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福岡から世界へ、Attractionsが考える“アジアで通用するということ”

リアルサウンド

18/7/30(月) 19:00

 Spotifyが注目する、ニューカマー発掘プレイリスト『Early Noise Japan 2018』と、リアルサウンドのコラボ企画「Signal to Real Noise」が、連載企画としてスタートする。同連載では、プレイリストでピックアップされた“才能の原石”たちへ、手練の音楽評論家がその音楽遍歴や制作手法などについて取材するというものだ。記念すべき第一回は、小野島大氏による、福岡から世界を目指すバンド・Attractionsへのインタビューをお届けする。(編集部)
(※インタビューはMassiveeffectの脱退前に行われたもの)

「ただのロックバンドでは終わりたくない」

プレイリスト「Signal to Real Noise」

 Attractions(アトラクションズ)は、福岡出身の5人組。メンバーはTARO(Vo)、TAKE(Gt)、JUN(Ba)、AKIRA(Dr)、Massiveefect(Syn・取材時)だ。同じバンドをやっていたTARO、TAKE、JUNの3人が、AKIRAとMassiveefectを誘い、2016年にAttractionsを結成した。

 2017年に福岡のアパレルショップBINGOBONGOが設立した新レーベル<GIMMICK-MAGIC>からEP『Attractions』でデビュー。今年になって新曲「Leilah」をリリースした。皆川壮一郎による「Knock Away」のMVは再生回数5万回を超えるヒットとなって、耳の早いリスナーの間では大きな話題になっている。去る6月に行われた3回目の東京公演では、早くも熱心なファンがついているようだった。UKロックやシティポップスやR&Bやファンクなど多彩な音楽的背景をうかがわせる楽曲も演奏も歌もセンスがあり、豊かな将来を感じさせるし、アジアのバンドとしての自覚を感じさせる発言も頼もしい。バンドは現在1stアルバムの制作準備中だ。(小野島大)

ーー昨日(6月22日)のライブを拝見させていただいたんですが、いい意味で音源とはちょっと違う印象でした。音源はすごく洗練されていて完成度が高いと思ったんですが、ライブはもっと熱っぽい感じで。

TARO:そうですね。かなり緊張してました。みんな気合いも入ってたので。

ーー東京のライブは3回目ということですが、お客さんの反応とか自分たちの演奏は変わってきました?

TAKE:前回の東京は3カ月ぐらい前だったんですけど、その間に新曲も配信でリリースして。曲を事前に認知してきてくれるお客さんが増えてきたと思います。

JUN:Spotifyで曲を聴いて来てくれる方もいらっしゃるみたいで。何も知らない人ばかりという状態よりはやりやすい感じでした。回を重ねていくごとにだんだん受け入れてもらえてるのかなと。

AKIRA:福岡在住でやってますけど、東京にもフットワーク軽くどんどん発信していきたいと思ってるんで。東京だけじゃなく地方のお客さんも増やしていきたいですね。

Massiveefect:口ずさんでくれてるお客さんも結構いて。東京でのライブは3回目なんですけど、ストリーミングのおかげでそれくらい楽しんでくれるようになってるんだなって感じました。

ーー今回配信で新曲「Leilah」を出されたばかりですが、まずはバンドの成り立ちから教えてください。

TARO:もともとJUN、TAKEと自分がJENNIFER ISOLATIONというバンドをやってて。そのバンドは結構ハード(なサウンド)だったんです。自分もそうですけど、メンバーがUKロックだったりブラックミュージックだったりが好きだったんですけど、前のバンドではそういう音楽を表現できないと思ったんです。それでAKIRAとmassiveを誘ってAttractionsを作りました。ちゃんとした歌を歌いたいし。今のバンドになって、メロウな歌も歌いつつ、でも精神的にはパンクでやってます。

ーーメンバー3人がいるなら、そのまま前のバンドを引き継いでやっても良かった気もしますが、そうはしなかった。

TAKE:最初は続けようって意識だったんですけど、そうやって現状維持するよりも、この際だから気分一新したい、前のバンドは解散して、それまでとは違う、自分たちのやりたい音楽をやってみようかと思ったんです。

ーーこの5人になって、バンドの音が固まって自分たちの個性が出てきた時期はいつごろですか。

TAKE:どうですかね……今も手探りなところは正直あって。その場その場でみんなが聞いてる音楽をリアルタイムでどんどん出していきたいと考えてるところはありますね。

ーーまだ変化・成長の過程であると。バンド結成時のコンセプト、こういうバンドにしようとか、具体的な目標とか計画とか、そういうのはあったんですか。

TARO:さっきも言った通り、歌ものってことですかね。前はRage Against the Machineみたいなハードなラップばかりしてたんですけど、歌が歌いたくなったんです。あとはビートが効いた音楽を作ろうということをある程度コンセプトに入れて始めました。

