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シリーズ累計発行部数は1億部以上を記録する『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦氏 (c)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

シリーズ誕生30年の集大成『荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋』、国立新美術館にて24日開幕!

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18/8/23(木) 0:00

8月24日(金)から10月1日(月)までの34日間にわたり、国立新美術館にて開催される『荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋』。一般公開に先駆けて21日(火)に内覧会が行われ、荒木飛呂彦氏が新作大型原画制作の目的や作品への思いを語った。

荒木飛呂彦氏による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の、シリーズ誕生30年の集大成として行われる同展。初公開を含む肉筆原画約280枚、関係資料や多彩な展示物約200点とともに、JOJOの歩みと歴史をひも解いていくという内容だ。

会場内は、シリーズのストーリーを振り返る「ジョジョクロニクル」から始まり、「宿命の星 因縁の血」「スタンド使いはひかれ合う」「JOJO’s Design」「ハイ・ヴォルテージ」「映像展示AURA<アウラ>」「新作大型原画ゾーン」「ジョジョリロン」と、8つのチャプターで構成されいてる。中でも一番の目玉となるのが、同展のために荒木氏が描き下ろした、高さ2メートルの大型原画12枚からなる《裏切り者は常にいる》だ。

《裏切り者は常にいる》DIOと空条承太郎を中心に、12人のキャラクターと12体のスタンドが等身大で描かれる (c)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

この日、初お披露目となった《裏切り者は常にいる》を前にトークセッションを行なった荒木氏は、「国立新美術館の立派な照明の下で見ると、また違った感じに見えます。DIOの背景色がちょっと濃いんですよね。本当はやり直したいです(笑)」と悔しがりながらも、大型原画の制作意図をこう語った。「見ている人たちが、キャラクターと同じ世界を生きているんだと感じられるように、等身大の作品を制作しました。より一体感を感じてもらうために、一列ではなくコの字型に展示しています」(荒木氏)。

荒木氏が、キャラクターたちとの一体感を出すために一番こだわった点が「消失点」。消失点とは、奥行き方向の線が一つに収束する点のことだ。「自分が絵の前立った時の目の高さに消失点を持ってました。そうすることによって、(キャラクターたちの)足の着地点も決まってくる。そこが漫画とは違う点で、一番こだわりました」(荒木氏)。

大型原画展示に続くエリアではメイキング映像を上映。「大型の作品を描くのは初めて」と言う荒木氏が、構想から下書き、ペン入れ、カラーリングなど各作業を行う様子を、本人のインタビューとともに振り返ることができる。

また、JOJOの原画作品と呼応するように会場内に展示されている、「JOJO派」アーティスト3名によるコラボレーション作品も注目したい。

彫刻家の小谷元彦は、「異形態」を意味する《Morph(モルフ)》というタイトルの彫刻作品を発表。小谷氏は、「JOJO作品はポージングや肉体の欠損に対するアプローチが、彫刻ジャンルと符合するんです。それらを利用して、人物のスピードや動き、スタンドなど、不可視なものを目に見える形で実体化させようと考えました」と、作品コンセプトを紹介。JOJOの世界観を実体化した迫力の彫刻作品が会場内でひときわ異彩を放つ。

小谷元彦《Morph(モルフ)》 (c)Motohiko Odani, Courtesy of YAMAMOTO GENDAI

ファッションブランド「ANREALAGE」のデザイナー、森永邦彦は、“JOJO立ち”と言われる独特のポージングをしたマネキンに、そのポージング通りの洋服を仕立てた。「作品における日常と非日常を、洋服に置き換えて制作しました。一見真っ白に見えるのですが、不可視領域の波長で“スタンド”がプリントされていて、特殊なライトが当たったときだけ浮かび上がります」(森永)。JOJO独自の人体の様式美と、スタンド使い以外には見えない存在であるスタンドが、一つのファッションとして見事に表現されていることに驚かされる作品だ。

森永邦彦《WEAR THE POSING, WEAR THE STAND》 (c)ANREALAGE

ビジュタルデザインスタジオWOWは、スタンド誕生の瞬間を表現した映像作品を発表。WOWの田崎祐樹氏は、「スタンドの起源として、生命の泉からエネルギーが生まれ、スタンドの形となり、物語の中でライバルたちと戦っていくという一連の流れを描きました」と、そのコンセプトを説明。「荒木作品の根底には自然に対する畏怖心とか恐怖心があると思います。その怖さも含めて楽しんでもらえれば」と語った。

WOW《AURA(アウラ)》 (c)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社 映像制作/WOW

JOJOの新たな可能性を切り開くコラボ作品も含め、これまでにないスケールで作品の世界観を堪能できる同展。チケットは完全日時指定制で販売されており、11月25日(日)からは大阪文化館・天保山に巡回する。

30年におよぶ軌跡と、これから作り出されるであろう新たな展開にも期待しつつ、JOJOの魅力を存分に味わってほしい。

【開催情報】

『荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋』

8月24日(金)~10月1日(月)国立新美術館 企画展示室2Eにて開催 ※完全日時予約制

【関連リンク】

『荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋』

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