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『ドロ刑』クライマックス目前にさらに謎が深まる 揺れ動く中島健人と遠藤憲一の友情

リアルサウンド

18/12/2(日) 14:00

 第1話の冒頭、盗みに入った家で現場検証が行われている中を、堂々と刑事のフリをしながら紛れ込んでいた煙鴉(遠藤憲一)。“絶対に証拠を残さない”という稀代の大泥棒である彼だが、斑目(中島健人)と出会って以降、情報提供であったり捜査への協力や華麗な手さばきを披露するに留まり、よくよく考えてみれば新たな犯行に及んでいる姿は描かれてこなかった。

 しかしここにきて、2週間もかけて病院のセキュリティールームに忍び込んで皇子山(中村倫也)の“大切な人”の情報を盗み出す(今回の劇中で、それが妹であることが明かされたわけだが)。さらに煙鴉を自称する男(大友康平)が出現し、13係はまんまと翻弄されていくのだが、それは煙鴉が自殺をしようとしていたその男に大金と引き換えに依頼したことだと明らかになるのだ。1日に放送された『ドロ刑 –警視庁捜査三課-』第8話は、13係のチームワークの完成から物語の大詰めへと向かう、謎多きエピソードとなった。

 肝心の事情聴取で13係のメンバーは次から次へと男に翻弄され、着々と拘留期限が近付いてくる。そんな中で取り調べに挑んだのは細面(野間口徹)。手口捜査のプロであるものの、パソコンの普及によって彼の人間データベースとしての役割が危ういものになり、リストラを危惧。持ち前の神経質さと不安症を発揮させていた彼が、自分の状況を話すことで、男の心を開くことに成功するのだ。

 そこで細面が語る、13係メンバーへの仲間意識。これまでも13係各々のバックグラウンドや心の内が描かれていくことで着々と築き上げられてきた連帯感が、こうして完成を迎える。そして満を持して、クライマックスに進んでいくことになる中で明かされる「煙鴉逮捕のために13係を作った」という事実。そういえば、13係を作った鯨岡(稲森いずみ)の素性については、まったく触れられていないではないか。

 そしてまた、斑目と煙鴉の友情も揺れ動く。「大人の言うことは信用するな」との言葉通り、煙鴉から告げられる、“ドロ刑遊びの終わり”という名の宣戦布告。今回登場した“キツツキのマサ”と“黒蛇”が関わった過去の事件も、あえてこのために隠し持っていたとみて間違いないだろう。そう考えると、第1話での“本物のドロ刑にする”という言葉の時点で、すべてが始まっていたということでもある。

 果たして、煙鴉は一体何を望んでいるのだろうか。自分を捕まえるに相応しい刑事に斑目を育てあげることだったのか、それ以外の理由があるのかどうか。そして何より斑目との出会いは偶然だったのか、この2人の友情と師弟関係は本物なのか(そうであってほしいけれど)など、根本的な部分の謎がひたすら深まっていくばかり。ある意味では、ドラマ自体が振り出しに戻ったということだ。(文=久保田和馬)

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