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ぴあ

白米のWHITE、クールなBLUEの2チームが送る「ジャージー・ボーイズ」間もなく

ナタリー

18/9/5(水) 17:53

9月から11月にかけて上演されるミュージカル「ジャージー・ボーイズ」。開幕に先駆け本日、東京・シアタークリエで出演者らが囲み取材に応じた。

2016年7月に日本初演が行われた「ジャージー・ボーイズ」は、第24回読売演劇大賞で最優秀作品賞、最優秀男優賞を受賞したミュージカル。今回も初演に引き続き藤田俊太郎が演出、中川晃教がフランキー・ヴァリ役で主演を務める。キャストにはトミー・デヴィート役の中河内雅貴と伊礼彼方、ボブ・ゴーディオ役の海宝直人と矢崎広、ニック・マッシ役の福井晶一とspiが名を連ねた。なお今回はチームWHITEとチームBLUEの一部Wキャストでの上演となる。

本日の囲み取材には藤田、中川、中河内、伊礼、海宝、矢崎、福井、spiが出席。2年ぶりの再演に際し中川は「関わるすべての人たちが1つになって生まれてくるものが、この作品の感動ポイントであり真骨頂。熱い『ジャージー・ボーイズ』になったので、多くの方に観てほしい」と呼びかけた。中川、中河内、海宝、福井からなるチームWHITEは、全員が初演からの続投となる。中川は再び集結したチームWHITEについて、「安定感がある皆さんですが、『ジャージー・ボーイズ』をきっかけに、この2年間みんなそれぞれのフィールドで確実に前進してきました。そんなメンバーが再びこのチームに集まり、『初演よりもっといいものに』という向上心を感じます。和気あいあいとしていても、いい意味で緊張感がありますね」と魅力を紹介した。

初演で本作の難しさを痛感したと言う中河内は、「皆さんの足を引っ張らないよう、がむしゃらにこの作品と向き合いました」と前回を振り返る。続けて「今回は余裕も持てていて、より研ぎ澄まされた“白米”のようになっております、WHITEチームだけに! ……すみません!」と冗談を飛ばして会見場を笑いで包みながら、「見えない絆と深い愛情でメンバー同士がつながっていることが、稽古場からひしひしと伝わってきました。さらにブラッシュアップして、いい作品を届けられると思います」と共演者に厚い信頼を寄せた。

次に海宝は「初演は必死に食らい付いていましたが、今回改めて同じセットの中に立ってみて、『ああ、こんな景色があったんだ。こんなことが起きているんだ』という新しい発見がたくさんありました」と感慨深げに語る。上演に向けては「『前回と違うことをやってやろう!』という感じではなく、みんなの経験が自然とステージに現れて、お客様にも新しいものを受け取ってもらえると思います。どうぞご期待ください」と観客にメッセージを送った。

「初演時は、演出の藤田さんが頭に描いているものがよくわからなくて、大変な思いをした(笑)」と述懐するのは福井。福井は藤田と苦笑いで顔を見合わせつつ「(藤田による)演出が僕らの中で熟して、また新たなものが見えてくると思います」と言葉に力を込め、「この作品は音楽ありき。音楽に寄り添って味方にすることが大切です。いい音楽とドラマをお届けしたい」と意気込んだ。

一方チームBLUEには、続投の中川と矢崎に加えて初参加の伊礼とspiが登場する。中川がチームBLUEについてコメントを求められると、伊礼が「言ってやれ、言ってやれ!」と野次を飛ばして共演者と記者たちを笑わせる。これを受けた中川は「BLUEチームは……一筋縄ではいかない」と笑いつつ、改めて「脚本のよさと、4人が体当たりで役にぶつかっていくところがリンクしたときに感動が生まれる。稽古場でそれを体感しました」と手応えを語った。

初演に続いて出演する矢崎は「僕は前回チームREDで、シングルキャストのアッキーさん(中川)ともまた違う状況。今回はいい意味でより緊張感がありました」と稽古を振り返りつつ胸の内を述べる。「(自分が)気張りすぎて、よくない方向に作用してしまう場面もありましたが、そういうときに伊礼さんとspiさんが助けてくれた。チームが変われば生まれるものも違いますが、この作品ではそれが如実に出ます。WHITEともREDとも違う新しいチームができあがったので、僕自身どのように観てもらえるか楽しみ」と期待を込めた。

