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Minamiが語る、アニソンと歩んだ15年とこれからの展望「自分とみなさんとの関係は“平行線”」

リアルサウンド

18/11/27(火) 14:00

 アニソンシンガーとして15周年を迎えたMinamiが、約5年ぶりのニューアルバム『Perfect Parallel Line』をリリース。現在発売中のベスト盤『Memories』の話を交え、この15年を振り返りつつ、新作に込めた気持ちなど話を聞いた。ゲーム/アニメ界では伝説とされる名作『君が望む永遠』にまつわるエピソードや、“ジョイまっくす” (現・ジョイまっくすポコ)、“眼力無子”など、ファンにはたまらないワードがいくつも飛び出す、自然体でアニソン愛に溢れた、Minamiのキャラクターが垣間見えるインタビューになった。

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■15年、常にこれが最後かもと思っていた

ーーアニソンシンガーとしての15周年を記念したベスト盤『Memories』が発売中ですが、15年という年月については、どんな印象でしょうか。

Minami:JAM Projectの奥井雅美さんが25周年で、ちょうど10年違いなんです。先日ライブを観に行かせていただいたのですけど、その時にここから私も25年周年までやるには、どうしたらいいのかってすごく考えたんですね。だから「15年経った」ということよりも、これから先のほうが気になっているというのが、正直なところです。あと10年やるには、何をやっていくことが自分にとって一番いいやり方なのか、まだ答えは見つかっていないけど、考え始めているという感じですかね。

ーーMinamiさんは、ゲーム『君の望む永遠』の声優としてキャリアをスタートさせたわけですけど、そこからアニソンシンガーに専念するには、どういう流れがあったんですか?

Minami:もともと音楽の学校に行っていたので、音楽は自分の中で一つの特技のような感覚で、曲を作って歌うという行為は存在していたんです。だからチャンスがあればやりたいという思いはありました。そもそも私が声優になりたいと思ったきっかけは、アニメ『美少女戦士セーラームーン』に出会ったことで、当時から『セーラームーン』のキャラクターソングCDもたくさん発売されていたので、アニソンというものにも同時に興味は持っていて。ただ、声優になること、曲を作ること、歌うことの3つがあまり結びつかずに、自分の中では別々に存在していたという感じです。

ーー3つ全部を同時に叶えた前例がなかったから、イメージがつかなかったんでしょうね。

Minami:そうですね。それに歌うようになったのもたまたまで、最初は2001年のゲーム『君が望む永遠』(『君のぞ』)のお仕事だったんですけど、当初は声優とテーマソングの作詞をお願いされて、歌う予定ではなかったんです。それで、作詞をして仮歌を録って、プロデューサーさんに聴いていただくなどのやり取りをしていく中で、「じゃあ歌もやってみれば?」みたいな流れでOP主題歌「Rumbling hearts」を歌うことになりました。だから決まった時は、「チャンスをいただいた!」という感覚がすごくありました。ただその時は、その後アニソンシンガーとして15年もやるとはまったく思わなかったし、ずっとアニメに関わっていくとも思ってなくて。

 その後『君のぞ』はアニメ化され、それに伴って私は何もかもやらせていただいた印象で、OPとEDを歌わせていただいたし、作詞作曲もさせていただいて、すごくやり切った感があったんです。だけど、同時に「人生そんなに上手くいくはずがない」という気持ちもあって、ここからまた2~3年はしっかり修行しないと、次には繋がらないだろうと思っていたんです。

ーーでも、そこから毎年何曲かずつ、順調にいきましたよね。

Minami:そうなんですけど、気持ちの上では毎回「これが最後かもしれない」という気持ちで、常に緊張感がありました。そういう緊張感は今も変わらず持っているんですけど……。そんな感じで始まったんですよね。

ーー常にこれが最後、と。

Minami:アニメって当時は今ほど枠が多くなかったし、そのクールに放映される本数に限りがあるわけで。アニソンシンガーも今ほどいなかったにしても、何人かいる中での競争になる。毎回、勝ち取っていかないといけない職業なんです。だから、常にやれることを一生懸命やるということしか考えてなかったですね。

