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Kis-My-Ft2、King & Prince、嵐……“ジャニーズ”らしいポップス並ぶ10月リリース振り返る

リアルサウンド

18/11/11(日) 10:00

 すっかり秋も深まり、冬の足音すら聞こえる季節。肌寒い気候に人恋しくなる今日この頃、音楽とも新しい出会いを求めてみてはいかがだろうか。

 10月はジャニーズグループの中からはKis-My-Ft2、King & Prince、嵐の3組がシングルをリリースしたが、そのどれもがそれぞれのグループの個性を色濃く映し出しながらも、“ジャニーズ”らしいポップス的なアプローチを貫いているのが印象的だった。さっそくその魅力をまとめてご紹介しよう。

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■Kis-My-Ft2『君、僕。』
 前作『L.O.V.E.』から3カ月。Kis-My-Ft2(以下、キスマイ)の待望の最新作は、前回のコンセプチュアルで“攻めた”姿勢とは良い意味で対照的な“王道”アイドルソングの「君、僕。」。

 きらめくようなイメージの音像の中、メンバーそれぞれのキャラクターがしっかりと打ち出されたボーカルで奏でられるのは、恋人と巡り合い共に過ごす時間に向かって舞い上がっていく青年の甘い恋心。まるでハッピーな恋愛ドラマのような優しい楽曲だが、サビにミクスチャー的なスクラッチ音が入っているなど、キスマイらしいスポーティな変化球アプローチもしっかり息づいているのがニクイ仕上がりだ。歌詞に具体的な「冬」のイメージを想起させる言葉は使われていないが、温かみのある音とメンバーの優しいボーカルだけで季節感を感じさせ、これからの季節にぴったりの温かみのあるポップソングへと昇華しているのには脱帽。

 青空に向かって高らかに歌い上げられるようなイメージのキスマイ流応援歌「Your Life」、そしてノスタルジアを感じる歌メロが美しく印象的な「Still song for you」といったカップリングも秀逸だ。ボーナストラックの“お宝感”もファンにはたまらないだろう。

 直近の作品に顕著だったアダルトでダンサブルな雰囲気ももちろん魅力的だが、ここまで“王道ジャニーズアイドル”なアプローチもできるのだ、と、キスマイの引き出しの多さを改めて見せつけられる1枚である。

■King & Prince『Memorial』
 メンバーの髙橋海人、神宮寺勇太、岩橋玄樹がトリプル主演を務めるドラマ『部活、好きじゃなきゃダメですか?』(日本テレビ系)の主題歌となっている、King & Princeの最新シングル曲「Memorial」。

 スマッシュヒットを遂げたデビュー曲「シンデレラガール」の流れを汲んだ、どこまでもスイートで優しい世界観のラブソングだが、「シンデレラガール」と比べると大幅に大人っぽい雰囲気になった印象を受ける。単純にメンバー全員によるソロ回しが多くなり、それぞれの歌唱力の成長がよりわかるようになったというのもあるかとは思うが、歌詞の内容がより“普遍的な愛の歌”になった、というのが最も大きな理由だろう。今後コンサートなどで歌い続ければ続けるほど彼らの等身大の楽曲になり、彼らの成長とともにその深みを増していく、ヴィンテージのような曲になるに違いない。

 また、通常盤にはボーナストラック含む5トラックが収録されており、そのすべてが個性的でバリエーション豊か。ポップでアイドルらしい少年っぽい楽曲から、ドラマチックな展開と歌メロが美しいド直球の失恋ソングまで……たった5トラックでありながら、まるでミニアルバムのようにKing & Princeの色々な顔が見られるのが楽しい。King & Princeファンのみならず、彼らのことが少しでも気になっているならば必聴の1枚だ。

■嵐『君のうた』
 11月にデビュー20周年を迎えた嵐の最新作「君のうた」は、相葉雅紀主演のドラマ『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)の主題歌。アニバーサリーイヤーを迎え、ますます注目を集める5人が満を持してドロップしたシングルは、驚くほどにシンプルで美しいポップソングだ。

 ストリングスが印象的なイントロに導かれて展開される、小気味よく美しい歌メロ。穏やかさと爽快感の共存するサビのユニゾンは、目を閉じれば宙を舞う琥珀色の枯れ葉と柔らかな秋の風が感じられるよう。新生活への応援歌にも聞こえる前向きでひたむきな歌詞がどこまでも嵐らしい。

 大サビ前の、相葉の優しさとひたむきさが滲みだしたソロボーカルが、そのテーマ性をより強く際立たせる役割を担っており、ドラマの世界観にもしっかりとマッチしている。嵐の秋が来たな、と感じさせてくれる温かくも爽やかな1曲だ。

 カップリングは打って変わって洋楽ライクでドープな3曲。“嵐の真骨頂はカップリングにあり”とはファンの間でよく言われる言葉だが、どれもこれから始まるライブツアーでのパフォーマンスが楽しみになるようなダンサブルな楽曲となっている。

 グループそれぞれの“らしさ”と“優しさ”がぎゅっと詰め込まれた、10月リリースのジャニーズグループ楽曲。優しく抱きしめられたい秋の夜長、そしてそっと背中を押してほしい秋の朝のお供にしてみてはいかがだろうか。(五十嵐文章)

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