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乃木坂46 白石麻衣、梅澤美波、松村沙友理……『帰り道は遠回りしたくなる』個人PVの楽曲に注目

リアルサウンド

18/11/23(金) 10:00

 乃木坂46が22ndシングル『帰り道は遠回りしたくなる』を発売した。乃木坂46作品といえば、注目されるのが個人PVだ。

(関連:乃木坂46『帰り道は遠回りしたくなる』個人PV

 乃木坂46では、1stシングル『ぐるぐるカーテン』DVD付属盤に収録された「33人のクリエーターx乃木坂46」による映像が好評を博して以降、メンバーそれぞれの個性を生かした映像が度々制作されてきた。いつしかそれらの映像は“個人PV”と呼ばれ、その作品から人気になったメンバーもいるほど。

 また、個人PVは、ベテランから若手まで錚々たる監督が参加していることに加え、使用される音楽も話題に上がることは少なくない。桜井玲香「アイラブユー」では、江本祐介(ENJOY MUSIC CLUB)「ライトブルー」を起用。ロマンティックでピュアなサウンドは、桜井のキュートな一面を倍増させていた。伊藤万理華のPV楽曲を数多く手がけていたのは、音楽プロデュース&ディレクターとして活躍する福島節だ。「まりっか’17」「伊藤まりかっと。」など福島が手がけた楽曲は、彼女の天使のような可愛らしさを最大限に発揮させていた。

 個人PVの音楽は、劇中で印象的に使われることが多々あり、メンバーの良さを引き立てる要素にもなっているのだ。では、今回の個人PVではどのような楽曲が取り入れられているのだろうか。本稿では『帰り道は遠回りしたくなる』個人PVの音楽に注目したい。

・太陽コンピューター

 個人PV楽曲でお馴染みの太陽コンピューター。西野七瀬「待ってるガール」や与田祐希 「おねがい世界」など数々のPVを担当しており、今回も2曲手がけている。まず1つ目が、白石麻衣 「マジっ子まいやん」(クリエイター:月田茂)だ。本作は、白石演じる魔法使いの“マジっ子まいやん”の日常生活を描いたもの。ロリータファッションに身を包んだ白石は、顔をくしゃっとさせて笑ったり、ご飯を目の前にして幸せそうな表情を浮かべるなど、振り切った可愛らしさを炸裂させる。また、太陽コンピューターが手がけた「魔法をかけてあげる」は、ファンタジックなギターポップと脱力した白石の歌声が特徴的。白石の愛らしさをより増幅させた楽曲となっている。

 2作目は、梅澤美波 「AMERICAN DIENER」(クリエイター:吉村一平、山本篤彦)だ。本作は、ウエイトレスを装った殺し屋である梅澤が、あるターゲットを狙って殺害を試みようとするもの。主題歌である「お命ちょうダイナー」は、オルタナティブなサウンドと毒っ気のあるメロウなメロディが印象的な楽曲。梅澤は殺し屋から一変し、〈全部 私の全部 あなたの全部 全部ちょうダイナー〉と少女っぽい甘い声で歌唱。本編と楽曲とのギャップにもつい目を引くような魅力がある。

・Hello Hawk

 松村沙友理「うそつき」(クリエイター:泉田岳)に起用されている楽曲が、Hello Hawk「Perfect gone」だ。Hello Hawkは、3ピースのインディーロックバンド。近年ではホットペッパービューティー特別ウェブ動画「春」で、彼らの楽曲「天井と床」が使用され話題に。鍵盤ハーモニカを用いた郷愁的なサウンドが映像と親和性を生んでいた。

 「うそつき」は、アイドルに偏見を持つ”うそつきディレクター”らとともに、松村が個人PVの打ち合わせをするという物語。何を言っても「嘘つけ!」「アイドルは嘘ばっかりだ!」というディレクターに対し、松村が「アイドルが嘘か本当か。どうでもええー!」と叫ぶシーンは、アイドルに偏見を持つすべての人たちに対するカウンターかのようだ。その後、握手会を体験させることで、ディレクターは松村に心を開いていく。その際に流れる「Perfect gone」の等身大な歌声と力強く爽快なギターサウンドは、ディレクターの疑心暗鬼な感情を一掃させるかのような気持ち良さがある。また、本作は内容や楽曲然り、“裏の顔”を見せる松村の表現力も素晴らしいのでぜひ見てみてほしい。

・Heptag

 若月佑美が個人PVで歌っている「Carmine」は、本作のクリエイターも務めたmaxillaとHeptag(長尾洋輔)による楽曲。Heptagは、これまで白石麻衣「DOLL」や深川麻衣「聖母と呼ばれる前に」でも楽曲提供していた音楽プロデューサーだ。

 本作では、赤い洋服をまとった若月が、わずかに日が差し込む暗い部屋でダンスを見せるアーティスティックな映像になっている。かたや楽曲は、重厚感のあるエレクトロサウンドを展開。シリアスながら芯のある同曲と、若月がほぼ即興で考えたというコンテンポラリーダンスが相まって、彼女の凛とした潜在的魅力が引き出されている。

 シングルがリリースされるたびに話題を呼ぶ個人PV。映像は然ることながらメジャーやインディー問わず多種多様な楽曲を使用している点も、ポップカルチャー好きを魅了する理由のひとつだろう。また、意外なミュージシャンの起用が、映像やメンバーの良さを引き立てていることも興味深い。今後も個人PVは、メンバーのイメージを補強する重要な役割を果たしていくことだろう。(北村奈都樹)

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