ーー2003年のアニメ『君の望む永遠』や、2004年の『舞-HiME』など、シリーズを通して関わることができる人気アニメ作品との出会いも大きかったでしょう。

Minami:そうですね。『舞-HiME』は特にシリーズで作品数がいっぱいあったし、『舞-乙HiME』では、声優としても参加させていただいたのは大きかったです。2006年にはアニメ『スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-』のEDテーマ「Yell!」を担当させていただいたのですが、『スパロボ』シリーズも私のキャリアには大きな存在でした。すごく熱狂的なファンのいる作品だったので、ここで私のことを知ってくださった方も多かったと思います。基本的に戦う系のアニメ作品の曲を歌うことが多いので、テンションのアゲ方が上手くなりました。そういうことも、たくさん関わるうちにどんどんコツを掴んでいった形でした。

ーー『Memories』には、アニソンシンガーとしての出発点である「Precious Memories」以降、「moving soul」までの28曲を収録されていますけど、レコーディングのエピソードも含めて楽曲として印象に残っているのは?

Minami:アニメ『トータル・イクリプス』の前期EDテーマ「signs ~朔月一夜~」は、加藤裕介さんの作詞・作曲で、すごく難しかったのでよく覚えています。今まで歌ってきた中で、一番難しかったと思う。出だしがコーラスで始まるんですけど、すごく複雑な重なり方をしているので、単純に歌うのが難しかったのもあるし。大人っぽい感じでメロディも和風の曲なので、あまり熱くなりすぎると演歌みたいになってしまうんです。温度感というか、色の付け方が難しかったです。熱くて強い感じは出さなきゃいけないけど、大げさにはしない、そのいいところを探っていくのに時間がかかりました。

■ラジオとアニサマに育ててもらった

ーーチャートアクションが大きかった曲は、2011年の「君の中の英雄」で、Minamiさんの中でシングルとしては最高位を記録。アニメ『機動戦士ガンダムAGE』第一部・フリット編のEDテーマでしたが、この時のことで何か覚えていることはありますか?

Minami:私が『ガンダム』シリーズの楽曲を歌うことになるとは、夢にも思ってなかったので驚きました。『ガンダム』って、いわゆるアニメの中でも別格の存在なので、お話を聞いた時は、びっくりしすぎて固まってしまって。5分くらい黙ったまま動くことができませんでした(笑)。私が作詞・作曲をして編曲がGRANRODEOのe-ZUKAこと飯塚昌明さんだったんですけど、すごく悩みまくって作ったことを覚えていますね。飯塚さんとは、この時がけっこう久しぶりの仕事で、2009年の「あんりある♡パラダイス」(TVアニメ『けんぷファー』OPテーマ)からけっこう間が空いていたので、久しぶりに飯塚さんと作れるのもうれしかったです。

 あと印象的だったのは、アレンジャーの菊田大介さん(Elements Garden)と最初にお仕事をさせていただいた時のこと。菊田さんは、歌い手としての私のキャラクター性をすごく広げてくださった方なんです。最初は2007年のシングル『BUT,metamorphosis』のカップリング曲「winter fairy」で、『Memories』の収録曲では「Next Season」が菊田さんとの最初の曲になるんですけど……。それまで飯塚さんがアレンジをしてくださっていて、そこに菊田さんという新しい色がパッと入ってきたことで、菊田さんの存在感をすごく感じたことを覚えています。

ーーアレンジャーとの出会いも大きかったと。長くやっていると、必然的にどんどん新しいアレンジャーや作家と仕事をすることになっていきますが、そこで感じるのはどんなことですか?

Minami:今どきの人たちは、私が昔歌っていた時代のものを聴いて作るようになった人が多いから、当時よりさらに一歩進めたものを作るんですね。だからコード進行が凝っていたり複雑だったり、テンポが速かったりとか、そういう違いがあると思います。単純にどんどん曲としてのレベルが高くなっているので、歌うほうは大変です(笑)。言葉をちゃんと言う意識を持って歌わないと、速いので言葉が流れていってしまうし。メロディも複雑だったり、言葉が詰め込まれていたりするので。

ーー若手の作家と制作する機会が増えると、やはり会話の中で「Minamiさんの曲を聴いていました」とか、言われますよね。

Minami:そうですね。でも曲よりも、「ラジオを聴いていました」と言っていただけることのほうが多いかな。最初はラジオ大阪で、その後ネットラジオでやっていた時代もあったんですけど、即興で曲を作るコーナーがあったり、バカなことばかりしゃべっていたから、「あれを聴いていたのか!」と思うと、ちょっと恥ずかしくて(笑)。

ーーラジオは、その人の素や本音が出やすい媒体と言われますよね。

Minami:だからこそ面白くて、「聴いてました」と言ってくださる方が多いんだと思います。そこからの広がりもあったので、私の活動の中でラジオは、かなり重要な部分を締めていました。真面目にちゃんと曲を作るコーナーもあって、リスナーさんからのメールでお題をいただいて作っていたんですけど、週1回の放送だったので、その時期は曲作りの修行をしているみたいでした(笑)。私も作るからにはいい曲にしたいので、真剣に作っていたし。気に入った曲はプロデューサーに聴いてもらって、アルバムに収録されたものもあります。

ーーラジオはおひとりでやられていたんですか?