ーー今はブラックミュージックのノリも含めつつ、かなり幅広い音楽性になってますね。

TARO:そうですね。前のバンドだと狭かったよね。動きづらかったし。今だったらなんでもイケる気がしてて。今は自由に、実験的にできる気がします。今まで自分ができなかったようなこと。ライブでディレイでボーカルを飛ばしたりとか、シンセでいろんな音を試したり、ギターもエフェクターも新しくして、いろんな実験がしやすい態勢になってる。

ーー昨日のライブでもちょっとサイケっぽい、ダブっぽいことをやってましたね。

TARO:そうですそうです。ただのロックじゃなくてエレクトロニックミュージックの要素も入れて、踊れるような音楽を目指していて。ただのロックバンドでは終わりたくないという気持ちはあります。音源に近づけるというよりは、あくまでもライブが最高だと思わせたいので。そこはかなり意識してます。

バンドの多種多様なルーツ

ーーAttractionsというバンド名はどこから?

TAKE:日本語でいうアトラクション、「人を惹きつける」「楽しませる」という意味が気に入ってつけました。(エルヴィス・)コステロは関係ないです(笑)。

ーー関係ないんですか(笑)。ある程度以上の年齢の人は皆Elvis Costello & the Attractionsを思い起こすと思うんです。福岡にはそこらへんにうるさい先輩が一杯いるんじゃないですか(笑)。

TAKE:はい(笑)。最初のうちは結構突っ込まれましたね。「ジ・」はついてないんで、とずっと言ってます(笑)。

ーー福岡とか博多はサンハウスの昔から、面々と受け継がれているロックの伝統ってあるじゃないですか。そういうのに関わりはあるんですか。

TAKE:あまりないですね。めんたいロックはかなり上の世代ですし、博多にめんたいロックが未だに根付いているかっていうと、そういうわけではないですし、自分たちもそこに属してる感じはないです。

ーー福岡のロックの伝統の末裔であるというような、そんな自覚はありますか。

TARO:めんたいロックって、サウンド的にはUKロックのイメージがあるじゃないですか。自分は高校の時からKieth Flackっていうクラブでよく遊んでたんですけど、その時やってた『ブリティッシュ・パヴィリオン』っていうUKロック系のイベントには仲間がいっぱいいたし、そこで自分もDJをやってたりしてたんです。UK好きってところでメジャーなものもマイナーなものも幅広く吸収してたところだと思うんです、福岡って。そういう意味での自覚はあります。

TAKE:僕はめんたいロックを好きで聴いてたのでリスペクトはありますし、前のバンドからずっとお世話になってるエンジニアがそういう世代の人なので、繋がりは感じてますし、尊敬の念も持ってますね。

ーーめんたいロックまで遡らなくても、NUMBER GIRLとかMO’SOME TONEBENDERとか……。

Massiveefect:あとPANICSMILEとか。あの時代において新しい音を出していて、福岡でいうとその世代の人たちが、めんたいロックからの流れを分けたと思うんです。今はそっちの方が根付いてますね。あの人たちが出てきたから、自分たちもできるじゃないかと勇気づけられたし。かっこいいものは年に関係なくかっこいいと言えるような、いい環境にはなってますね。

ーーTAROさんの髪型とかルックスとかステージ上の振る舞いとか、ちょっと昔のルースターズっぽいと思いました。

TARO:ああ、それは嬉しいですねえ。そういうロカビリーっぽい先輩とかハードコアの先輩とか、背中を見てきた先輩たちの、立ち居振る舞いだったり、髪型だったり雰囲気だったりを自分のものにしたいと思ってますね。

ーーなるほど。さっきも言ったように、音源ではすごく洗練された今どきのシティポップぽい感じがありつつ、ライブでは熱いロックっぽさも感じます。そのへんは意識してますか?

TARO:自分としては抑え気味に、クールにいこうかと思ってたんです。前のバンドではガツンと行ってたから。でも今年に入ってから、やっぱりちげえなと思うようになって。オレ、パンクを忘れてるなと思って。

ーーいいですね!

TARO:熱くなりました。フフフ。

ーーパンクはどのへんを?

TARO:うちの母親がめちゃくちゃThe Clashが好きで。自分はRamonesとかGreen Dayが好きだったりするんです。でもどっちかというとルーツはUKロックかな。The Beatlesとか。

ーーお母さまが好きで、子供の頃からそういうレコードが家で流れていた。

TARO:流れてましたね。

ーーお母さまはおいくつなんですか?

TARO:52、3かな。自分は28です。

ーーなるほど。みなさんルーツはバラバラなんですか?

