さんが映画にドラマ、三宅健さんが舞台、森田剛さんも舞台とダンス……と個々がそれぞれの才能を持ったマルチに活躍できるグループですよね。

佐藤:V6は本当に良い感じに歳を重ねている印象で、『V6の愛なんだ』は毎年やり続けて欲しいです。V6の6人の家族のような関係性が、ファミリーで見られるゴールデンタイムにピッタリだと思うので、これからも安心して楽しみたいですね。あとは、来年はコンサートツアーが観たいです!

高橋:コンサートツアーと言えば、来年でデビュー20周年を迎える嵐が先日、5大ドームツアー『ARASHI ANNIVERSARY LIVE TOUR 5×20』を来年12月まで全50公演を開催することを発表し、大きな話題となっていましたよね。

佐藤:冠番組を多数持っているほか、メンバーそれぞれが映画にドラマにバラエティに報道番組にって、引っ張りだこだから、とにかく露出が多い。毎日どこかしらで目にする感じですよね。そのくらいコンスタントに活動していることもあり、嵐は本当みんな大好きですよ。今年で言うと、私は『検察側の罪人』の二宮和也さんの演技が印象的で、天才だなと改めて感じました。理論的に考えて演技を組み立てていくのとは真逆のタイプで、感覚的にこなしてしまうと言いますか、その反射神経とポテンシャルの高さが『検察側の罪人』では際立っていたので圧倒されましたね。そして、嵐は楽曲も素晴らしい。

高橋:コンスタントに曲を発表していますよね。どの楽曲もすごく良いし、嵐っぽさがしっかりとある。そして、今年は櫻井翔さんが『第69回NHK紅白歌合戦』の白組司会に抜擢されました。

佐藤:安泰ですね。でも、嵐としては『NHK紅白歌合戦』への出場は意外と10回目なんですね。20年中20回出てるような気がしてしまいますけど。

■TOKIO&NEWS、激動の1年
高橋:NEWSは今年、デビュー15周年を迎えましたよね。

佐藤:15周年、色々ありましたね……。

高橋:小山慶一郎さんと加藤シゲアキさんのスキャンダルが出て、その後すぐに手越祐也さんも……という連続パンチで、ファンにとってはダメージが大きすぎました。

佐藤:そういう意味では、増田貴久さんがNEWSをしっかり守ってくれた印象が強く残りました。 増田貴久さんのアイドルとしてのプライドの高さが特に輝いた1年だったなと。でも、そんな人間味溢れる面倒臭さと言いますか、放っておけない感じも含めて、NEWSの魅力だと思うんですよ。そういう彼らを叱咤できるS心か、もしくはその苦難を一緒に乗り越えられるM心かっていう、深く愛せるファンじゃないと付いていけないグループだと思うので。逆に言うと、今いるファンの方たちは滅多なことがない限り離れていかないのでは。そして、NEWSはものづくりに関するこだわりが強いことから、すごくスタッフさんたちに愛されている印象があるので、周囲からの愛を忘れずに頑張っていって欲しいですね。NEWSがここからどうしていくのかに期待したいです。

高橋:来年デビュー25周年を迎えるTOKIOもまた激動な1年でしたね。

佐藤:ただただ残念としか言えないです。TOKIOの男の友情感をどこか信じていたから、こういう一つのほころびで何十年と積み上げてきたものが壊れることってあるんだなと。最初は現実感が全くなかったんですけど『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)などで頭を下げて謝る城島茂さんら4人の姿を見て、やっと実感しました。もともと私は、バンドならではのTOKIOの音楽活動を渇望していたので、山口達也さんの脱退で音楽活動が休止という展開になってしまって、本当に悲しいです。山口達也さんの代わりに誰か他の人がベースを弾くことになっても、それはまた違う気がして。「だからやらない」って決めたのであれば、さすがTOKIOだなと。その決断力に男気を感じます。それぞれの活動やTOKIOとしての番組は続いているので安心はしましたが、もう歌は島 茂子でしか出さないのかな……。TOKIOとしてではなくなってしまいますが、長瀬智也さんが他のアーティストとコラボして歌うなどでもいいので、TOKIOのみなさんには音楽活動を続けて欲しいです。