Minami:いえ、“ジョイまっくす”さん(現・ジョイまっくすポコ)という人がいて(笑)。

ーージョイまっくすさん!(笑)。

Minami:当時、美少女ゲーム制作会社三社で番組を作っていて、その中の一つの会社の広報の人で。私がゲームの主題歌を歌っていたのもあって、番組の中で曲をかけていただいたりしていました。それは『君のぞ』のアニメが放送される前からやっていたんですけど、アニメ放送が始まって『君のぞらじお』になって、谷山紀章くんとかたかはし智秋ちゃんとかが加わってきて。それがけっこう長く続いたのかな。でも思えば紀章くんものちに飯塚さんとGRANRODEOを結成したり、『君のぞ』で一緒だった人は、今もみんなすごく活躍されているので、私も触発されるし励みになりますね。

ーー今、ラジオのほうは?

Minami:奥井雅美さんの番組に、たまに出させていただいています。奥井さんの貴重なお話が聞けるので、すごく楽しいです。

ーー奥井さんとかJAM Projectのみなさんとか、常に追いかけるべき先輩の背中があったこと、目指せるものがあるのは、ある意味で幸せでしたよね。

Minami:本当にそうです。みなさんがいなかったら、今の私はなかった。それくらい大事な存在で、今もイベントでたまにご一緒させていただくと、すべてがすごすぎます。先輩たちのすごいところは、瞬間的にテンションを上げるところで、ステージに立つ前との切り替えがすごくて。こうやって上げればいいんだなと、背中を見て教わったし。空気を側で感じられたのは、経験として大きかったですね。

 そういう先輩の背中を見ることができる機会が、当時の『Animelo Summer Live』でした。私がアニソンシンガーとして2003年にデビューして、アニサマは2005年からなので、第1回から出させていただいていて、一緒に成長させていただきました。自分のソロライブをやるようになる前から、アニサマには出させていただいていたので、ステージに立つことにおけるさまざまなことは、そこで教わりました。最初はどうやって動いたらいいか分からなくて、気づけば棒立ちで歌ってしまうような状態だったので、ステージに立つみなさんの姿を見て学ばせていただきましたね。それに私は当時MCが苦手で、第1回目の時は歌うだけで精一杯で、ひとこともしゃべっていないんですよね(笑)。

ーーそんな15年を、こうしてアニソン縛りでベスト盤としてまとめてみて、どんなお気持ちですか?

Minami:まず曲順をリリース順にしたのは、年表みたいな形でみなさんにも当時のアニメを思い出してほしかったんです。順番通りに聴いていくと、自分の中でもキャリアが整理整頓されて、旅をしているような感覚になります。また、デビュー当時から声を聴いていくと、シンガーとしての成長も感じていただけると思います。

ーー『Memories』というタイトルは、どういう気持ちで付けましたか?

Minami:初めて歌ったアニソンが「Precious Memories」だったので、そこから『Memories』という言葉を取って付けました。私自身の思い出が詰まっているし、聴いてくださるみなさんもいろいろ思い出しながら聴いてほしいです。自分も10代のころに観ていたアニメを今観ると、すごく不思議な感覚になるところがあるので、きっとみなさんもこの作品を聴くとそんな感覚になるんじゃないかなと思います。

■眼力無子が、まさかの楽曲化!

ーー『Memories』は過去を総まとめにした1枚。現在~未来に向けたMinamiさんを感じてもらえるのが、ニューアルバム『Perfect Parallel Line』です。約5年ぶりのアルバムで、Minami名義では初のアルバムですが、制作にあたりどんなビジョンを持っていましたか?

Minami:まずジャケットのデザインに2本の線が描かれているのですが、この1本1本が、私とみなさんの線だというイメージです。タイトルは“平行線”という意味で、長くやっていると大人になったファンの方もいて、きっとみなさんそれぞれの人生の中で、自分の物語を作ってきたと思います。いいことも辛かったこともあったと思うけど、そのずっと隣に寄り添って進んできたというイメージです。それこそが、「完璧な2つの線だよね」って思うんです。

ーーでも平行線なので、交わることはないですよね?

