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「未来を乗り換えた男」メイキング写真

移民、繰り返される歴史…「未来を乗り換えた男」監督とキャストのコメント到着

ナタリー

19/1/8(火) 19:31

1月12日に封切られる「未来を乗り換えた男」より、監督を務めたクリスティアン・ペッツォルトとメインキャスト2人のコメントが到着した。

アンナ・ゼーガースによる小説を、「東ベルリンから来た女」「あの日のように抱きしめて」で知られるペッツォルトが映画化した本作。難民であふれかえった仏マルセイユを舞台に、身分を偽って生きる青年と謎めいた女性の恋の行方を描く。

祖国ドイツで吹き荒れるファシズムから逃れ、マルセイユにたどり着いた元レジスタンスの青年ゲオルクを演じるのは、ミヒャエル・ハネケ監督作「ハッピーエンド」で注目を集めたフランツ・ロゴフスキ。彼の起用理由について、ペッツォルトは「ダンスがうまくて、壁を飛び越えることができて、そしてどこか哀愁が漂う役者にゲオルクを演じてほしかった。『愛のステーキ』に出演している彼を見て、その魅力的な演技に惹かれたんだ。非常に聡明な俳優で、とても楽しく仕事ができたよ」と語る。

ゲオルクにとってのファムファタール(運命の女)・マリー役を務めたのは、フランソワ・オゾンに見いだされ、主演作「婚約者の友人」でヴェネツィア国際映画祭の新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞を獲得したパウラ・ベーアだ。ペッツォルトは、彼女を「夢遊病者のような演技ができる人。パウラは品があると同時に、現実と夢の間をさまよう雰囲気があるのがとても魅力的なんだ」と絶賛している。

舞台を現代に置き換えながらも、ドイツ軍の侵攻という原作が執筆された当時の時代背景がそのまま生かされている本作。この設定について、ロゴフスキは「ドイツ国民としてのアイデンティティを持ちながら、ヨーロッパから逃れること。それは今現在、祖国を失い、移民としてヨーロッパへ向かっている人々の状況と重なると思います」と言及する。またベーアも「映画で描かれる“トランジット(一時的な滞在)”という状況は、現代社会が実は『過去』と同じであることを私たちに気付かせてくれます。だからこそ観客は主人公とともに歩みながら、移民や亡命に対してきちんと向き合うことができる。まさに“歴史は繰り返す”ということを、実感させられると思います」と語った。

「未来を乗り換えた男」は東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次ロードショー。

(c)2018 SCHRAMM FILM / NEON / ZDF / ARTE / ARTE France Cinema

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