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Aqours、「君のこころは輝いてるかい?」披露の理由 『NHK紅白歌合戦』で“輝く”ことへの期待

リアルサウンド

18/12/29(土) 10:00

 Aqoursが、12月31日放送の『第69回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)に出演する。

 Aqoursは、メディアミックス作品『ラブライブ!サンシャイン!!』より生まれた9人組声優ユニット。同作の舞台は、静岡・沼津市内浦。2017年12月まで放送のTVアニメシリーズでは、私立浦の星女学院に通う9人の少女たちが、“スクールアイドル”として成長する物語が描かれた。

 同アニメでキャラクターたちの声を担当したのが、声優ユニットであるAqoursのキャストだ。彼女たちは2015年の結成後、今年11月には東京ドームでのワンマンライブ『Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~』を開催。来年1月には、完全新作劇場版『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow』を公開するほか、同年4月には千葉・幕張メッセ イベントホールをはじめ、台北と韓国・ソウルを巡る『LOVE LIVE! SUNSHINE!! Aqours World LoveLive! ASIA TOUR 2019』開催などを控えており、近年のアニメ/声優音楽シーンにおいて類まれな存在感を放っている。

 そんなAqoursは、『紅白歌合戦』内の企画コーナー「世界で人気のジャパンカルチャーを特集」に登場。「君のこころは輝いてるかい?」を披露する。同楽曲は、結成同年リリースの1stシングル表題曲で、彼女たちが大きな夢に目覚める瞬間を切り取っている。これまでにも、歌番組やライブでたびたび歌唱してきた楽曲なのだが、その際にはキャストのダンスとアニメMVにおける“シンクロ性”の高さが取り上げられてきた(参考:Aqoursが全国ツアー初日で見せた、『ラブライブ!サンシャイン!!』2期総集編のような世界)。しかし本稿で注目したいのは、なぜ「君のこころは輝いてるかい?」が今回のステージに選ばれたのかである。その背景には、先述のアニメエピソードとの“繋がり”や、メンバーが楽曲に込めた“想い”があるのかもしれない。

 「君のこころは輝いてるかい?」を掘り下げるにあたり、同楽曲タイトルがアニメ内でコールされた第1期13話を振り返りたい。同話において、Aqoursはスクールアイドルの祭典「ラブライブ!」地方予選に出場。彼女たち9名の出会いを寸劇形式で演じた後、「MIRAI TICKET」を歌い上げた。

 なかでも印象的だったのが、高海千歌(CV:伊波杏樹)が曲中に放った一言だ。彼女はパフォーマンス後半、浦の星女学院の仲間たちが集う客席に向かって「みんなー! 一緒に輝こう!」と手を差し伸べながら叫ぶ。それを受けて、多くの生徒やAqoursの家族がステージに駆け出し、ともに歌い始める。その後、アニメ第1期を振り返るエピローグ的な語りが入り、メンバー9名が視聴者に対して「君のこころは輝いてるかい?」とはつらつと尋ねた。なお、同楽曲は第2期3話の終盤、実際の歌唱に到ったことも記しておきたい。

 「君のこころは輝いてるかい?」の歌詞と、千歌のセリフに共通する“輝く”という言葉。メンバーによる先述の寸劇によると、“輝く”とは“楽しむ”ことと同義とのこと。これは、『ラブライブ!サンシャイン!!』を最も象徴するフレーズだ。実際に、キャストによるライブで「MIRAI TICKET」を歌った際はもちろん、折に触れて同様の投げかけが行なわれている。ここには、彼女たちのファンが、ライブをはじめとする同コンテンツへの参加を通じて、また新たに熱中できる物事や、そこから見出される楽しさ、言い換えれば自分なりの“輝き方”を見つけてほしいという願いが込められているのではないだろうか。その理由は、彼女たちが誰よりも“輝ける”喜びを知っているからに他ならないだろう。

 『紅白歌合戦』は、日本全国から多くの注目が集まる音楽番組である。それだけに、これまでAqoursと接点を持たなかった視聴者の目にも止まることだろう。また、当日のパフォーマンスが新たなファンを呼び込み、先述の劇場版やアジアツアーに足を運ぶ人もいるかもしれない。彼女たちと“輝く”時間を楽しむきっかけが生まれることも十分にありえることだ。だからこそ、Aqours楽曲のなかでも、とりわけ明確なメッセージを投げかける「君のこころは輝いてるかい?」が選ばれたのだと思われる。

 『紅白歌合戦』出場を経て、さらに大きなステージを目指すだろうAqours。大晦日のパフォーマンスを通じて、またどこかで新たな“輝き”が生まれることを強く願いたい。

(文=青木皓太)

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