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齋藤飛鳥が明かす、初出演映画で感じた乃木坂46の活動との違い「最初はなかなか掴めませんでした」

リアルサウンド

18/10/4(木) 6:00

 山田裕貴が主演を務める映画『あの頃、君を追いかけた』が10月5日より公開される。台湾の映画監督ギデンズ・コーが自伝的小説を自ら映画化し、本国で200万人動員の大ヒットを記録した同名映画の舞台を日本に置き換え製作された本作は、明るく伸び伸びと高校生活を送るも教師たちから問題児と見なされていた水島浩介と、真面目を絵に描いたような美少女で、学校一の優等生・早瀬真愛との関係性を描いた青春映画だ。

参考:山田裕貴、『あの頃、君を追いかけた』完成披露で男泣き! 齋藤飛鳥ら共演者から“ケーキあーん”も

 今回リアルサウンド映画部では、映画初出演ながら本作のヒロインに抜擢された乃木坂46の齋藤飛鳥にインタビューを行った。最初はヒロインを演じることをすんなりと受け入れられなかったという本作について、山田裕貴ら共演者とのやり取りや乃木坂46の活動との違いを交えつつ、じっくりと語ってもらった。

ーー本作の製作発表時には「初めての映画出演でヒロイン役をやる事になるとは思ってもいなかったので、とても不安です」とコメントされていました。改めて、映画初出演でヒロイン役に抜擢された気持ちを教えてください。

齋藤飛鳥(以下、齋藤):一番大きかったのは、「どうして私に話がきたんだろう」という疑問でした。オリジナルの台湾版を観たり脚本を読んだりして、すごく素敵な作品だということがわかってからは、お芝居の経験があまりない私がこんな素敵な作品のヒロイン役でいいのだろうかという不安の気持ちが大きくなりました。

ーーすんなりと受け入れられる話ではなかったと。

齋藤:私はまだ世間にもそこまで知られていないし、知名度もそんなにないので、「私でいいのかな?」みたいなことから、「なんでだ?」と繋がっていって……。主演が山田(裕貴)さんというのも同じタイミングで聞いたんです。私は結構子供っぽく見られるので年上の山田さんと同い年のクラスメイト役を演じて大丈夫なのかとか、いろんな要素が不安に結びついてしまいました。

ーー「嬉しい」だったり「楽しみ」みたいな気持ちはあまりなかったと。

齋藤:最初はあまりなかったですね。でも、普段は恋愛ものをあまり観ないんですが、台湾版はちゃんと観られたし感動もできたので、確実に惹かれるものはありました。そんな作品に関われること自体はすごく嬉しかったです。

――恋愛ものはあまり観ないんですね。

齋藤:観ていてこっちが恥ずかしくなっちゃうのもあるし、現実味がない感じがしてしまうので、自ら進んで観ることはあまりないですね。ただ、この作品はオリジナル版のギデンズ・コー監督の実体験が基になっているので、すごくリアルだったんです。私が恋愛映画を観るときに感じてしまう「現実味がないな」という印象とかけ離れていて、嘘がない作品でした。なので、私自身も等身大で演じたかったし、日本版でもそういうリアルさを大事にしたいなと思っていました。

――ということは役作りはそこまでしなかった?

齋藤:そうですね。最初は“優等生”や“学園のマドンナ”という設定なので、私自身も結構作り込まないといけないなと思っていたんですけど、監督やプロデューサーの方から「リアルさを出したいのであまり作り込まずにやってください」と言われたんです。そういう面でも、本作は最近のいわゆる“キラキラ映画”とはちょっと違うのかなと感じます。

――ミシェル・チェンさんが演じたオリジナル版のヒロイン、チアイーのことを意識することはなかったんですか?

