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コレサワが語る、聴き手の心を掴む“歌い方” 「私らしい言葉で誰かのことをグッとさせたい」

リアルサウンド

18/10/10(水) 11:00

 コレサワが、株式会社第一興商 通信カラオケDAM『DAM★とも』とのコラボ企画「コレサワの楽曲をDAMで歌ってミート&グリートに参加しよう!」を10月10日よりスタートする。

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 9月19日に2ndアルバム『コレでしょ』をリリースし、10月からツアー『コレでショー』をスタートするコレサワ。同企画は全国のカラオケDAM設置店でコレサワの楽曲を歌って応募すると、当選者は全国ツアー『コレでショー』(仲間編)の会場で行われるコレサワとのミート&グリートに参加できるとのこと。なお、カラオケの審査にはコレサワスタッフと本人も参加する。

 リアルサウンドではイベント開催に先立ち、コレサワにインタビュー。カラオケにまつわる思い出や各楽曲の歌い方のコツ、カラオケランキング上位に入った楽曲についてのエピソードなどを聞いた。

■コレサワとカラオケ

ーー10月10日から『DAM★とも』とのコラボ企画「コレサワの楽曲をDAMで歌ってミート&グリートに参加しよう!」がスタートします。インディーズ時代の作品から最新アルバム『コレでしょ』まで、コレサワさんの楽曲が網羅されてるんですね。

コレサワ:こんなにいっぱい曲を揃えてもらえるのも珍しいと思いますし、みなさんに歌っていただけて本当に嬉しいです。

ーーコレサワさんの人気曲ランキング一覧(株式会社第一興商 通信カラオケDAM調べ)を見るのは初めてですか?

コレサワ:初めてです。「たばこ」が人気なのは周りのスタッフの方から教えてもらっていたんですけど、こういう感じなんだーって。

ーー意外だなって印象はありますか?

コレサワ:いや、上位に入っている曲に予想外っていうのはあまりなくて、単純に「おやじ」が最下位なんだっていう驚きが……(笑)。「おやじ」は曲調的に少し歌うのが難しい曲なのかもしれないですね。カラオケで歌いやすい曲や友達とみんなで盛り上がれそうな曲が上位にランキングされている印象なので。

ーー「たばこ」「あたしを彼女にしたいなら」「SSW」など、コレサワさんの代名詞的な楽曲は安定した順位ですね。

コレサワ:「わんちゃん」は予想以上に順位が高くて驚きました。インディーズ時代の作品の収録曲だし、MVもないのであまり歌われていないかなと思っていたので。

ーーこの企画が始まると聞いた時はいかがでしたか?

コレサワ:最近、友達から「コレサワの曲歌ってるよ」とか、お仕事でお会いするお父さん世代の方から「娘がよくカラオケで歌ってる」と言ってもらえることも増えていて。だから、歌ってもらえる機会がもっと増えると思うと単純に嬉しいですね。それこそ娘さんにはお父さんの前で「おやじ」を歌ってもらいたいかも(笑)。あと、ファンレターにも「友達がカラオケで歌っているのを聴いて好きになりました」と書いてあることがあって、カラオケをきっかけに普段届かない人たちにも私の曲を知っていただけるのは嬉しいです。私も学生時代にカラオケで友達が歌っていた曲を好きになることがあったので、その時の思い出が蘇りました。

ーーもともと、コレサワさんのお母さんがカラオケ好きだったとか。

コレサワ:そうなんです。小学生くらいの頃、お母さんの友達がやっているスナックに家族で行くことがあって、私がaikoさんの「カブトムシ」を歌ったりするとみんながお捻りをくれるんですよ。箱があって、そこに10円とか、5円とか。お母さんに褒めてもらえるのが嬉しくて、当時私が一番褒めてもらえた部分は歌だったかもしれないです。

ーー今でもカラオケに行くことはありますか?

コレサワ:音楽を仕事にしていると、無条件で歌が上手いと思われちゃうんですよね。やっぱり他の方の曲は難しいのであまり得意ではないんですけど、たまに、ストレス発散しに行ったりとか……自分以外の曲を歌いたくなったら行きますね。

ーー普段はどんな曲を歌うんですか?

コレサワ:ずっと好きなのでYUIさんやスピッツさんの曲は歌うことが多いです。あと、『アナと雪の女王』の「雪だるまつくろう」が好きで、3回くらい歌っちゃいますね。カラオケって普段は絶対歌えないような曲を歌えるじゃないですか。「雪だるまつくろう」は曲の中で主人公がどんどん成長して歌声も変わっていくんですけど、そこを歌い分けるのが楽しくて、ちゃんと気持ちを作って映画を再現するように歌ってます。

■聴き手の心を掴む、歌い方と言葉

ーーランキングの話に戻りますが、第1位は「たばこ」です。この曲はカラオケだけでなく、一般の方やアーティストがカバー動画をSNSなどにアップして、そこからどんどん広まっていきましたね。おそらく今回の企画でもたくさん歌われる曲だと思いますが、歌い方にコツなどはありますか?

