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ぴあ

永野芽郁と佐藤健に“運命”の相手が 『半分、青い。』交錯していく2つの恋

リアルサウンド

18/6/3(日) 6:00

 『半分、青い。』(NHK総合)が始まって約2カ月。全156回の内の1/3が放送を終えた。第9週「会いたい!」は鈴愛(永野芽郁)と律(佐藤健)の恋愛が動き出す週。それは、2人が恋愛関係になるのではなく、鈴愛は朝井正人(中村倫也)に、律は伊藤清(古畑星夏)に段々と思いを募らせていく。

 鈴愛と正人の恋愛は、少しミステリアス。漫画『一瞬に咲け』のセリフを、秋風(豊川悦司)にボロクソに言われ、へこんでいた鈴愛のもとにチョコレートパフェという、“元気出してのプレゼント”を持ってきた王子様が正人だ。鈴愛にとっては、高校3年のときの新聞部・小林(森優作)以来の相手となるが、恋に焦がれて付き合った学生時代の恋愛に対して、今回はマシュマロのように優しく包んでくれる正人に惹かれた正真正銘の恋だ。部屋には歴代の彼女の品々が無数に並ぶ、ミステリアスでプレイボーイの正人。それを鈴愛は、調子のいいところがあると知ってはいるものの、片思いソングの決定版・小泉今日子「木枯しに抱かれて」を延々とリピートしたり、「朝井鈴愛?」と相手の名字をくっつけてニヤニヤしながら部屋を転がったりと、分かりやすいくらいの恋愛モードである。

 2人が距離を縮めるのが、初めてのデートの日。約束のカエルのワンピースを着て正人に会いに行った鈴愛は、彼から吉祥寺に引っ越すことを告げられる。「近くまで来たかなって思うと、スッと行っちゃう。ヒラヒラと泳ぐ金魚みたい」、正人の言葉に鈴愛は思わず「すくってください」と返す。正人は頬にそっと口づけをし、唇まであと少し……というところで、花火に使っていたろうそくの火が正人のセーターに燃え移るという、漫画のようなオチで、ファーストキスはお預けとなったが、2人が気持ちを確かめ合った瞬間だった。

 「おめでとう、律くん。久しぶり」。弓道において一立ち中、四射とも的に中る皆中を成功させた律に、清がそっと話しかけ、今度は「(待ってて)」と口の動きで伝える。道場は、笑いも私語も厳禁な神聖な場。そのルールをかいくぐってでも、清が話しかけなければいけない理由があった。2人は、高校3年のときに一度だけ会ったことがある。律にとっては、初恋の相手であり、清を追いかけて弓道部に入ったところもあった。そして、清にとっても律との出会いは忘れられない、人生に何度もない出会い。言わば、律と清は運命的な恋愛の相手だ。

 梟町の神童として周りから期待されて育った律は、それが少し窮屈に思えていた。清も弓道部のエースとしてプレッシャーを背負い、本当の自分を見失っていた。似た者同士の2人は、導かれるように惹かれ合い、また会うことを約束する。「また会えるかな。例えば、明日とか」「いいよ。私たち、何かはぐれてた迷子がやっと会えたみたいね」。言葉数は少なくとも、徐々に緩んでいく2人の表情が、互いの通じ合う気持ちを伝え合っている。

 「空想の世界で生きてるやつは弱いんだ。心を動かされることから逃げるな。そこには真実がある」。全ての経験は漫画のためにという秋風の言葉に突き動かされた鈴愛。岐阜から東京にやってきた母・晴(松雪泰子)から「鈴愛は律くんかと思っとった」と言われ、ルックス、学力と自分は律とは不釣り合いだと鈴愛は返す。ここで思い出すのは、律と正人が岐阜の河原で話していた言葉。正人の「2人は付き合わないの?」という問いに、律は「そういうこと考えたことないわけじゃないけど、今が一番いい気がする。向こうの気持ちもあるから。それに俺好きな人がいるんだ」と返していた。

 鈴愛と律は、相手の気持ちを尊重し合いながら、一定の心の距離を取っているということ。さらに言えば、鈴愛が新聞部の小林とデートに出かけたとき、律は落ち着かずに無意識に動揺していた。探偵のように洞察力に優れた菜生(奈緒)の「あの2人は何かがあったらどうにかなるかもしれん」という高校時代の推理は、ここにきて起爆剤として作用してくる可能性も。第10週「息がしたい!」で、2組の恋愛はさらに交錯していきそうだ。(渡辺彰浩)

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