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sora tob sakana 寺口夏花&風間玲マライカが語る“メジャーデビュー以降”の現状

リアルサウンド

18/7/12(木) 12:00

 2014年7月に結成され、来月には結成4周年を迎える4人組アイドルグループ・sora tob sakana(ソラトブサカナ。通称はオサカナ)。最初期からサウンドプロデュースを手掛けているのは、照井順政(ハイスイノナサ、siraph)で、ポストロックとエレクトロニカを基調とした音楽性はアイドルシーン内外を問わず高く評価されている。

 今年5月にはミニアルバム『alight ep』をワーナーブラザースジャパンからリリース、待望のメジャーデビューを果たした。さらに7月25日には押切蓮介の人気マンガを原作とするアニメ「ハイスコアガール」のオープニングテーマとなるシングル『New Stranger』のリリースが決定している。

 そんな人気急上昇中の同グループの中から、今回は年長2人である寺口夏花と風間玲マライカが登場。メジャーデビューとそのミニアルバムのことなどについて、話を聞いた。(岡島紳士)

「(メジャーデビューは)長かった気もするけど、体感としては短かった」(寺口)

sora tob sakana 寺口夏花&風間玲マライカが語るメジャーデビュー以降の現状の画像1

ーーメジャーデビューの感想を率直に聞かせて貰えますか?

寺口(以下、寺口夏花):単純にすごく嬉しいです。展開や宣伝も大きくて、モチベーションも上がります!

風間:私もとっても嬉しいです。一番嬉しかったのは、テレビでサカナのCMを流して貰えたこと。CMで私たちを知ってくれた方も多くて、やっぱりテレビの力は大きいんだなって思いました。

ーーテレビにはもともと出たかった?

風間:はい!私は、最初からテレビに出たいんですよ。子役として一瞬なら出たことはあったけど、ちゃんと自分って分かる形で出たかったんです。

ーー活動開始から4年でメジャーデビューですけど、長かったと感じますか?短かったと感じますか?

風間:長かったんじゃないかなって思います。もうちょっと早くメジャーデビューしたかったなって。でも、自分たちの実力も追いついてなかったのかなっていう風にも思うので、これからはより一層努力して行きます。

寺口:なんか年数で数えたら長かった気もするんですけど、体感時間としては短かったなって思います。

風間:たしかに。

ーーこの4年間は楽しかったことが多かったですか?それとも苦労したことが多かったですか?

風間:私たち、他のアイドルさんと比べてレッスンが多いんですよ。それで疲れてモチベーションが下がっちゃうことはありました。

ーーどれくらいの頻度でレッスンがあるんですか?

風間:ほぼ毎日です。夏休みとかは休みが1、2日しかないみたいな。ほんとに1年中レッスンで。

ーーそこまでレッスンが多いグループってあまりないかもしれないですね。そしてそう考えるとこの4年間でメンバーが一緒にいた時間ってものすごく長いですよね。

風間:学校の友達よりも長いですね。

寺口:他のアイドルさんはレッスンは週2回とか聞いたりします。そっちの方が普通なんですよね。

ーーレッスンを重ねて、成長できたという気持ちがありますか?

風間:うーん、前よりは成長できたと思います。今があるのは、過去の努力があったからだと思うので。

寺口:最近はお仕事も増えて、レッスンの機会が減っちゃってるのが逆に不安かも。

風間:そう。それでレッスンのありがたみというか、レッスンって大事なんだなって気づきました。

「泣いててもしょうがないって思うようになった」(風間)

ーー2人は出会った頃と比べて変わりました?

寺口:そんな変わんないよね?

風間:あんま覚えてないかも。

寺口:変わったかな?

風間:あ、でも2人とも前向きになりました。お互いネガティブ組なんですよ、サカナの中では。1周年ワンマンの時、「夏の扉」のお披露目をしたんですけど。その前日に振り入れがあって。振りを覚えられなくて。

寺口:そう、玲と私がめっちゃ泣いてたんだよね、リハ中に。愛ちゃん(山崎愛)と風花(神﨑風花)は全然泣いてなくて(笑)。でも最近は泣かなくなったよね。

風間:うん。泣いててもしょうがないって思うようになった。

ーーお互い一緒にいすぎて、変化が分からないって感じなんですかね。

風間:そうですね。毎日メンバーと会ってるから、一緒に遊びにも行かないんです。

寺口:貴重な休みの日くらいは自分の予定を入れたい!ってなる(笑)

風間:いつでも会えるしって思うから(笑)

寺口:あと趣味が会わない(笑)。例えばディズニーランドに行くと、玲は乗り物に乗る派、私は乗らない派なんですよ。私はショーとか観る方が好きで、絶叫系の乗り物が無理なんです。メンバーの中で私だけ乗れなくて。だからメンバーみんなでディズニーに行けないんです。

風間:でも、最近はちょっと趣味がかする感じが出て来てます(笑)

寺口:そう。アロンアルファのCMが大好きなんですけど、みんなにも好評でした(笑)

※YouTubeにアップされた、東亞合成株式会社の「アロンアルフア 胸キュン接着ラブストーリー『君に、くっつけ!』 フルver(https://youtu.be/6N74Q467uok)」のこと

風間:たしかにこれはめちゃいい!