コレサワ:昔テレビ番組でつんく♂さんが歌い方を指導しているシーンを見た時に、歌い出す最初や最後に“ん”と添えると可愛い歌声に聞こえるとおっしゃっていたんです。「たばこ」以外の曲でも、そのテクニックを使うことはありますね。やっぱり、サラッと歌ってしまうと曲があっさりと聴こえてしまうので、少しだけ引っかかる部分を作りたいというか。例えば「たばこ」だと、サビの〈「もっとちゃんと僕をみててよ もっとちゃんとって」〉って歌い出す時には“ん”をつけるようにしています。

ーーなるほど。コレサワさん自身は「たばこ」がここまで広まるとは思っていなかったですか?

コレサワ:そうですね。こんなにたくさんの人に届いて、歌ってもらえるとは全然思っていませんでした。知り合いから「失恋の曲がないから作ってみれば」と言われて作った曲だったので。なんで「たばこ」がこんなに好かれているのかは今でも不思議。でも、みんながカバーしたり、好きでいてくれなかったら、ライブで歌う機会ももっと少なかっただろうなって。もしかすると、ストーリー性があるので聴いた時に1本の映画を見たような感覚になってもらえるところが伝わりやすかったのかもしれませんね。

ーーたしかに、聴いていると情景や心情が目に浮かんできますね。

コレサワ:私は人と人の間にある気持ちに興味があるんです。だから“私と君”という関係性を描く曲も多いし、自然と時間軸がはっきりした曲になるんですよね。会話の一部とか、1日の中の一部とか。だから曲もストーリー風になるというか。

ーー意識しているというよりも、自然な流れでそうなる、と。

コレサワ:そうかもしれないですし、関西人って話にオチがないと怒られるんですよ。曲に落としどころがないと聴いてる人がモヤモヤするんじゃないかって、私自身が気になっちゃって。なるべくエンディングを作らないと気が済まないタイプだとは思います。

ーー関西人の血も関係しているのですね。

コレサワ:話し出しとオチ、曲で言えば最初の1行と最後の1行は大事。そこが普通にならないように、ちゃんと私の個性を出せるように心掛けてますね。最初に心を掴めなかったら、スキップボタンでポチっと飛ばされちゃうんじゃないかなって。やっぱり最初から最後までちゃんと聴いてほしいので。

ーーそれこそ「SSW」は掴みがバッチリですよね。「すべての元カレに捧げます 聴いてください シンガソングライター!」という叫びから入る出だしには心がグッと掴まれます。

コレサワ:あのセリフはノリで入れてみたんですよ。ああいう入り方をしたらライブで歌いやすいかもっていうイメージがあったので。カラオケでも勢いよく曲に臨めるかもしれないです。

ーーああいう曲を歌っていると、実際に元カレから連絡がくることもあるんですか?

コレサワ:あります。誕生日とかにふっと連絡が来て、「あぁ、覚えててくれたんだ」みたいな。よく「あれって俺のこと?」って歌詞について言われるんですけど、「いや、違うよ」っていうやりとりがあったり(笑)。でも、応援してくれる人の方が多いですね。

ーーコレサワさんの楽曲の中で、個人的に歌ってほしい推し曲はありますか?

コレサワ:「お姉ちゃんにだけ部屋があったことまだ恨んでるのかな」は、ネタソングなんですけど、みんなにもふざけながら歌ってほしいです。ライブではギターを弾かずに歌う曲なんですけど、〈あのおもちゃ川に投げたことまだ恨んでるのかな〉っていう歌詞の部分で客席に向かってガチャガチャのボールに入ったピックとか、れ子ちゃん(コレサワのビジュアルキャラクター)のぬいぐるみとかを投げ込むんです(笑)。そういう曲なので、みんなにもはぁはぁ息を切らしながら歌ってほしい。本当に息継ぎが大変なんですよ、歌が早口なので。同じ盛り上がる曲だったら、「死ぬこと以外かすり傷」も予想以上に上位で嬉しかったです。友達ことを思いながら作った曲で、MVにも友達をイメージした犬のキャラがたくさん出てくるんですよ。だからこの曲は友達と一緒にわーっと楽しく歌ってほしいです。

ーー「たばこ」を筆頭に、「笑えよ乙女」などのバラード調の楽曲も入ってますね。

コレサワ:今回のアルバムの話になりますが、「パープル」やカラオケには入っていないんですけど「プラネタリウム」とかのバラードは、気を張らずに誰かの耳元で話しかけるように、優しく歌おうと心掛けた曲が多いんです。個人的には今まであまりしたことのない歌い方だったんですけど、曲の雰囲気にもすごい合っていると思うんですよね。「パープル」は本当にいい曲だから女の子にぜひ歌ってほしいなぁ。離れても気持ちは通じ合っているという歌詞は、これから来る卒業シーズンにもぴったりだし、遠距離恋愛をしている方にも聞いてもらいたい。

ーー歌う時はピッチなどを気にする方ですか?

