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Halo at 四畳半は音楽の力を信じ抜くーーバンド史上最大キャパとなったツアーファイナル公演を見て

リアルサウンド

19/2/20(水) 18:00

 Halo at 四畳半のメジャー1stアルバム『swanflight』に伴うワンマンツアー『2018-2019″悲しみの朝の愛し方”』のファイナル公演が、2月9日にマイナビBLITZ赤坂で行われた。バンド史上最大キャパにもかかわらず、この日は早々とソールドアウト。まさに彼らの勢いと人気を示す結果となったが、肝心のライブ自体も素晴しい内容であった。

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 SEが流れ、スクリーンに白井將人(Ba)、片山僚(Dr)、齋木孝平(Gt/Cho)、渡井翔汰(Vo/Gt)とメンバーの名前が一人ずつ紹介されると、「愛おしい瞬間を探しに行こう!」と渡井が爽やかに呼びかけ、「ヒーロー」で本編スタート。いきなり高揚感溢れるナンバーで、満杯の観客で埋め尽くされたフロアを明るく照らす。続く「ステラ・ノヴァ」に入ると、サビを一緒に歌い、拳を突き上げて騒ぐ観客の数がみるみる増えていった。それから一気にギアを上げ、アップテンポな「朝を迎えに」をここで披露。テクニカルにして繊細な齋木のギターワーク、ブンブンとうねりを上げる白井のベースなど、4人の熾烈なバンドアンサンブルを見せつけ、会場を焚き付けていく。

 「あっちゅう間のファイナルで寂しいけど、来てくれてありがとう! 燃え尽きる所存なので、ハッピーな曲をやろう!」と言うと、「アメイジア」ではイントロから自然発生的にハンドクラップが起こり、祝祭感溢れる光景が広がる。加えて、キラキラした輝きに満ちた齋木のギターソロにも惹き付けられた。「アストレイ」、「擬態」、「アンドロイドと青い星の街」、「春が終わる前に」と続いた後、メンバー内で今ツアーを振り返る場面に。すると、4カ所目にあたる高松DIME公演を目前にして片山が高熱を出し、インフル疑惑が浮上。結果的に問題なくギリギリで開催できたなど、ハラハラするエピソードに観客も注意深く耳を傾けていた。

 そして、「お手を拝借、陽気な感じで」と言うと、「王様と兵士」をプレイ。再び場内はハンドクラップに包まれ、ミドルテンポのポップな曲調はショーの流れにいいフックをもたらしていた。ここから急カーブを描くように会場の空気は変わる。深淵なスケール感で迫る「マグとメル」、スクリーンに海や鳥、渋谷の交差点が映される中で「ヒューズ」を披露。渡井の透明感ある美しい歌声、その歌声にぴったりと寄り添う演奏に魅了されるばかり。「リバース・デイ」を挟んだ後、「この瞬間を生きる人間こそ美しい!」と高らかに告げると、「アルストロメリア」へ。「ウォー! ウォー!」の大合唱がマイナビBLITZ赤坂をすっぽりと覆い、もはやアリーナロックと形容したくなる壮大感で観客を一つに束ねていた。悲しい気持ちを共有した後は「フェロウ」、「カイライ旅団と海辺の街」、「モールス」とすごぶるアッパーな曲調で畳み掛け、歓喜の景色を作り上げていく。

 “悲しみとは? なぜ生きるのか?”そんな感情と向き合い続け、渡井は音楽に救われた経験があるからこそ、「次は自分たちの番だ!」とはっきりと宣言。本編ラストは「悲しみもいつかは」で堂々と締め括る。切なくも明るいメロディが飛翔し、聴く者の心を鼓舞するパワフルな曲調はこの日のハイライトと言っていい。「どんな逆境もあなたを救う!」と渡井は叫んでいたけれど、音楽の力を信じ抜いたバンドの、決意のこもったナンバーに多くの人たちが共感していた。

 「魔法にかけられて」、「シャロン」のアンコール2曲を含む全19曲、約2時間に及ぶショーを終えると、「もっともっとでっけぇ夢見ようぜ!」と渡井は観客に約束するかのように言い放っていた。その余韻も冷めないまま、彼らは今年6月にミニアルバム、さらに7月19日にはZepp DiverCityでワンマンライブをやることも発表。悲しみを突き抜けて、自分たちのキャパシティをどんどん広げていくHalo at 四畳半から目が離せそうにない。(取材・文=荒金良介)

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