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ぴあ

手越祐也らしい“子猫ちゃん”のセリフも 『ゼロ 一獲千金ゲーム』ヒール役で持ち味全開!

リアルサウンド

18/8/20(月) 12:00

 『ゼロ 一獲千金ゲーム』(日本テレビ系)の第6話が8月19日に放送された。原作は『カイジ』や『アカギ』などでおなじみの福本伸行の人気コミック『賭博覇王伝 零』。賞金1000億円を賭け、「命がけのゲーム」に身を投じる若者たちを描く作品であり、ユニークなオリジナルギャンブルゲームや仲間をも蹴落とす壮絶な心理描写が見どころである。

参考:小山慶一郎、増田貴久、手越祐也の過去を描く 『ゼロ 一攫千金ゲーム』スピンオフ、Huluで配信

 第6話で登場するオリジナルギャンブルゲームは「ザ・アンカー」。鋭い刃のある鉄の塊、アンカー(錨)が顔の真上を振り子のように行き来する中、クイズに答えていく必要がある。不正解が続くと、振り子の位置が徐々に下がり、振り子の下で寝かされている3人の回答者の頭に直撃する仕組みだ。ゲームに負けると残虐な結末が待っているこのゲームの進行役として登場するのが、手越祐也演じる小太郎だ。

 「友情や人の絆を憎悪するサディスト」という設定に挑む手越。何事においてもストイックに取り組む姿勢が人気を博す手越は、初主演を果たしたドラマ『しゃばけ』(フジテレビ系)や『ヤマトナデシコ七変化』(TBS系)、映画『疾走』や『ホタルノヒカリ』などでの真摯な役づくりが印象的だ。今作で演じる小太郎は、“手越らしさ”を全面に押し出した演出の中で演じているにも関わらず、『ゼロ 一獲千金ゲーム』の世界観を壊しすぎないバランスの良さに驚かされる。

 原作での小太郎は、その強烈な見た目とフレンドリーな言動ではあるものの挑戦者を陥れることに喜びを感じるインパクトのあるキャラクターだ。その強烈なキャラクターは「ザ・アンカー」の緊迫感を際立たせる。一方手越が演じるドラマ版の小太郎は、原作のような強烈な見た目ではないうえに、原作にはない「子猫ちゃん」という“手越らしい”台詞がある。しかし挑戦者たちの友情が壊れていく姿を喜ぶその姿は、友情や絆を憎悪する「小太郎」というキャラクターそのものだ。“手越祐也”らしいキャラクター演出でありながら、零(加藤シゲアキ)たちの心をかき乱すヒール役として、役を全うしているのだ。

 「友情なんか簡単に壊れるところを見せてあげるよ。ひゃははは!」手越は残虐なゲームのMCを務める小太郎の楽しそうな姿を体現する。ゲーム参加者である零らがもめる姿を見て、興奮する表情を見せる手越からは、崩れていく人間関係を喜ぶ清々しいほどの残虐さが表れている。また手越が見せる苛立ちの演技も注目してほしい演技だ。出された問題を次々に正解する零。彼が義賊仲間であるヒロシ(岡山天音)を懸命に励ます姿を見て、小太郎は激しい苛立ちを見せる。小太郎が見せるのは正答されたことに対する悔しさや怒りではない。彼らの信頼し合う姿に対する苛立ちなのだ。

 その背景は、Huluで特別配信されている『ゼロ エピソードZERO 城山小太郎編』にある。彼がなぜ最凶司会者となったのかを決定づける彼の過去が描かれている作品の中で、小太郎は原作同様、壮絶ないじめに遭っていたことが明かされる。友情や絆を味わうことができなかった過去が影響しているのだろう。手越演じる小太郎には、苛立ちの中に嫉妬や羨望の念も感じる。目をむき出しにして高笑いする小太郎以上に、下を向き、顔をしかめて激しい苛立ちを見せる小太郎の姿にこそ、彼の本性が現れている。

 ゲームに隠された法則に気づいた零だったが、小太郎はゲーム参加者を翻弄する。在全(梅沢富美男)のプライベートを問題にしたり、司会者権限で回答権を自在に変更したりすることで、彼らを不正解に誘う。小太郎の残虐性は次回第7話でも零たちを追い詰めるだろう。だが次回予告では、零に「パシリだろ、お前」と告げられ動揺する小太郎の姿も見えた。次回、精神的に追い詰められるのは小太郎なのかもしれない。手越のストイックな演技が、ヒール役である小太郎の人間ドラマを魅力的に描き出すことに期待が高まる。(リアルサウンド編集部)

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