高橋:今年の『ジャニーズカウントダウン』には、生田斗真さん、風間俊介さん、長谷川純さん、山下智久さんによる4人組ユニット・FOUR TOPSの出演が発表され、注目を集めていますよね。

佐藤:山下智久さんは約4年ぶりとなるオリジナルアルバム『UNLEASHED』をリリースしたり、『コード・ブルー』の映画が大ヒットを記録するなど、歌手としても俳優としても一つの節目を迎えた年だったように思います。

高橋:同じソロ活動でいうと、木村拓哉さんは [ALEXANDROS]の「アルペジオ」MVでYouTubeデビューしてましたよね。……もう歌わないのかな?

佐藤:俳優業だけではなく歌も聴きたいですよね。それに、SMAPの曲が聴ける番組だったラジオ『木村拓哉のWhat’s UP SMAP!』(TOKYO FM)も終了してしまい……。一方で、新しいラジオ『木村拓哉 FLOW supported by GYAO!』(TOKYO FM)やGYAO!での冠番組『木村さ~~ん!』がスタートして、新境地の開拓をしている印象もあります。中居正広さんは、舞祭組のコンサートにサプライズ登場してましたね。久しぶりに踊ってる姿を見たいなと、改めて思いました。中居正広さん自身は「そういうのは後輩がやるからいい!」とか言って、嫌がる気もしますが(笑)。ソロの皆さんはそれぞれのペースである程度のびのびとやっている感じがあります。

■2018年はジャニーズの“ネット元年”?
高橋:KinKi Kidsもまた、肩肘張らない感じがいいですよね。今年は、年末恒例のドームコンサートの休止が発表されました。

佐藤:KinKi Kidsにはとにかく無理はしないでいただきたいです。堂本剛さんが先駆けてソロでの活動を試みて、光一さんもまた舞台でずっと活躍していて、お互いにそれぞれがやりたいことをがっつりやって、二人での活動もするというバランスがあるから、そのまま二人のペースを貫いて欲しいです。大きな流れみたいなものに潰されないでほしいなと。そんな中でもKinKi Kidsは今年、GYAO!でのネット番組など新しいことにも挑戦していました。またふたりで作った楽曲「Topaz Love」もすごく良かったです。KinKi Kids以外にジャニーズにデュオはもういないので、「俺が曲作ったから、詞書いてよ」などというエモい展開に、今まで以上に美しさを感じるようになるはず。KinKi Kidsの唯一無二感はさらに強まっていきますよね。二人のストイックさはみんな知ってるから、ただただもうマイペースにKinKi Kidsを続けていって欲しいです。

高橋:そうですね。改めて2018年を振り返ってみると、本当に色々ありましたね。そんな中でも、今年はジャニーズにとってネット元年みたいな年だったので、来年はアプリをはじめネット化がもっと進んでいって欲しいなと思いました。

佐藤:確かに、その風はすでに香ってきているような気がします。あと、アイドルの寿命が長くなっているからこそ、今年は転換期が色々と訪れた年だったのかなと、私は感じました。ジャニーズが誕生して、創世記、成長期、成熟期というこの流れが1ターンだとすると、今年はジャニーズという王国が一周目を終えたのかなと。タッキー&翼の決断や渋谷すばるさんの卒業と、長くそのグループを存続させる上で起こりうる波みたいなものが、今年は各グループに一気に押し寄せてきた感がありました。その前にもKAT-TUNの充電期間などはありましたが、今年は特に多かった気がするので。2019年はそれぞれの持ち味を出しながら、滝沢秀明さんの手腕が光る、ジャニーズもとい“タッキーズ王国”の始まりなのかなと。楽しみです!

Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える