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NEWS、『トップガン/Love Story』で接戦を制す グループイメージ色濃くするリリースに

リアルサウンド

19/6/23(日) 8:00

参考:2019年6月24日付・週間シングルランキング(2019年6月10日~2019年6月16日/ORICON NEWS)

 6月24日付のオリコン週間シングルランキングによれば、NEWSの『トップガン/Love Story』が179,715枚を売り上げて1位を記録。続いてMONSTA Xの『Alligator』が117,730枚で2位、モーニング娘。’19『人生Blues/青春Night』が109,824枚で3位となり、三者とも10万枚超えの接戦を制したのはNEWSであった。

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 両A面の『トップガン/Love Story』はNEWSの通算25枚目のシングル。前作『「生きろ」』から約9カ月ぶりとなる。「トップガン」は、作詞をHacchin’ Maya、作曲・編曲をヒロイズム、ブラス&ストリングスアレンジをCHOKKAKUが担当している。3名ともNEWSとは関わりの深い作家で、特にヒロイズムはこれまでも「チャンカパーナ」を始めとした多くのNEWS楽曲を提供してきた、グループを語る上では欠かせないクリエイターの1人だ。

 歌詞は、〈人をかき分け 風のように 駆け出したひと〉(=トップガン)に恋した主人公の心情を歌っている。冒頭に〈ノイズなんかに 目もくれずに〉とあるが、ここ最近の日本のポップスに多いのがこうした「周りのことなんか気にせずに自分を信じて突き進もう」といったメッセージだ。この曲もそうしたタイプの歌詞に位置付けられるが、この曲の場合は、そうした人(=君)を“トップガン”と名付け、主人公(=歌い手)が「そんな君に憧れるよ」と歌いかける構造だ。「風のように駆け出せ」的な命令形の応援歌ではなく、「そういうあなたに惹かれる」という言い回しで聴き手に寄り添っている。

 サウンド面においては、軽快なバンド演奏が繰り広げられつつ、ところどころにドラマチックなストリングスの響きや、迫力あるブラスが飛び出すストレートなポップソングである。バンドのバッキング演奏は常に鳴っているが、何がメインで聴こえるかに注目したとき、Aメロではピアノの伴奏、Bメロではストリングス、サビではブラスセクションといったように、各セクションがリレーのようにバトンを渡すことで楽曲のストーリー展開を下支えしている。

 細かく見ればギターのバッキングが鳴ったり、バンド演奏陣が出たり入ったりしているものの、主役の楽器が移り変わることで全体としては「うるさくない」サウンドで、どこかスッキリとした爽やかな印象を持つ。それでも絶対的にポップな聴こえを保っているのは、彼らのボーカルの存在が大きいだろう。

 この曲の歌に注目したとき、最も大きな特徴はサビでのボーカルのアクセントである。アクセントを裏拍に置いたサビの序盤〈トップガン〉と〈謳歌〉に対し、いったん区切りを付けるようにして表の拍を強烈に印象づける〈ダンダダダンダン〉がある。表ノリと裏ノリのミックスにより強い縦ノリを生み出しているため、おそらくはライブでも自然と観客の手が上下するような、盛り上がる楽曲に仕上がっている。

 一方で、「Love Story」は作詞・作曲・編曲をヒロイズム(作曲のみtaka4と共作)が担当した王道バラード。こちらはピアノが大々的にフィーチャーされていて、美しいメロディと壮大なコーラスが登場するハートフルな1曲だ。両A面シングルだが、どちらもヒロイズムが強く関わったリリースで、彼とNEWSの関わりが一層深まった2曲と言えそうだ。

 「トップガン」について言えば、彼らの最大のヒット曲の1つである「チャンカパーナ」のような明るさやキャッチーさを持ちつつ、「EMMA」のように主人公が相手を強く求める歌詞、そして聴き手に寄り添うような姿勢を盛り込んだ彼ららしい1曲で、グループイメージをより一層色濃くしたリリースとなっている。(荻原梓)

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