コレサワ:気にはしますけど、ピッチとかを意識して歌った日の方が失敗することが多いんですよ。少し前のライブで「阪急電車と2DK」を歌った時、阪急電車を思い浮かべながら穏やかな気持ちで歌ったら、今までに感じたことがないくらい、自分の声がどこまでも遠くへ行っちゃうんじゃないかって思える瞬間があって。自然に私の歌声が会場に浸透して、体ごとふわふわ飛んでいきそうな感覚になったのは初めての経験で、その時は本当に感動しました。それをいつでもできればいいなと思うんですけど、そう上手くはいかないんですよね。

ーー先ほど、「パープル」は女の子に歌ってほしいと言いましたが、男の人に歌ってほしい曲はありますか?

コレサワ:えー、なんだろう。男の人の気持ちを歌った曲がほとんどなくて、私の曲で“僕”と言っているのが「たばこ」くらいなんですよ。だから「たばこ」かなー。男の人が歌う「たばこ」はすごい女々しい感じなんですけど、そこがなんか良いなって思えちゃいます。一番カッコ良く歌える曲だと思うので、ぜひ美声を聞かせてください。

■求めるのは“気持ちが伝わる歌”

ーーカラオケは楽しく盛り上がる要素もありますが、自分の気持ちを歌にぶつけて発散する人もいると思います。コレサワさんの歌は歌う側も気持ちを重ねやすいと感じるのですが、歌詞の共感性を意識することはありますか?

コレサワ:私は本当に普通の女の子だから、私から出てくる気持ちはみんな経験したことがあるんじゃないかなって思うことはあります。別に変な恋愛癖があるわけでもなく、普通に恋愛や生活を送っている人たちと同じ立場の人間だからこそ、歌も共感してもらえているのかなって。

ーーただ、コレサワさん特有の毒っ気や価値観はありますよね。

コレサワ:私、けっこう開き直ることも得意なんですよ。マイナス思考だからこそのプラス思考なんじゃないかって。ぐじぐじ考えていても人生がもったいないし、なるべく悲しい時も明るくいたいじゃないですか。悲しい歌とか、やりきれないことをマイナス思考に歌っても、自分もどんどんマイナス思考になっていきそうな気がして。やっぱり言霊ってあるから。なるべく明るく、つらいことも蹴飛ばせるように生きていきたいっていうのはポリシーとして持っています。いかに悪口を可愛く言うか、好きな人の愚痴を可愛く歌うか、そういうところはすごく気にしていますね。

ーーコレサワさんらしい“恋愛観”はいつ頃から芽生えたのですか?

コレサワ:20代になってからですね。周りの人から色んな恋愛話を聞く機会が増えて、友達の実体験なのに「そんなことある!?」って驚くことも多かったんです。人間は全然完璧じゃなくて、私が見ていた漫画やドラマの世界に出てくるまともな人ほど逆に珍しいんだなって。例えば恋愛でも、人間である以前にみんな動物なんだから生物学的に理性が足りない人もいると思うし、逆にそれが人間らしさなのかなとも思います。

ーー人の嫌な部分も愛情を持って歌詞にしている印象があります。

コレサワ:みんなが表立って言えない気持ちにも物語はあるから、そういう見えない部分も全部歌にしたいんです。でも、ちゃんと幸せな歌も歌いたい。喜怒哀楽の感情を全部汲み取って歌にすることは、私のミュージシャンとしてのテーマなんです。これだけたくさんの人が生きているんだから、どんな気持ちや風景を切りとっても、きっと誰かに当てはまるんだと思います。だから私は少しでも多くの人の恋愛や人生のBGMになりたいし、なってほしいと思ってるんです。

ーー言葉の選び方にもこだわりはありますか?

コレサワ:本当にアーティストってたくさんいるから、普通の言葉で歌ってもなかなか聴いてもらえないと思うんです。でも、別に難しい言葉で言い負かしたいわけでもなくて、みんなが日常会話で使っている単語を使って、私らしい言葉で誰かのことをグッとさせれたらいいなって。歌ってみてピンとこない時は大体ありふれた歌詞になっちゃってるから、自分がドキドキして歌えるのかどうかっていう基準で書き直しています。

ーーそう考えるようになったきっかけはありますか?

コレサワ:クリープハイプの尾崎(世界観)さんの歌詞ですかね。日常のことを皮肉めいた感じに歌っていても聴いていて気持ちがいいし、こんなに皮肉いっぱいの歌詞を歌っても良いんだと教えてくれたのは、クリープハイプの曲でした。

ーーコレサワさんは今回の企画の審査員も務めます。応募者にはどんな歌を期待していますか?

コレサワ:歌が上手い、下手はあまり見ないようにします。どれだけ気持ちを込めて歌ってくれているのかを見たいですね。上手くても空っぽな歌もあれば、下手だけど気持ちが込められていてグッとくる歌もあると思うんです。だから一番は気持ちが伝わってくる歌に出会いたいですね。でも、別にシビアになってほしいわけでもなくて、みんなで楽しくワイワイしているのも全然OKです!

ーー最後に応募者の方にメッセージがあればお願いします。

コレサワ:まずは、いつも私の曲を歌ってくれて本当にありがとう! 審査はするけど、みんなの楽しんでる歌を聴きたいので、思う存分、叫んでください!(取材・文=泉夏音)

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