Minami:はい。そのほうが、永遠感があると思いません? 交わることはないけど、そのぶん永遠に隣にいてあげられる。一度交わってしまうと、その後は離れていく一方ですし。ちなみに前作は『TIGHT KNOT』というタイトルで、リボンをギュッと結ぶというイメージでした。ギュッと結ぶと密着感はあるけど、絡まったらほどくのが大変だよねっていうようなことも意味していたんです。それで、それを伏線とすると今回のような表現もあるなと思って、自分とみなさんとの距離感とか関係を“平行線”という言葉で表してみました。

 たとえば、私の曲を聴きながら眠りにつくという方もいらっしゃって、それって考えてみればすごいことで、そんな寄り添い方って他にはないなって思うんです。人が眠るまで一緒にいるということなので。そういうことを考えると、すごく側にも寄れるし、音楽をあまり必要としないタイミングではスッと離れることができる。私自身も音楽をあまり聴かなかった時期があったし、聴いてくださるみなさんの中にも同じように、しばらく私の曲を聴いていなかったという方もいると思います。でも線と線の間隔は空いたとしても、ずっと並んで前に進んでいる。それにベストを出すと、いろいろ思い出して、久しぶりに聴いたり、ライブに行きたいと思ってもらえると思うし。そういう目に見えない常に変化する距離感を、絶妙に表現できるんじゃないかなって思いました。

ーー平行であることが大事なんですね。

Minami:ずっと隣にいることに意味があります。それを今の自分のメッセージとして、みなさんに伝えておきたいと思いました。

ーーそんな意味の込められたジャケットのデザインは、近未来的でおしゃれなイメージですね。

Minami:こういう模様のある衣装を着るのも珍しいし、ここまでパキッとしたメリハリのあるデザインは今までなかったし。『Memories』とはリリースが1カ月しか空いていないので、デザイナーさんも違う方にお願いをして、あえて違った世界観で表現していただきました。

ーーアルバムに収録の新曲を聴いて思うのは、先程の2本の線ではないけど、出会いと別れ、終わりと始まり、生と死とか。15周年で一つピリオドを打って、そこから新たに始まる感覚とか、そういう2つが常にあると感じました。そこは何か意識されましたか?

Minami:時間を大事にしよう、みたいな(笑)。

ーーそんなに短くまとめちゃいますか(笑)?

Minami:いやいや(笑)。人生の中では出会える人の数も限られているし、その人と過ごす時間も限られていて。それは一瞬一瞬であるけど、だからこそ大事にしたいと思うんです。アルバムの新曲の根底に共通してある私の気持ちは、そういうことなんです。それに新曲以外のシングル曲でも、そういうことをテーマにしているものがけっこう多くて。そういう意味ではいい統一感があると思うし、きっと前作からの5年間は、そういう気持ちになることが多かったのだと思います。

ーー「eye power」という曲もあります。いろんな“アイ”が歌詞には登場しますが、これはどんなイメージで?

Minami:これは、私が描いている“眼力(めぢから)無子”というキャラクターがあって。

ーーん? 眼力? 何ですか?

Minami:取材でそうやって聞き返されるのが、最高に楽しいんですよね(笑)。私って普段はオーラがぜんぜんなくて、「眼力がないよね」って話を昔よくしていて。もう10年くらい前なんですけど、その眼力のない私をモチーフに絵を描いて、“眼力無子”という名前のキャラクターを作ったんです。それをバッジとかグッズにして、たまにライブで売っていて。古くからのファンの方はご存知だと思うんですけど、その“眼力無子”の歌を作ったらどうかなと思って、作ってみたのが「eye power」です。だから私自身ではなく、キャラソンみたいなものなので、普段自分の曲で歌詞を書く時とは違ったものが出せましたね。

ーーピコピコしたテクノっぽい音で、明るいイメージですよね。

Minami:でも、アレンジがちょっと怪しくないですか? 他の曲とは毛色が違うと言うか。アルバムの中では異色だと思うんですけど(笑)。SNSで「眼力無子の曲を作った」と報告したら、ファンから「え~!」って。「歌になる発想はなかった」みたいな、意外だったという声がたくさんあがって。「そんなのやるの?」みたいな(笑)。それに今回、「こういう新曲を入れたいです」とディレクターさんに聞いていただいたら、「これはちょっと」みたいなことが一切なくて。眼力無子の曲が「よく断られなかったな~」って、自分でもすごくびっくりしたんですよ。