初演を観劇し、トミー役を演じてみたかったと言う初参加の伊礼は、「客観的に見て面白い作品は、中に入ると思った以上に責任感やエネルギーが必要なんだなと感じました」と苦労を明かす。さらに伊礼は「ガウチ(中河内)が『初演ではがむしゃらに』と言っていましたが、まさに僕らは今がむしゃら。彼ら(チームWHITE)は今、高みから俺らを見下ろしているんですよ(笑)。いつかたどり着いてやる!と思っていますが、BLUEにはBLUEのカラーがある。クールでスタイリッシュに仕上がっています」と気合十分に述べた。

同じく初参加のSpiは出席者たちの熱いコメントに笑いつつ、「伊礼さんのおかげか、毎日楽しくやらせていただいている」と共演者に視線を送る。また本作の上演に際し、「この作品は楽しく、愛情あふれています。必死に食らい付く気持ちでやっていますが、この愛情や楽しさがお客様に伝わればいいなと」と抱負を述べた。

藤田は好評を博した初演を振り返りつつ、「受賞はとてもうれしいことでしたが、甘えはまったくありません。もう一度台本を読み直し、“ハーモニー”を追求しました。作品の意義について2チームそれぞれが出した結果は、このシアタークリエに詰まっています」と出来栄えに自信をのぞかせる。チームWHITEの魅力については「先ほど中河内くんが『白米のように』と言いましたが、“まとまり”のWHITEはいつの間にかまとまりを飛び越えて、それぞれが荒くれ者になりました。ぎゅっとした白米のように個性が粒立っています」とコメント。さらにチームBLUEの面々を「日本人離れした空気感を持つ2人(伊礼、spi)が、新しい風を運んで来てくれました。そして、“アッキーさん”という国で生まれた人だと思うくらいアーティストとして突出しているアッキーさん、東北・山形出身の誇るべき演劇人・矢崎くん」と紹介する。上演に向けては「控えめに言って、世界中のどの劇場に持って行っても恥ずかしくない作品を作りました。楽しんでください!」と断言し、出席者から拍手を浴びた。

最後に出席者を代表して、中川が挨拶した。中川は「ミュージカル(というジャンル)は今、本当に熱い。劇場でしか味わえないという醍醐味が、ミュージカルを熱くしています。僕たちはそれをさらに盛り上げられるようがんばっていきます。この作品では全国ツアーを行いますが、ミュージカルが好きな人にも、ご覧になったことがない人にも感動してもらえたら。お待ちしています!」と熱く語り、取材を締めくくった。

公演は9月7日から10月3日まで東京・シアタークリエ、10月8日に秋田・大館市民文化会館、10月11・12日に岩手・岩手県民会館、10月17・18日に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、10月24日から28日まで大阪・新歌舞伎座、11月3・4日に福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、11月10・11日に神奈川・神奈川県民ホールで行われる。

ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」

2018年9月7日(金)~10月3日(水)
東京都 シアタークリエ

2018年10月8日(月・祝)
秋田県 大館市民文化会館

2018年10月11日(木)・12日(金)
岩手県 岩手県民会館

2018年10月17日(水)・18日(木)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

2018年10月24日(水)~28日(日)
大阪府 新歌舞伎座

2018年11月3日(土)・4日(日)
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール

2018年11月10日(土)・11日(日)
神奈川県 神奈川県民ホール

脚本:マーシャル・ブリックマン&リック・エリス
音楽:ボブ・ゴーディオ
詞:ボブ・クルー
演出:藤田俊太郎

キャスト

フランキー・ヴァリ:中川晃教
トミー・デヴィート:中河内雅貴、伊礼彼方(Wキャスト)
ボブ・ゴーディオ:海宝直人、矢崎広(Wキャスト)
ニック・マッシ:福井晶一、spi(Wキャスト)

太田基裕、阿部裕、畠中洋 / 綿引さやか、小此木まり、まりゑ、遠藤瑠美子、大音智海、白石拓也、山野靖博、石川新太

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