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セルジオ・レオーネ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』オリジナル版9月公開

リアルサウンド

19/6/25(火) 12:00

 セルジオ・レオーネ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』(初公開時邦題『ウエスタン』)のオリジナル版が、9月27日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほかにて全国順次公開されることが決定した。

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 本作は、クリント・イーストウッド主演『荒野の用心棒』(1964年)、『夕陽のガンマン』(1965年)、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(1966年)で3年連続イタリア年間興収NO.1を記録し、全世界にイタリア製西部劇=マカロニ・ウエスタンブームを巻き起こしたレオーネ監督が、アクションの面白さを極め尽くした前3部作とは大きく方向性を変え、自らの作家性を前面に打ち出した野心作。若き日のベルナルド・ベルトルッチとダリオ・アルジェントを共同原案に抜擢したレオーネは、ルキノ・ヴィスコンティ監督『山猫』を下敷きに、女性主人公ジル(クラウディア・カルディナーレ)の目を通し、移り変わる時代と共に滅びゆくガンマンたちの落日を、スタイリッシュかつ重厚壮麗なバロック的演出を駆使して描き、それまでのマカロニ・ウエスタンともハリウッド製西部劇ともまったく似て非なる、異形の超大作として完成させた。エンニオ・モリコーネ作曲・ 指揮による名曲の数々が、この一大叙事詩を彩った。

 1969年の初公開時には、欧州各国では高い評価と共に大ヒットを記録。特にパリでは歴史的ヒットとなり、2年にわたってロングランされ、現在もフランス興行史上トップテン内に留まっている。一方、アメリカではレオーネの意図はまったく理解されず、 オリジナル版から20分短縮され、批評、興行ともに惨敗。日本では米公開版をさらにカットした2時間21分版が公開され、アメリカ同様批評家から無視された。

 しかし70年代以降、海外ではその評価は年々高まり、スタンリー ・キューブリック、ヴィム・ヴェンダース、ジョン・ブアマン、 ジョージ・ルーカス、マーティン・スコセッシ、ジョン・ カーペンターといった名監督たちがこぞって讃え、1973年、ニューヨークの『フィルムコメント』誌は“『2001年宇宙の旅』と並ぶ60年代の偉大なる革新的/神話的作品の一本”と記した。2012年、英国の『サイト&サウンド』誌が実施した世界の現役映画監督358人から募った「映画史上最も偉大な作品」アンケートでは44位に、西部劇ジャンルに限れば『捜索者』『リオ・ブラボー』、自身の『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』『ワイルドバンチ』 などの作品を抑え、本作がトップに輝いた。 (文=リアルサウンド編集部)

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