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若月佑美が語る、乃木坂46卒業と『今日から俺は!!』 「福田監督にちょっと怒られました(笑)」

リアルサウンド

18/11/3(土) 6:00

 賀来賢人や伊藤健太郎、橋本環奈らの思い切った演技や、小栗旬や柳楽優弥ら豪華ゲストの登場も毎回話題になっている日本テレビ系日曜ドラマ『今日から俺は!!』。累計発行部数4,000万部を超える西森博之の伝説のツッパリ漫画を連続ドラマ化した本作は、“ツッパリ”という言葉が全盛期の80年代初頭を舞台に、悪知恵は天下一品の規格外ヒーロー・金髪パーマの三橋貴志と、「曲がった奴には絶対負けない」が信条のツンツン頭・伊藤真司の、“最強でおバカなコンビ”の活躍を描いたヤンキーコメディーだ。

参考:福田雄一組常連に 乃木坂46 若月佑美、『今日から俺は!!』で魅せる女優としての新たな才能

 今回リアルサウンド映画部では、本作で橋本扮する女番長・京子を慕うスケバンの川崎明美を演じている若月佑美にインタビューを行った。舞台『16人のプリンシパル』『スマートモテリーマン講座』に続いて3度目のタッグとなった福田雄一監督や京子役の橋本環奈との関係性から、先日発表した乃木坂46卒業についてまで、じっくりと語ってもらった。

ーー福田雄一監督のドラマに出演するのは今回が初めてになりますね。

若月佑美(以下、若月):一番最初に今回のお話をいただいたのが、2017年の舞台『スマートモテリーマン講座』の稽古中だったんです。ただ正式にというよりは、私が「一瞬改造されてヤンキーになって登場する」というシーンを見た福田さんが、「ヤンキーいけるじゃん!」「そんなドスの効いた声出るの?」と言ってくださって(笑)。そこから、「来年『今日から俺は!!』というヤンキードラマをやるんだけど、普段は怖いけど恋人の前ではかわいい顔をする早川京子にツッコめる相棒役を作ろうと思っている」という話をしていただき、もしもスケジュールが合うならお願いしたいと言ってくださって、やらせていただくことになりました。

ーーでは、わりと早い段階からどんな役柄かは見えていたわけですね。

若月:そうですね。福田監督がきっちり説明してくださいましたし、“早川京子にツッコむ”という役割もはっきりしていたので、自分の中でもやりやすかったです。

ーーキャストのラインナップにはどんな印象を?

若月:本当にびっくりしました。私がここに入らせていただけるのかという喜びと、自分の中で新しい一面を出していけるように頑張りたいなという気持ちが芽生えました。コメディーというジャンルは、福田さんの舞台以外やったことがなかったので、ドラマでもコメディー部門で何か新しいことに挑戦できたらいいなとワクワクしました。

ーー不安よりも期待の方が大きかったと。

若月:そうですね。ただ、個人としてレギュラーでがっつりドラマに出るのは今回がほぼ初めてと言えるぐらいだったので、もちろん不安な部分もありました。それまでは舞台の出演が多く、「稽古をして、場当たりして、本番へ」という流れしかほぼ知らなかったんです。連続ドラマの撮影は右も左も分からない状況だったので、先輩方のお邪魔にならないように、ゼロからきっちり勉強しながら何かを吸収したいなと思いました。

ーー実際に撮影に入ってからはいかがでしたか?

若月:福田監督の人柄もあるんですけど、現場がホーム感で溢れていて、本当に笑いの絶えない面白くて楽しい現場でした。まず何よりも賀来(賢人)さんの動きのアドリブがすごく面白くて(笑)。伊藤ちゃん(伊藤健太郎)のツンツンヘアーって、きっちりセットしてあるので、触ってもちゃんと元の通りに戻るんですよ。賀来さんはそれを、台本には書かれていないのに、本番でアドリブでやってくるんです(笑)。急にやってくるので、私も(橋本)環奈ちゃんも噴き出しちゃうんですけど、そのままOKになったりして(笑)。なので、そういう素の部分ももしかしたら出ているかもしれません。あと、福田監督からの「白目やって」とか「顎出して」という指示に一瞬で対応できる環奈ちゃんは、何度も福田組で鍛えられているだけあってさすがだなと思いました。本当に尊敬しましたね。

ーー橋本さんを慕うという意味ではドラマでの関係性とも近い部分があったようですね。

若月:環奈ちゃんは全く壁がなくて、最初からとてもフレンドリーに接してくれたんです。クランクインの日から既に昔から一緒だったかのようにずっと喋っていたぐらいでした(笑)。アイドル出身で今は主に女優さんとして活躍されている面で、私自身話が聞きたいこともたくさんありましたし、一緒にやっていてとてもやりやすくて楽しかったです。役柄的にもずっと一緒だったので、本当に仲良くなりました。撮影が終わった今でもしょっちゅう一緒にご飯に行ったり、毎日LINEもしたりしているぐらいです(笑)。

ーー橋本さんをはじめ出演者の方々の多彩な表情は、福田監督作品の大きな見どころのひとつですよね。

若月:私自身は役柄的にそこまでインパクトのある表情をすることはあまりなかったんですけど、特に何もしていないときに福田監督から「ゴルゴ」って呼ばれていて……(笑)。

