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欅坂46二期生 森田ひかるは今泉佑唯の継承者に? ドラムで培ったダンスのパワフルさに注目

リアルサウンド

19/5/16(木) 7:00

 5月9日から3日間に渡り開催された、欅坂46初の日本武道館公演となる『欅坂46 3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE』(以下、3rdアニラ)。これぞ欅坂と言える世界観を見事に打ち出した素晴らしいライブとなった。同ライブを成功させた要因の一つとして、初のお披露目イベント『お見立て会』からまだ5カ月ほどしか経っていない二期生9人の活躍が挙げられる。欅坂の世界観を壊さずに、新しい景色を見せる形でグループに貢献したのだ。そんな二期生の中から、今回注目したいのが森田ひかる。公称149.8cm(現在は1mm伸びて149.9cmとラジオで語っている)という欅坂一小さな体でのパフォーマンスは、とにかく観客の目を惹く。4日間で約2万4千人を動員した欅坂二期生の『おもてなし会』の報道では、森田中心の構成で紹介されるなど、各メディアも注目している印象だ。

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 森田は、福岡県出身で、2001年7月10日生まれ。平手友梨奈と同い年である17歳だ。坂道合同オーデションには、CMを最初に見たとき、大好きな元・乃木坂46の西野七瀬が放った「この夏で、あなたの人生が変わります」というキャッチコピーに惹かれ、姉の推薦もあり応募したという。メディア賞・anan賞を受賞。オーディションでのおっとりとした美少女ぶりは人気が高く、欅坂に配属が決まった際には乃木坂ファンから落胆の声が続出した。

 アニメや読書が好きで絵が得意というインドア派を自称しているが、特技はサカナクションに影響を受けたドラム。また、一人遊びが好きだった森田は、放課後は田んぼ道で(夏は裸足で)側転していたというエピソードもあり、クールな佇まいに見えて、長濱ねるに負けぬ野生児っぷりを秘めている。また自分を動物にたとえると「タコです」と言うほど懐くと人にベタベタくっつく性格で、松田里奈を姉のように慕い、四姉妹の末っ子ぶりを発揮している。

 そんな森田がステージに立つと一変。『お見立て会』の自己PRでは和太鼓を披露した。ゲームセンターの『太鼓の達人』のバチを折ったこともあるほどの本格的でパワフルなバチさばきは、凛としていて実に格好良い。そのギャップがファンの心を掴む。昨年12月の『MUSIC STATION SUPERLIVE 2018』(テレビ朝日系)で歌番組デビューを果たし、続く『第60回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)では、まだ世間には認知されていない二期生にも関わらず、「アンビバレント」で一瞬カメラに抜かれ、欅坂の世界観を表現するにふさわしい森田の眼光鋭い表情が話題を呼んだ。

 『おもてなし会』では、オープニングでスポットライトを浴びながら、得意の和太鼓を披露。張り詰めた緊張感の中で行った、気合の入ったパフォーマンスと表情は、色気さえ感じるほどかっこよかった。センターを務めた「アンビバレント」では、高身長の多い二期生だからこそ、森田が中心に立って踊るのは、バランスがよく映える。またこの曲はセンターが側転をする振り付けもあり、かつて鍛えたことが活かされたのも何かの縁。ほかの坂道グループにはない二期生の一つの完成形を見たような気がした。

 立ち替わりの激しい集団ダンスが特徴的な欅坂で、森田の小柄さは最大のメリットとなっている。遠くからでも見つけやすいため、どうしても存在が気になるのだ。和太鼓と一緒で小さいけどパワフルなダンスというそのギャップもまた目を惹く。森田は本格的なダンス経験こそないが、ドラムで染み付いたと思われるリズム感やメリハリのある大きな動き、そして振りが決まった時の恍惚な表情がとても美しい。そんな森田だからこそ3rdアニラで平手の横についたり、鈴本美愉とシンメトリーになったりしても、引けを取らなかったのだろう。森田にしかできないダンスに今、ライブを見てファンになる人が続出している。

 欅坂の中では、同じく小柄な卒業生の今泉佑唯に憧れている森田。大阪3rdアニラでは、今泉が着ていた「サイレントマジョリティー」の衣装を引き継ぐというドラマがあり、衣装だけでなくパフォーマンスに関しても、彼女のポジションを継承するような活躍ぶりを見せ始めている。武道館では、素人時代から一番好きな「避雷針」に参加するという夢を実現。行動力と方向音痴は誰にも負けないと自負する森田は、欅坂に入る前の活動や思いなどの「点」を、入ってからきっちりと「線」にしているところが、努力だけでは補えない天性の逸材さを感じさせる。そして何より、ライブ後のブログでも、センチメンタルにならず今を楽しんでいる様子が伝わってくるのが、彼女の一番の強みではないだろうか。

 いよいよ二期生も個人メッセージ配信とSRの個人アカウントの開設が発表されたが、まだまだ引き出しの多そうな森田は、これからさらに世間が注目するアイドルへと成長していきそうだ。(文=本 手)

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