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Little Glee Monster、2年ぶり日本武道館で見せた“新たな武器” キャリア最高峰のステージを目撃

リアルサウンド

19/3/1(金) 18:00

 前回の日本武道館公演から2年……その2年がいかに充実したものだったか、そしていかに5人を成長させるに十分な期間だったかが形となって表れた、現時点でのキャリア最高峰となるステージ。それが2年ぶりに実現した武道館公演だったと、声を大にして伝えたい。

参考:Little Glee Monsterが語る、2018年に遂げた飛躍と個々の成長「今のリトグリは何色にもなれる」

 Little Glee Monsterは2017年1月8日以来となる日本武道館公演を、2月5~6日の2日間にわたって開催した。2年ぶりの同会場でのライブとなったが、その間にも彼女たちは横浜アリーナ、大阪城ホールでの単独公演を実現させており、またイベントでも日本武道館の舞台に立っている。そういった快進撃をこの2年にわたり目撃してきたわけだが、やはり彼女たちにとって最初の“大きな夢が実現した場所”である日本武道館に単独ライブで、しかも2公演ソールドアウトという形で戻ってこられたのは何ものにも代え難い喜びがある。

 2日間で約2万5000人を動員した今回のライブは、前回(参照:Little Glee Monster、“最初の夢”武道館公演を達成 360度ステージで響かせたハーモニーの強靭さ)とは若干異なるステージ構成だが、それでも2階席の後方を含む全方向が“ガオラー”(=リトグリファンの総称)でびっしりと埋め尽くされ、場内に流れるビートルズ(The Beatles)ナンバーを楽しみながら開演を今か今かと待ち続けた。

 暗転と同時にSEが流れ始め、舞台上の紗幕にオープニング映像が映されると、観客の熱気が一気にヒートアップ。盛り上がりが最高潮に達したところで紗幕が落とされ、ステージ上にはメンバー5人のシルエットが浮かび上がる。と同時に、会場は割れんばかりの歓声に包まれ、ライブは昨年秋~冬にかけて行われた全国ツアー『Little Glee Monster Live Tour 2018~Calling!!!!!』のオープニングテーマ「Opening~Welcome to Calling Over!!!!!~」で幕を開けた。

 筆者は2月6日公演を観覧したのだが、この日のライブを観てとにかく驚いたのがその音の良さだ。メンバー5人のピッチも序盤から終盤まで抜群だったし、何よりバンドが奏でる楽器の音1つひとつのバランスも絶妙で、武道館でのライブをここまで良い音で最初から最後まで楽しめたことは、過去を振り返ってもそう多くはない。もちろんこれは前日の5日公演があったからこそとも言えるが、それにしてもここまで出音やそのバランスに気を遣うあたりはリトグリらしいのではないだろうか。

 ライブはその後、「好きだ。」「放課後ハイファイブ」「青春フォトグラフ」と初期の代表曲がずらりと並ぶ。これまでのライブだったら終盤の盛り上がり用に、クライマックスに配置されることの多かった「好きだ。」が2曲目に用意されたことにも驚きだったが、こうやって初期のシングル曲をライブ序盤に置いても後半に困ることがなくなったという事実にも感慨深さを覚えた。約5年の積み重ねはこういったところにも形となって表れているのだ。

 芹奈は「1日目を超える今日にしたいんだけど、みんな準備いい?」と、客席に呼びかけると、もちろんガオラーはこれでもかと言わんばかりの大声援でその呼びかけに応える。かれんは「今日は朝から雨。2年前の武道館は雨だったので不安もあったけど、(結果、その後)晴れました!」と喜んでみせてから、「ライブをするたび、そのときの自分たちを超えていきたい」とこの日の意気込みを口にする。そこから、マイクスタンドを使った「青い風に吹かれて」でライブを再開させ、かれんの艶やかなダンスをフィーチャーした「Feel Me」、強弱を効かせた歌とアンサンブルで聴き手を圧倒する「NO! NO!! NO!!!」、英語詞で歌われる「Catch me if you can」「Get Down」と、序盤の初期曲とは異なる大人びた表情と歌声で会場の空気を一変させた。

