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いま、最高の一本に出会える

12月の国立劇場は石川五右衛門の人間ドラマを通しで上演

ぴあ

18/12/3(月) 10:00

国立劇場12月歌舞伎公演『通し狂言 増補双級巴 ―石川五右衛門―』が、12月3日(月)に初日の幕を開ける。

豊臣秀吉に刃向って捉えられ、釜煎りの刑になったといわれる大泥棒・石川五右衛門。江戸の当時から今にいたるまで非常に人気のキャラクターだ。歌舞伎にはこの五右衛門が活躍する作品がたくさんあり、“五右衛門もの”と呼ばれる作品群をなしているほど。特に南禅寺山門を模した豪華な楼門の二階から「絶景かな 絶景かな 」と大音声で呼ばわる『楼門五三桐』が有名で、11月の歌舞伎座でも上演されたばかりだ。

今回上演されるのは、そんな五右衛門の出生の秘密と家族との情愛、そしてその生涯を描く作品。スケールの大きい悪党というイメージの五右衛門だが、彼の意外な一面にもスポットが当たる。特に、先妻の子・五郎市に辛くあたる後妻おたきの存在に、五右衛門が悩み苦しむ場面には心揺さぶられるだろう。

他にも見どころはたくさん。『楼門』の世話バージョンともいえる〈木屋町二階の場〉は、何と90年ぶりの上演だ。また“つづら抜け”の場面も見逃せない。「つづら背負ったがおかしいか」と朗々と言い放ち、真っ暗闇の宙乗りの状態で、五右衛門がつづらか抜け出てくる大迫力の場面だ。

五右衛門を つとめるのは中村吉右衛門。大泥棒であるからこそ逃れられない宿命と人間ドラマを、たっぷりと見せてくれるだろう。

国立劇場 大劇場にて12月26日(水)まで。

文:五十川晶子

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