ーー「ゴルゴ」って『ゴルゴ13』の「ゴルゴ」ですか?(笑)

若月:はい(笑)。みんなわりと特徴的なメイクをしているんですけど、なんか私はゴルゴ13みたいに見えるらしくて(笑)。朝方の撮影で目に力を入れていたときに、目と眉毛の境目がほぼなくなったように見えたのがきっかけで、福田監督に「ゴルゴに似てる」って言われるようになってしまいました(笑)。

ーーけっこう酷いですね(笑)。

若月:そうなんですよ! ずっと「お前、誰かに似てるな~」って言ってくれていたので、「これは昔の『スケバン刑事』みたいに、リアルを追求できているということかな」と思っていたんですけど、「ゴルゴか星飛雄馬だ!」って(笑)。そういう予期せぬところで、もしかしたら顔芸が出てきちゃっているかもしれません(笑)。

ーー今回皆さんの髪型も特徴的ですが、若月さんは地毛を切ったらしいですね。

若月:衣装合わせで髪型をどうするかを話していたら、福田監督に「切って」と言われたので、その場で「わかりました! 切ります!」と言いました。なので、福田監督の想像通りの髪になれたんじゃないかなと(笑)。

ーー福田監督の指示だったんですね。

若月:やっぱり監督の思い描いてるものを形にする役目だと思ったので、直接その場で指示をいただいて、ベストなものができたのであれば、それは嬉しいことだなと思います。

ーー乃木坂46の活動ではバラエティー番組でコントをやる機会もありましたが、そういう経験が今回のドラマに活かされている部分もあるかもしれませんね。

若月:そうですね。今回は福田監督が私のコンプレックスだった部分を拾ってくださったところがあるんです。アイドルって、ボケかツッコミかで言えば、ボケ担当の方が多い気がするんですよ。でも私はグループ内でキャラクター的にツッコミの役割を担うことが多かったので、バラエティーに出てもなかなか面白いことを言えずに優等生発言のようなツッコミをして終わってしまうことが結構あって。そんな中で、『スマートモテリーマン講座』のときに、福田監督に「アドリブでツッコんでいいよ!」と言われて、実際にやってみたら「いいじゃん!」と言ってくださったんです。そのときに、コンプレックスだと思っていたことが、別の場所では活かすことができるんだと思えて、考え方も少し変わりました。もっと活かしていきたいなって。

ーーそんな乃木坂46から卒業することを先日発表されましたが、『今日から俺は!!』の撮影時には決めていたことなんですか?

若月:撮影をしているときは、日程までは決めてませんでした。でも、一応自分の心の中では、卒業しようとは決めていました。アイドルってすごく不思議な職業で、将来について、「どんなアイドルになりたいですか?」ではなく、「将来どうなりたいですか?」って聞かれることが多いんです。なので、誰しもが卒業だったり次の目標だったりを考えながら生きていると思うんですよね。今回私が卒業を決めたのは、自信がついたからということではなく、自信がなくてもっと勉強しなければいけないものが見つかったからでもあるんです。

ーー過去のインタビューでは「アイドル兼女優として頑張っていきたい」と発言していましたが、若月さんの中でも考え方が変わってきているということですか?

若月:そうですね……。私は本当に乃木坂46が大好きなので、正直残りたい気持ちもあるんですけど、アイドルがたくさんいる状況の今、必然的に私たちのグループ以外の卒業生も増えていくじゃないですか。そうなったときに、“卒業後”が夢あるものじゃないとダメだなと思って。なので、乃木坂46が、卒業しても“元乃木坂46”になっても輝くグループだと言われることを目標にしたいんです。まだまだ自分にはそんな力があるとは思っていませんが、いずれそう思われるようになりたいなと。

ーー同じソロでの活動でも、“乃木坂46の若月佑美”と“若月佑美”では気持ちの面でも大きな違いが生まれるかもしれませんね。

若月:やっぱり寂しいですし、自分のメンタル的にぽっかり胸に穴が空くんだろうなとは思います。でも、そこも自分の中でいい方向に変換して、目標に向けて進んでいけたらいいなと思います。

ーー卒業タイミングは、この『今日から俺は!!』の放送期間中になるんですね。

若月:そうなんですよ。だから福田監督にちょっと怒られました(笑)。「編集したのに、お前途中から(乃木坂46)取らなきゃいけないじゃん!」って(笑)。でも、11月25日まで『鉄コン筋クリート』という舞台もやらせていただくので、お芝居の道に進んでいきたいという自分の意思表示が、いい意味で明確になるタイミングでもあるので、とてもありがたいと思っています。

ーーそういう意味では、『今日から俺は!!』は若月さんにとっても大きな意味のある作品になりそうですね。

若月:本当にそう思いながら撮影させていただきました。至らない点や未熟な部分は多々あるとは思うんですけど、自分の気持ちとして、これからこういう場所で頑張っていきたいということを考えながら臨ませていただいた作品です。その熱量が少しでも観てくださる方に伝わればいいなと思います。

(取材・文=宮川翔)

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