ーー趣味は合わないかもしれないけど、仲はいいですよね。メンバーそれぞれに個性があって、ライブのMCでも独特の空気感が出るのが面白いなって思います。

「1番リピートしてくれる人が多い作品かも」(風間)

ーーそしてついにメジャーデビュー作となったミニアルバム「alight ep」がリリースされました。

風間:前のCDから1年ぶりのリリースになりました。

寺口:メジャーデビューでもあるので、前向きな曲が多いのかなと思います。

風間:過去の作品と比べて、今回のアルバムが1番リピートしてくれる人が多いのかなって思います。最初に出したアルバムはほんとにみんな幼かったし。でも今は歌も成長したので、もっとたくさんの方に聴いて貰えるものになったのかなって。

ーーそれぞれオススメの曲は?

寺口:「Lightpool」です。

風間:私は「蜃気楼の国」。感動します。心に響きます。

寺口:「Brand New Blue」は初めて照井さんじゃない人に編曲して貰った曲で、結構ポップな感じになってます。サカナにとって今までにない感じですね。

風間:すごい「アイドルっぽいね」って言われる曲です。

寺口:最近新しい振り付けで披露したんですけど、「振りが曲に合うね」ってファンの方も言ってくれて。 ライブで聴くと楽しいと思います。

ーー歌うことに関しての難易度は、今までの曲と比べてどうですか?

風間:「Lighthouse」のサビのキーが高いんですよね。私、声が結構低いので、難しかった。でも、そこ以外は前の曲の方が難しかったかな。昔は「夜空を全部」(インディーズ時代の1stシングル)なんて、声が全然出なくて。でも今は前よりは歌えるようになりました。

sora tob sakana/Lightpool(Full)

ーー1曲目の「Lightpool」はミュージックビデオも制作されました。スクリーンにプロジェクターで映像を投影してその前でパフォーマンスする、という内容ですが、月や都会や夜景など、これまでのオサカナさんのビジュアルイメージをそのまま引き継いだ映像になっていました。

寺口:自分たちの体にも映像が映りながら撮ってたので、変な感じでした。

風間:高画質で綺麗だったよね。

風間:やる前からわくわくしてました。楽しかった。メイクもいつもより大人っぽくして貰って、「誰?」みたいな。チークなんていつもはほぼしてないので。

ーー恵比寿CreAtoでの定期公演だと、映像は使うけどステージ上のLEDビジョンにそのまま再生される感じですよね。投影されるわけじゃなくて。

寺口:そうですね。だからちょっとプロジェクターの光が眩しかったです。

「『秘密』の歌詞が恥ずかしかった」(寺口)

sora tob sakana 寺口夏花&風間玲マライカが語るメジャーデビュー以降の現状の画像2

ーー「Brand New Blue」には「魔法の呪文」「夏の魔法」という言葉が出て来ます。これも映像と同じく、これまでのオサカナさんのテーマを引き継いだものですよね。ただその中に、新しさや始まりを思わせる歌詞も多く、メジャーに向けて次の一歩を踏み出す気持ちをアルバム全体から感じました。歌うにあたってどんなディレクションがありましたか?

寺口:「Lighthouse」は「明るく元気に歌って」って言われました。

風間:「疾走感溢れる感じの曲だから、元気に」って。

ーー曲や歌詞の内容やテーマについて、説明を受けたりはしますか?

寺口:ないですね。もう急に「じゃあ録ります」ってレコーディングが始まります。

風間:たまに録った後に、ふと説明があることもあります。「言うタイミング今?」って思います(笑)

寺口:「鋭角な日常」という曲は、ライブでも何回かやったあとに「これは『情報社会』とか『街に降りた少女が』とか『SNSがなんちゃら』とか」って言われて、「ああ、そうなんだ」って思いました。

ーーとすると、メンバーの解釈と照井さんが考えてることは、違うかもしれないですね。

寺口:そうですね!

