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Nissy(西島隆弘)が魅せる次世代ポップスターの片鱗 パフォーマンスの魅力を改めて考える

リアルサウンド

19/2/15(金) 18:00

 日本人男性ダンス&ボーカリストとして初、そして日本人男性史上最年少で4大ドームツアーを回るソロアーティスト。そう聞いて誰を想像するだろうか。多くの人は星野源や三浦大知など、お茶の間に浸透しきったアーティストを想像するのかもしれない。しかし、この記録を打ち立てたのはNissyこと西島隆弘なのだ。彼はAAAや俳優としても活動する傍ら、ソロアーティストとして真っすぐにエンターテイメントと向き合ってきた。その軌跡は5年に積み重なり、2019年2月4日には『Nissy Entertainment 5th Anniversary BEST』をリリース。自身初の実店舗販売も行われ、より一層活動の幅を広げていくことは確実だ。では、なぜNissyというアーティストはそこまで魅力的なのだろうか。

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■圧倒的なパフォーマンス力

 まず、特筆すべきは圧倒的なパフォーマンス力だろう。甘いルックスに意識を奪われてしまう人もいるかもしれないが、動画を見てもらえばわかる通り彼のパフォーマンスは超一流だ。

 リズムを適格に抑えた彼のダンスは団体のなかにいても一際目を引き、個になっても堂々たる存在感を放つ。最初からソロスタートではなく、AAAとしての活動があることにより彼は集団での自分の魅せ方がわかっているのだ。

 また、Nissyがダンサーとしてだけでなくボーカリストとしても優秀であることも強く念を押しておきたい。録音の音源はイコライジングをかければいくらでも綺麗になるし、音程だってそれなりに正しくできる。しかし、生歌を届けるライブパフォーマンスには、その誤魔化しがきかない。そんな場でこそ、Nissyの歌は映えるのだ。上記の動画(0:25)で披露されるロングトーンはその一部に過ぎないが、このクオリティの歌唱を約2時間ぶっ続けで行える実力を彼は持っている。しかも、ダンスをしながらだ。Nissyは国内においてハイレベルなパフォーマンスができる、極めて稀なアーティストといっても過言でなないだろう。

■キャラクタライズに徹せられる表現力

 そして、なんと言っても彼は唯一無二のエンターテイナーだ。Nissyの楽曲はポップなものやクールなもの、バラードからEDM調なものまで多岐にわたるが、彼はどれも違った色で表現して魅せる。

 “この曲の歌を歌うのはこういう人”というキャラクタライズがいずれの曲でもしっかりとなされ、Nissyはそれを具現化して魅せる能力が高いのだ。

 そこには役者としてのキャリアも影響していることだろう。有村架純・高良健吾が主役を務めた月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』に出演していたことは記憶に新しいが、2009年には園子温監督作『愛のむきだし』で映画初主演を務め、第83回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を受賞している。また、2017年に「OK」をリリースした際には、収録されているショートフィルム『OK? ~君に贈る24時間~』で監督と主演を務めあげた。“演じる”ということと真摯に向き合い吸収してきた彼だからこそ、楽曲のたった数分という限られた時間でも世界観を存分に表現できるのである。

■誰よりもファン思いなNissy

 そんな彼はアーティストとしての評価が高いだけでなく、ひとりの人間としてもとても愛されている。それは、誰よりも彼が周りを思い、周りを愛しているからだ。「こんなにファン思いなアーティストはいない」、Nissyのファンは口を揃えてそういう。

 2016年の終わりには、感謝の言葉を添えた「まだ君は知らない MY PRETTIEST GIRL」をクリスマスバージョンでお届け。ファンにとって思い出深い1曲となった。なお『Nissy Entertainment 2nd LIVE -FINAL- in TOKYO DOME』でこの曲が披露された際も、季節を無視した(ライブは4月開催だった)クリスマスバージョンで行われ、わざわざ通常でないアレンジを選ぶ姿勢にその思いやりを覗かせた。

 「どこにいてもNissyは近くに来てくれる」これも、ファンから聞いた話のひとつだ。ドームやアリーナなど、広い会場になるとアーティストと観客の距離が遠くなるのは自ずと避けられない。しかし彼は、その距離が1mmでも近くなるように思考錯誤する。席の配列、ステージセッティングにこだわることはもちろん、2階席に近づくためなら気球だって飛ばす。自分がいるのは支えてくれるファンがいるからこそという思想が彼には深く根付いているのだ。

 圧倒的なパフォーマンス力を持ちながらもおごり高ぶることなく、自分自身やファンと向き合い真っすぐに進んできたNissy。その姿はAAAのひとりではなく、立派なエンターテイナーであり表現者だ。ソロキャリア5年を突破し躍進を続けていく彼が日本を代表するポップスターと呼ばれる日は、すぐそこまで来ている。(坂井 彩花)

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