 また、「明日へ」ではスクリーンに映る歌詞や映像を効果的に用いた演出で、この曲が持つパワーが最大限に引き出される。これに呼応するかのように、5人の歌もエモーショナルさを増していった。終盤のソロパートで芹奈が感極まったかのような歌声で観る者を魅了したかと思えば、続く「I BELIEVE」では再び空気が一変。前曲から続く流れは、まるで5人が闇から光を掴み取るかのような錯覚に陥るほどだった。

 ジャジーなバンドセッションを経て、緩やかなノリの「ハピネス」でガオラーたちをリラックスさせると、続いては5人のみによるアカペラコーナーへ。この日のために用意されたスペシャルメニューは、「Don’t Worry Be Happy」や「My Best Friend」「人生は一度きり」などをミックスしたもので、MAYUが言うようにまさに「今の私たちだからこそ歌える、リトグリの原点を詰め込んだ」内容だった。この完成度の高いアカペラメドレーに、会場内が歓喜の渦に包まれると、ライブはそのまま後半戦へと突入する。

 初のオリコンウィークリーチャート1位を獲得した最新アルバム『FLAVA』を代表する新機軸ナンバー「恋を焦らず」、音数の少ないアコースティックアレンジで生まれ変わった「ギュッと」という大人になったリトグリの“今”が表現された2曲は、アカペラメドレーからの良い流れを引き継ぐことに成功。さらに、ライブのクライマックスにふさわしい「だから、ひとりじゃない」「OVER」と最近のライブ定番曲、初期からの人気曲「SAY!!!」でガオラーの盛り上がりがピークに達しようとしたところで、2018年のリトグリを象徴する1曲「世界はあなたに笑いかけている」でライブ本編は終了。ガオラーとのコール&レスポンスも完璧の一言で、ライブは最高のエンディングを迎えた。

 アンコールは、2年前の武道館公演を思い出させてくれる「はじまりのうた」から開始。続くMCではアサヒがシュールなトークで場を和ませると、続いて“撮影OKタイム”として「My Brand New Day」をパフォーマンス。メンバーもスマホを使ってステージ上で撮影し合うなどリラックスした様子で、ガオラーとともにこの瞬間を楽しんでいるようだった。

 「My Brand New Day」を歌い終えると、manakaは「昨日、客席から聞こえた『また来るね』って言葉が、すごく響いて……」と感極まりながら、来場者に向けて感謝の言葉を送る。そこから5人のソロパートから始まる「Jupiter」へ続くと、その圧倒的なボーカルパフォーマンスに会場からはため息がこぼれる。さらにラストナンバー「Everything could be your chance」で正真正銘のクライマックスを迎え、芹奈が「本当に、昨日を超える武道館だったと思います。幸せな時間をありがとうございました!」と挨拶。曲中では芹奈やアサヒが感極まり、最後の最後にはmanakaと芹奈が抱き合う場面も。こうして感動的な空気の中、2年ぶりの武道館公演は大成功のうちに終了した。

 終始全力だった2年前とはまた違い、大人になった彼女たちが得たさまざまな武器を使うことでいろんな側面が見えた今回の武道館公演。アルバム『FLAVA』発売時のインタビュー(参照:Little Glee Monsterが語る、2018年に遂げた飛躍と個々の成長「今のリトグリは何色にもなれる」)では芹奈が「5色にも何色にもなれる。それが今のリトグリの強さ」と発言していたが、まさにそのとおりの内容だったと思う。今後、彼女たちは1人ひとりが新しい色を生み出していくことになるのか、あるいはメンバー同士が歩み寄ることで色が混ざり合い、新しい色が誕生することになるのかも気になるところ。この武道館2DAYSを通過点として、リトグリはさらなる飛躍を遂げることになるはずだ。(西廣智一)

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