ーーでも眼力無子という情報を入れずに、普通に曲として聴けば、眼力をテーマに歌った曲として、ぜんぜん成立していると思いましたけど。

Minami:ああ、受け止める側の問題なんですかね。そもそも眼力無子の知名度がそんなにあるわけではないですから、存在を知らない方でも普通に聴けるなら良かったです(笑)。

■言いたいのは「そのままでいい」ということ

ーー「きらり、愛の星」という曲もあって、これもすごくいい曲ですね。とにかく速くてでも爽快で壮大さもあって。

Minami:そうそう。眼力無子の話ばかりしている場合じゃありませんでした(笑)。これはすごくいい曲で、私の一押しです!

ーー未来に向けて、温かい気持ちに包まれるような曲だなと思いました。歌い方も、他の曲とは違っている印象です。

Minami:そうですね。これはアレンジャーの中土(智博)さんによるアレンジが“神”すぎて、それだけで自分の歌い方がこういうものに定まった感じです。コーラスもめちゃめちゃ本数を重ねているので、ドラマチックさも感じていただけるんじゃないかな~。

ーー後半で〈ランララランラン〉と歌っているところは、すごく意外性がありました。

Minami:こういうパートが曲中に入るのは初めてで、そこは中土さんのアイデアですね。それを聴いて音を取って歌ったので、すごく難しかったです。でもこういうのは、本当は最初から自分で考えてやれていれば一番いいんですけど、中土さんの中でイメージがあったようで、新しい世界観を広げてくださってすごく良かったです。

ーー「きらり、愛の星」というのは、地球のことですか?

Minami:はい。でも歌詞では、最後のほうになると結局自分の心のことを歌っているので、両方ですね。自分の心を輝かせることと、地球のことを重ねて歌っています。それぞれの自分の心がキラキラしたら、最終的にそれが広がっていって地球全部がキラキラするといった、願いごとのような歌です。

ーーさて、約5年ぶりのアルバムや、15周年ベストをきっかけに久しぶりにMinamiさんのアルバムを手に取る方も多いと思います。聴いた人には、どんな気持ちになってほしいですか?

Minami:癒やされてほしいです。トータルで私が言いたいのは、「そのままでいいんです」ということなので。自分らしさ、自分を貫くこと。自分が思っていることが正しくないかもしれないと思って、不安を感じることがあると思いますけど、思いついたことって絶対的にその人にとって正しいと思うんです。何かメッセージが降りてきて、そう思ったはずだから、そこには意味があって。その人にとっては、それ以外の答えは無いんです。だから自分の心が感じたことを大切にして、自分らしく生きていってほしい。そう思います。

ーーそれは15年やってきて、Minamiさんが実感して導き出した答えのようなものですか?

Minami:間違いないですね。『Memories』は、アニソンはアニソンでとにかくテンションが上がるので、企画として面白い1枚だと思うし。『Perfect Parallel Line』にもここ最近のアニソンも入っていて、新曲とも上手いバランスで収録することができたと思います。なので、ぜひベスト盤とセットで聴いていただけたらうれしいですね。

ーー来年2月に大阪と神奈川で、『15th Anniversary Minami Live Tour 2019~Memories~』を開催。2枚のアルバムの曲をたくさんやると思いますが、どんなライブにしたいですか?

Minami:15周年記念のライブの一貫なので、ベスト盤の曲とアルバムの曲を両方やる予定です。サポートバンドのメンバーも、飯塚さんを始め、ずっとお世話になっているメンバーなので安心です。楽しいライブにできたらいいなと思っています。

ーー最後に、来年や今後の目標はありますか?

Minami:いつも言っているんですけど、歌は常に上手くなりたい気持ちがあります。表現力をもっと付けたいですね。

ーーすでに、これ以上ないほど上手いですけど。

Minami:ぜんぜんです。先輩たちのステージを観ると、もっと頑張らないと! って思います。奥井さんとか、20年以上あの声を保っているのがすごいし。年齢を重ねると体力も衰えるはずなのに、先輩方はまったくその気配がなく、むしろ年々パワーを増している。私なんか、ちょっと歩いただけですぐ疲れた~って思っちゃうから(笑)。変にゴールは決めず、できる限り長く歌えるようにしたいです。それには、日頃の練習や努力が必要になると思いますけど、サボらず頑張って続けていきたいです!(榑林史章)