齋藤:台湾版のチアイーちゃんが抜群にかわいかったので、そっちに寄せられたらいいなとは思っていたんですけど、あっちは男の子(コートン役/クー・チェンドン)が年下で、チアイー役のミシェル・チェンさんの方が年上だったんですよね。だからチアイーのキャラクターもちょっとお姉さんっぽくて、コートンとの関係性にもそれが反映されていました。今回は山田さんの方が年上で、同じようにやるわけにもいかないなと思ったので、日本版は日本版でオリジナリティーのある真愛のキャラクター作りや浩介との関係性作りを意識しました。

――山田さんはメインキャスト7人の中でも最年長ですよね。現場も山田さんが引っ張っているのが伝わってきました。

齋藤:そうですね。私たちの中でも山田さんはお芝居の経験値が圧倒的に違ったし、誰が見てもお芝居はお上手なので、技術面では自然と引っ張ってくれたし、こっちが勝手に見ているだけでもいろいろ吸収できる、すごくありがたい存在でした。山田さんは現場の空気作りも一生懸命やってくださっていたんです。座長だからという意識もあるのか、自分からほかのキャストに近づいて、現場の空気を明るく楽しくしてくれて。ほかの男の子のキャストさんは、山田さんのことを本当のお兄ちゃんのように慕っていて、すごく仲良くなっていました。

――齋藤さんは仲良くなれたんですか?

齋藤:作品を撮っていく中で、俳優としても人としても山田さんの素敵なところがすごく見えてきたんですけど、すごく年上のはずなのに若いなと思って、なんだか不思議な方でした(笑)。

――まさに浩介そのままという感じなんですね。齋藤さんも真愛と近しい部分があるように感じました。

齋藤:どうなんですかね……。周りからクールと言われるところなんかは、私もそう言われがちなので一緒だなと思います。あと、自分自身が普段から思っていることや言っていることが真愛のセリフの中でいくつかあったので、それはやりやすかったです。

――例えばどういうセリフですか?

齋藤:最後の方で、真愛が浩介に対して、「あなたは私のことをきっと美化してる」とか「好きになられて不思議な気がする」と言うんですけど、私も普段からそのまま言っているなと。ファンの人とかにも「なんで好きなのかわからない」みたいなことを言ったりするので。

――共演シーンの多かった親友役の松本穂香さんとは仲良くなれましたか?

齋藤:私もほのちゃんもけっこうサバサバしているタイプなので、現場でベタベタすることはほとんどありませんでしたが、男の子たちがふざけているのを見て2人で呆れたり、一緒になってふざけたりする感じでした。ただ、途中でほのちゃんが、自分の将来の話などを真面目なトーンで話してくれたり、ちょっと深い話も一緒にできたりしたんです。メンバー以外の人とそういう話をするのが初めてだったので、なんとなく友達ができた感じがして、それはすごく嬉しかったですね。

――乃木坂46のメンバーからは、この作品に関して何か言われましたか?

齋藤:みんな予告編や動画などをチェックしてくれているみたいで、「あのシーンかわいかった」とか「ウェディングドレス着てたね」とか言ってくれて。「公開されたら観に行くね」と言ってくれているメンバーも多いです。

――例えばどなたが?

齋藤:一番頻繁に言ってくれるのは堀未央奈です。「今月○回予告編観たよー」と言ってくれたり、撮影中も連絡をくれたりしていました。観に行ったら感想を教えてくれるそうです。

――今回は“乃木坂46の齋藤飛鳥”というよりも、“齋藤飛鳥”個人としての活動になるので、乃木坂46としての活動とは全然違ったのではないでしょうか。

齋藤:控室にメンバーがいないのは、違いとしてはやっぱり大きかったですね。普段と全く違う状況なので、最初は居心地が悪くなったりするんじゃないかな思っていたんですけど、山田さんをはじめ皆さんがいい空気を作ってくれたので、つらくなったりすることなく、楽しくできました。

――今回初めての映画出演になったわけですが、ドラマや舞台との違いを感じることはありましたか?

齋藤:この作品やる前、一番最後にお芝居したのは「あさひなぐ」の舞台だったんですけど、そこでは大きくわかりやすいお芝居を求められていました。そっちはそっちで個人的に難しかったんですけど、映画となると大きいスクリーンに映されるので、感情の動きを大きく表現するのではなく微細な動きで表現しなきゃいけないというのが、最初はなかなか掴めませんでした。ちょっと目線が泳ぐだけでも意味を持ってしまうので、その辺りのバランスを取るのは結構難しかったです。

――映画初出演とは思えないほどスクリーンに映える素晴らしい演技だったと思います。

齋藤:いやいやいや……(笑)。でもありがとうございます。今回の作品でお芝居の楽しさもわかったし、面白さもわかったんですけど、やっぱり反省点も多くて。「ここをもっとこうしてたらな」というのが後々になってでてきたので、いつかそれを活かせる場があればいいなとぼんやり考えています。(取材・文=宮川翔)

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