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ぴあ

クロエ・マーヤン

フルーツ・チャンが並外れた性欲の娼婦描いた「三人の夫」語る、主演女優も来日

ナタリー

18/10/29(月) 11:37

第31回東京国際映画祭コンペティション部門に出品された香港映画「三人の夫」の記者会見が10月28日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催され、主演を務めたクロエ・マーヤン、監督のフルーツ・チャン、脚本を手がけたラム・キートーが出席した。

本作は「メイド・イン・ホンコン/香港製造」で知られるフルーツ・チャンが、「ドリアン・ドリアン」「ハリウッド★ホンコン」に続いて発表した“売春トリロジー”の3作目。常人離れした性欲を持つムイは、停泊する船の中で売春をしながら生活している。彼女に客を取らせて金を稼ぐのは“3人の夫”たち。東晋時代に起源を持つ半人半魚伝説を香港のルーツと絡めながら、過激な性描写に彩られた物語が展開していく。

本作が初主演となるムイ役のクロエ・マーヤンは、監督の要望に応え、ひと月で体重を18kg増やし撮影に臨んだ。映画では時に一糸まとわぬ肉感的な姿で、大胆なセックスを披露している。フルーツ・チャン曰く、中国の女優にとって性行為を主にした映画に出演することはタブー視されているという。彼はクロエ・マーヤンと10年以上前から面識があったが、友人の勧めもあり、「三人の夫」のため彼女に会った。キャスティングを振り返り「今のクロエは自分が思い描くイメージに近かった」と述べつつ、彼女の出演を「冒険だったと思う」とたたえた。

脚本はキャスト陣に当て書きする形で執筆された。しかし、クロエ・マーヤンが初めてシナリオに目を通したのは、香港で行われた撮影のクランクイン当日。このやり方を「異例」としながら、ラム・キートーは3部作に共通したシナリオの執筆方法を明かした。「まず監督がキャスティングのための文字脚本を書きます。その後、私がビジュアルを加えて改稿していく。ある意味、実験的ですね」とコメント。またクロエ・マーヤンは「自分が長年待っていたと感じられる、こういう役をやりたかったと思わせてくれる脚本でした」とその第一印象を語った。

さらにフルーツ・チャンが「本来、並外れた性欲は男性のもの」と本作の主題に言及する場面も。「お金を払ってでも女性を買いたがるのは男性。私も本作のように性欲の強い女性を描いたのは初めてでした」と語り、ムイの底知れぬ性欲の強さを把握できない部分があったことを述懐。そして「医者に聞いたところ女性の性欲も無尽蔵だと。それは満足するまで絶対に止まらないと言っていました」と説明する。火にかけられたアワビがうねうねと動く、映画のファーストカットについては「ある意味、この映画を象徴しているシーンです。ただ、性欲が何かをシンボライズしているということではありません」と付け加えた。

東京国際映画祭にて、初お披露目となるワールドプレミアが行われた「三人の夫」。11月には台湾で開かれる第55回金馬奨にて上映され、香港では“三級片”と呼ばれる成人映画として公開が決まっている。会見ではフルーツ・チャンが「中国国内では公開できないと踏んでいます。これはある意味、社会の暗黒面だと思っています」と語る一幕も。今のところ、日本国内での劇場公開は未定だ。

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