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カジヒデキ

ゴス少年だったカジヒデキ、思春期を振り返りアルバム「GOTH ROMANCE」制作

ナタリー

19/4/10(水) 20:00

カジヒデキが通算18枚目のアルバム「GOTH ROMANCE」を6月5日にリリースすることが決定した。

このアルバムはカジが思春期に夢中になっていたゴス(ポジパン)とネオアコという、相反する2つの世界観を表現した1枚。全体的にネオアコ的なサウンドでありながら、耽美なゴスの要素が歌詞に垣間見える「秘密の夜会」といった楽曲も収められる。プロデュースは昨年9月に発売されたミニアルバム「秋のオリーブ」に続き、25年来の友人である堀江博久(Neil and Iraiza)が担当する。

さらにカジは堀江と共に、5月23日より鎌倉、神戸、京都、千葉にて「GOTH ROMANCE」のリリースパーティを開催する。このライブはドレスコードが設けられており、ドットやボーダー柄の服での入場は禁止。「あなたの思う『ゴシック』をイメージする格好でお越し下さい」とアナウンスされている。

また「GOTH ROMANCE」の発売に先駆けて、カジの過去作品の配信が解禁されることも決定。4月17日からは1990年代の音源、4月24日からは2000年以降の音源を配信で聴くことができるようになる。

カジは1986年にゴスバンド・Neurotic Dollにベーシストとして加入し、本格的に音楽活動を開始。1987年にフリッパーズ・ギターの前身バンドであるロリポップ・ソニックのデビューライブを観て衝撃を受け、1989年9月にネオアコバンド・BRIDGEを結成した。今回の「GOTH ROMANCE」でのカジのアーティスト写真は、1987年のNeurotic Doll時代のライブ写真が採用されている。

DOTS+BODERS presents "DERBY" HIDEKI KAJI 18th Album "GOTH ROMANCE" Release Party

2019年5月23日(木)神奈川県 Cafe Vivement Dimanche
2019年5月29日(水)兵庫県 BO TAMBOURiNE CAFE
2019年5月30日(木)京都府 SONGBIRD COFFEE
2019年6月9日(日)千葉県 cafe STAND
<出演者>
カジヒデキ / 堀江博久

カジヒデキ コメント

昨今の世界的な90'Sリバイバルの影響もあるかもしれませんが、個人的に「思春期」「青春」そして「大人になること」をテーマにしたアルバムを制作しようと思った時、自分の思春期、青春期を振り返ると、80年代後半から90年代前半の時期にあたるので、その頃に影響を受けた音楽をサウンドの核に持ってきたところ、偶然か必然か90'Sリバイバルに重なったという感じです。
80年代。まだ10代だった僕はゴス少年でした。
ゴスはゴシック(GOTHIC)であり、当時はポジティブ・パンク(=ポジパン)と呼ぶ方が普通でした。簡単に説明すると、80年代初頭にUKで巻き起こったポスト・パンクの流れで、世紀末の退廃的なファッションと思想、ダークな音楽性を基本にしつつ、ファッショナブルでアーティスティックな様式美の世界。10代後半の僕はまさに、その退廃美と耽美的な世界にどっぷりと浸かった、暗黒な青春時代を送りました。
そして80年代終わり~90年代にかけては、プレ渋谷系→渋谷系の時代。
正に僕はその時代を通して、そのシーンの渦中にいました。
音楽的には80年代初期~中期にUKで続々と登場したネオ・アコースティック(この言葉自体は日本で生まれたもの)に端を発し、ギターポップ、インディーポップ、60年代のフレンチポップ、小粋でお洒落な映画のサントラやジャズ、A&Mなどアメリカン・ポップスやソフトロックなど時代もジャンルも飛び越え、そこに同時代に巻き起こったマンチェスター・ムーブメント、インディーダンス、グランドビート、ハウスやアシッドジャズなどの最先端なムーブメントが物凄い勢いとスピードで加わり、それらを全てが同列に聴き、楽しむ事が当たり前になった時代。今では当たり前の事ですが、当時の熱量の凄さは尋常ではなかったんです。
このアルバムは、僕自身が90年前後に最も刺激を受けたサウンドをベースに、過去と今が美しく結びつく接点のような作品作りを心掛けています。「ゴスロマンス」というタイトルは、僕の思春期/青春期の相反する二つの世界「ゴスとネオアコ」を表現しています。
ネオアコの方がなぜロマンスかと言うと、ネオアコは青春の苛立ちを歌いつつも、サウンドは至ってロマンチックなもので、ネオアコの代表アーティストと言えるフリッパーズ・ギターは2ndアルバム「CAMERA TALK」のサブタイトルとして「Anarchic Romanticism of Youth」と言い放ったところを由縁にしています。
アルバム全体のサウンドも歌詞も、至って後者の「ロマンス」がほとんどで、目に見えて「ゴス」を扱ったのは「秘密の夜会」の歌詞の部分だけです。
ただ、僕のスピリット=僕の生き様としてゴスは切っても切り離せないものなので、タイトルに一翼に持って来たのです。
それは「自分のスタイルを貫く、曲げない」という意味でも、今年FUJI ROCK出演で来日するザ・キュアーのロバート・スミスと同列に語って頂きたい生き様だと思っています。
プロデューサーは昨年リリースしたミニ・アルバム「秋のオリーブ」に続き、25年来の友人であり盟友である堀江博久氏。お互いのことを知り尽くしているからこそ生まれる信頼とハーモニーによって、僕の作品でも最高傑作が生まれようとしています。

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