風間:ほとんど教えてくれないから。「鋭角な日常」くらいです。

ーーちなみに「鋭角な日常」は説明をされるまでは、どういう解釈をしてたんですか?

風間:私は渋谷のハロウィンをイメージしてました。

寺口:イギリスの夜。ビルとビルの隙間にいる、みたいな。

風間:わかる!

ーー歌う前に聞こうとしたことはない?

風間:聞かないですね。なんで聞こうと思わないんだろ?歌い方とか具体的なことは聞くけど、曲そのもののことは聞かないですね。

ーー気にならない?

寺口:自分的には歌うことに必死だから、気になるとかじゃないんですよ。今度から聞こうかな?

ーーいや、いいんじゃないですか。たぶんそういうディレクションなんだと思います。ちなみにさっきも言ったけど、オサカナさんって、ジュブナイル、夏休み、思春期…といったことがテーマになっていると思うんですけど、メンバー自身が今まさにその時代を生きているわけじゃないですか。当事者として、実際にそれを歌うことについてはどう思ってるんですか?

寺口:全然意識してなかったかもしれない。

風間:うーん。でも歌詞は面白いなって思います。「夜空を全部」で「窓から抜け出したら 自転車飛び乗る」とか。

寺口:実際にはあまりやらないことや起こらないことが歌詞になってるなっていうのは思います。

風間:サカナって考えないと分からない歌詞が多いじゃないですか。その方が私は好きです。どストレートに気持ちをいう歌詞ってあんまり響かないんですよ。恥ずかしいっていうか。

寺口:わかる!あ、私「秘密」の歌詞がレコーディングした時に恥ずかしかった。恋愛の曲で、歌詞が一番ストレートだから。

風間:他のアーティストさんだともっとストレートな歌詞があるけど。私たち的にはこれでもヤバかった!

寺口:これ以上ストレートな恋愛の歌詞は恥ずかしくて歌えないです!

ーー「遠くからいつも眺めてた 誰にも知られない様に」とかですか?全然プラトニックですけどね(笑)。

「『曲だけいいよね』って言われたら、自分がいる意味がない」(風間)

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ーー今回のCDの中で特に好きな歌詞は?

風間:「蜃気楼の国」の「水平線の彼方へ歌声は漂う」です。「漂う」の歌い方がカッコイイ。

寺口:「Lighthouse」のBメロの歌詞がすごい好きです。「何を見つけたくて私たち 何を犠牲にしてここにいる?」「何が大事なのかわからないままで 楽しいことを探してる」が好きですね。

風間:ここだけ抜き出すとめっちゃストレートだね。でもこういうのはいいんですよ、恋愛系が恥ずかしい。

寺口:たぶん、今の自分たちに合ってるって思います。

ーー何かのインタビューで「曲は評価されるけど、そこに自分たちが追いついてない」って答えてるのを読みました。それは今でもそう思いますか?

風間:毎日考えてます。

寺口:私はそんなに考えてないです。曲が聴きたい人は曲だけ聴いてくれればいいしって思う。私のこと見なくても大丈夫って思ちゃう。変な意味じゃなくて。

風間:玲的には「曲だけいいよね」って言われたら、サカナに自分がいる意味がないのかなって思っちゃうんですよ。だから自分たちも成長しなきゃって思うし、そしたらライブに来るお客さんも増えると思うし。やっぱり自分たちにしかできないっていうことをやって行きたいから。この4人じゃないといけないっていうのがいいですね。他の人にはできないような。

ーー風間さん的にはご自身のことを今はどう評価してるんですか?

風間:満点が10点だとしたら、最初は0だったけど、今は4くらいかな。上手くなんなきゃいけないんですけど。

ーーでも、今のメンバー4人は、それぞれ個性があって、いい組み合わせだなと思います。

風間:そうなんですよ。サビを4人で一緒に歌っても、声を潰し合わないんです。ひとりひとりが違う声質だから。一緒の音程を歌ってるのに、ハモってるように聴こえる。なっちゃん(寺口)は高くて、愛ちゃんは優しい感じで、風花は強い感じで、玲はなんだ?

