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いま、最高の一本に出会える

「ダンスウィズミー」撮影現場より。左からchay、三吉彩花、矢口史靖、やしろ優。

矢口史靖が「こんなに大変だったんですね」と本音、「ダンスウィズミー」現場レポ

ナタリー

18/11/15(木) 12:00

矢口史靖の監督最新作「ダンスウィズミー」。映画ナタリーでは、撮影現場の様子を2回にわたって紹介する。

本作は、三吉彩花演じる一流商社勤務のOL・鈴木静香を主人公とするミュージカルコメディ。催眠によって「音楽を聴くと、歌って踊らずにいられない」体になってしまった静香が、自分に術をかけた催眠術師を追いかけるさまを歌と踊りをふんだんに交えながらコミカルに描き出す。

2018年7月24日にクランクインし、東京のほか埼玉、新潟、北海道でロケが行われた本作。8月下旬に千葉県内の廃校で行われた撮影には三吉や、催眠術師の助手・斎藤千絵役のやしろ優、謎のストリートミュージシャン・山本洋子役のchay、興信所の調査員・渡辺義雄役のムロツヨシ、催眠術師・マーチン上田役の宝田明など主要キャストが勢ぞろいし、終盤のダンスシーンに挑んだ。晴れ間や小雨が入れ替わる不安定な天候にもかかわらず、キャストやスタッフには楽し気な表情が浮かぶ。

「スウィングガールズ」を手がけた頃からミュージカル作品の撮影を熱望し、満を持して本作の撮影に臨む矢口は「いつかやってみたいと思っていながら作れないでいたのは、僕も含めて、ミュージカルが苦手な人は『どうして急に歌ったり踊ったりするんだ、おかしいだろ!』と考えるんです。それは僕もまったく同意見で、だから『そんなことしたら絶対におかしいだろ!』ということ自体をテーマにしたストーリーを思いついたとき、これなら作れる!と確信しました」と語る。

屋上では、サディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにおねがい」にあわせて三吉、やしろ、宝田が踊りながら登場するシーンを収録。すでに待機していた30人あまりのキャストたちが、音楽に乗せて思い思いのダンスを披露しながら場を温める。三吉らが登場すると、現場のテンションはさらにヒートアップ。手を取り合って回る、両手を突き上げながら飛び跳ねるなど弾けるようなパフォーマンスに、スタッフたちも自然と笑顔を見せる。矢口は踊りの輪から少し離れた場所で、モニターを注視しながら静かに頷いていた。

三吉は本作において、演技のほかすべての歌と踊りを吹替なしで披露している。クランクイン前にレッスンを受けていたものの「毎シーン毎シーン、必死すぎて」と苦笑し、「シーンの1つひとつがどうつながって映画になるのかまだ私も想像つかないので、どういう映画になるのかドキドキしています」と語った。この日ロケが行われた廃校の登り棒を見た矢口から「ポールダンスの練習ができるんじゃない?」と声をかけられたと話し、「本当に練習しないと(ポールダンスは)大変ですね……。日々新しいミュージカルシーンの撮影がやってくるので、芝居撮っては練習し、芝居撮っては練習しの繰り返しです」と努力の様子をうかがわせた。

屋上に登場するシーンを数テイク繰り返したあと、矢口が三吉とやしろ、宝田の近くまで走っていき、自ら踊りながら指示を出す。三吉とやしろは真剣な表情でうなずきながら、振り付けを確認する。矢口がモニターまで戻ると、宝田が拍を数えながら三吉とやしろとともに足の動きをそろえる練習をしていた。念願だったミュージカル映画の撮影について矢口は「実際に作れることになって初めて気が付きました。ミュージカルってこんな大変だったんですね。だから、またやろうとは今は思えないです。大変すぎます」と冗談めかしながら述べる。理想的な女優が見つからなければ制作をやめようと考えていたとし、オーディションで出会った三吉について「とても面白くて。見た目はクールビューティーなんですけど、とんでもない表情とか仕草をいくらでもやってくれるので、助かってます」と笑いながら明かした。

自分に催眠をかけたマーチン上田を追って、静香が七転八倒しながら奔走する様子を描く本作。矢口は三吉を見ながら「スラーっとしてるので、きれいな服を着てると都会も似合うんですけど、『行け! 田舎へ!』みたいな感じで突き落とすと、ボロボロになってどんどん転がっていく。身ぐるみ剥がれるように何もない状態になっていくわけですが、そういう様子が僕にとってはとてもチャーミングに感じますね」とほほえむ。“ボロボロにされる”三吉が地方でのロケを「解放された気分で、とても気持ちよく撮影してますよ。東京ってやっぱいろいろ便利すぎますよね、ちょっと」と振り返ると、すかさず矢口が「え、本当にそう思ってる?」とツッコむ。三吉が「思ってますよ!」と反論すると、矢口は「眉唾ですわー」とおどけた。

「ダンスウィズミー」は2019年夏に全国で公開される。

(c)2019「ダンスウィズミー」製作委員会

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