寺口:玲は綺麗で、ノビノビしてる感じ。

風間:じゃそういう感じで(笑)。だからいいのかな。奇跡だなって思います。

ーー活動を重ねるにつれ、どんどん声が聴き分けられるような感じになって来てると思います。

寺口:4人揃うとすごい綺麗だなって思いますね。

「ワンマンの前に『今日はお客さん5人しか来ないぞ』って言い合うんです」(寺口)

sora tob sakana 寺口夏花&風間玲マライカが語るメジャーデビュー以降の現状の画像4ーー2月に中野サンプラザで主催ライブを行いましたよね。また今月1日には東京国際フォーラムホールCでキャリア最大キャパのワンマンを行いました。

風間:お客さんが遠くて小さく見えました。でも会場に合うように大きく動いたりして、新しい発見もあって楽しかったです。

寺口:でもいっつも私たちってワンマンの前に「今日はお客さん5人しか来ないぞ」って言い合うんです。チケットがソールドアウトしてても「みんな風邪ひいて5人くらいしか来ないよ」とか。それで「じゃあ5人のために頑張ろう!」って気合を入れる(笑)

風間:ほんとネガティブだよね。なんでこうなちゃったんだろう(笑)

ーーお2人と言えば、E TICKET PRODUCTIONの作品にラップに挑戦しましたよね。
※寺口夏花&山崎愛は昨年1月発売の『E TICKET RAP SHOW』に「AS ONE feat.寺口夏花&山崎愛(sora tob sakana)で、風間玲マライカ&神﨑風花は今年4月発売の『E TICKET RAP SHOW 2』に「FUN FOR FUN feat.風間玲マライカ&神﨑風花(sora tob sakana)」で、それぞれ参加

寺口:ふうれい(風間玲マライカ&神﨑風花の略称)の「FUN FOR FUN」はなんかラップが凄すぎて。私と愛ちゃんのラップがほんとにナメた感じに聴こえました。

風間:それがいいんだよー(笑)。

寺口:なんか次元が違ったです!

風間:個人的に、まなつか(寺口夏花&山崎愛の略称)の曲がすごい好きで。ほんとに神曲ですね、アレは。

寺口:私も「FUN FOR FUN」すごい良かった。

風間:めっちゃ好きなんですよ、ラップ。

ーーオサカナの曲とは全然方向性が違いますよね。

寺口:いつか2マンしたいな。

風間:まなつかとふうれいでほんとにやりたい、2マン!さっきストレートな歌詞を歌うのは苦手って言ったけど、ラップは好きなんですよ。ほんとに楽しいです、ライブしてる時。

「全世界の人にオサカナを知って貰いたい」(風間)


ーーでは今後についてお聞きしたいんですが、7月にはさっきお聞きしたワンマン開催と、アニメ「ハイスコアガール」のオープニングテーマ「New Stranger」がシングルとしてリリースされます。

寺口:これも照井さんの楽曲です。レコーディングは終わりました。曲調も歌詞も、今までにない感じです。

風間:アニメが好きな方にこの曲をきっかけに私たちを知って貰えるのかなって。放送が楽しみです。

ーー将来的にはどういう存在になりたいですか?

風間:全世界の人にオサカナを知って貰いたい。sora tob sakanaっていうグループが素晴らしいっていうことを伝えたいです。

寺口:「今まで知らなかったのが悔しい」って思わせられるようになりたいです。「何でもっと早く知らなかったんだろう」って思う人がたくさん増えたらいなって思います。

ーーライブをしたい場所とかあります?

寺口:日比谷野外音楽堂です。野外好きなんです。楽しそうだし、開放感がいいですね。

風間:サカナって野外でもライブハウスでもホールでも、どこでも合うよね。あ、私はロックフェスに出たいです。たくさんのバンドさんと共演したいです。

寺口:アニメのイベントにも出て行きたいですね。 フェスにも出て、「Lighthouse」を野外でやりたい。サビの部分で手を挙げるところがあるんですけど、たくさんのお客さんに手を挙げて貰いたいです。

(取材・文=岡島紳士/撮影=伊藤惇)

■リリース情報
『alight ep』
発売:2018年5月16日(水)
価格:¥2,000(税込)

1.Lightpool
2.鋭角な日常
3.秘密
4.Brand New Blue
5.蜃気楼の国
6.Lighthouse

『New Stranger』
発売:7月25日(水)
価格:アーティスト盤(CD+DVD):¥2,200(税込)
   通常盤(CDのみ・アニメ『ハイスコアガール』描き下ろしイラスト差し替えジャケ):¥1,200(税込)

<CD収録曲>
・アーティスト盤
M1.New Stranger
(TVアニメ『ハイスコアガール』オープニングテーマ)
M2.silver
M3.発見

・通常盤
1. New Stranger
(TVアニメ『ハイスコアガール』オープニングテーマ)
2. New Stranger-TV Size-
3. New Stranger-More PicoPico Remix-

<特典DVD収録内容>
※アーティスト盤のみ
「New Stranger」 MV

 

■関連リンク
sora tob sakana公式HP

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