TAKE:みんなバラバラですね。自分がロックを好きになったのはTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTとか、BLANKEY JET CITYなど日本のロックですね。そこからNirvanaとか洋楽に入って、雑食でいろんなものを漁るようになったんです。

AKIRA:僕は中学校の時にMTVで見たRadioheadですね。音楽がどうのっていうより、今まで接したことのない世界に圧倒されたというか。

ーーそれまで自分が持っていた音楽に対する概念を打ち壊された、みたいな。

AKIRA:ああ、そうですね! そんな感じです。そこから洋楽とかにアンテナが立ち始めたという。

JUN:中学生の時に家にThe Beatlesのレコードがあって、興味を持ったんです。洋楽ってものを聞きたいと思って『クロスビート』のような音楽誌で表紙を飾っているような、OasisとかNirvanaみたいな音楽を聴き始めた。そのへんが元々のルーツですね。Beastie BoysとかディアンジェロとかヒップホップやR&Bっぽいものも聴くし、The Stone RosesとかThe SmithsみたいなUKロックも聴いてます。

Massiveefect:自分のルーツはもう、親の影響で60〜70年代のロックですね。『ウッドストック』のDVDでジミヘンの映像を見て、すげえなと。それでギターを始めたりして。当時だとThe killsとかThe White Stripesみたいなリバイバルぽいものが好きで。Led Zeppelinとかニール・ヤングとかボブ・ディランとか聴いてました。

ーー楽曲はどうやって作ることが多いんですか?

TAKE:楽曲はだいたい自分が持ってきます。基本はLogicというソフトで作って、編曲をみんなでやって。どういう曲にしたいかわかるぐらいの感じで持っていって、細かいところは各パートの人たちが考えたほうがいいと思うので、イメージが伝わるように。

ーーギターを持ってかき鳴らして鼻歌で作っていくような、シンガーソングライター的なやり方は?

TAKE:入りはいろいろあります。頭の中でビートが鳴って、そこから作っていく場合もあれば、鼻歌から作るパターンもあって、それを形にしていきますね。

TARO:最初はコピーすることから始めて、少しずつ変えていくんです。たまに(デモに)歌のフレーズがないときがあるんですけど、その時は自分が気持ちいいように歌って、それがハマって最終的に歌メロになったりとか、そういうこともあります。

ーーなるほど、じゃあ演奏のアレンジと歌メロはほぼ同時進行で作っていくと。それを最終的にまとめ上げるのがTAKEさんというわけですか。

TAKE:そうですね。今の段階ではいろいろ試行錯誤しつつ、どんどん曲を量産していくという段階ですね。一旦完成してもやりながらどんどん変えていく。

「欧米圏でアジアがホットなうちにやっておかないと」

ーー曲を作る時に心がけていることは。

TAKE:さっきTAROが言ったように、たとえばエレクトロっぽいのとか、ダンスミュージックとか、ロックな楽曲とか、アラブっぽいとか、いろいろやりたいんですけど、そこで普遍的なものはボーカルだと思うんです。そこはきちんと立たせる。そこがブレたらブレブレになると思うんで、そこは気をつけて作ってます。

ーーTAROさんのボーカリストとしての特徴はどんなところにあると思います?

TAKE:ソウルフルなところじゃないですかね。なんといっても。声と歌と。

ーーご自分ではどう捉えてます?

TARO:そうですね……僕はソウルやR&Bも好きなんですけど、自分はロック感のあるソウルが好きですね。ジャンル的にちょっと違うかもしれないですけど、ブルース・スプリングスティーン的な。

ーーへえ! 意外な名前が出てきましたね。

TARO:それもうちの母親が好きで。あとはKings of Leonとか。サザンロック的なものも好きだし。そこに化学反応として自分がいるというのはちゃんと認識して、自分ができることを考えてますね。いかに目立つ曲にするか、意識してます。

ーーバンドをスタートさせるにあたって、何か参考にしたバンドやアーティストはいますか、内外問わず。

TAKE:いや、それは特にないですね。最初にどういう感じのものをやるか話をしたんですけど、まとまるはずもなく(笑)。5人が5人それぞれに好みもやりたいこともあるし。とりあえず曲を作っていけば、どういう方向にいくか自然に決まっていくだろうと。たとえばUKロックにソウルを組み合わせるとか、そういう発想が先にあるんじゃなくて、とりあえずバーン! とやってみる。それが狙いではなく、結果的にそうなったという話ですね。

ーー福岡のシーンにも、同世代でいろいろ切磋琢磨してる人たちもいると思うんですが、自分たちが福岡のシーンの一員であるという自覚はありますか。

TAKE:そういうどこかのシーンに属してるという自覚は個人的にはなくて。むしろ自分たちが福岡の音楽シーンを引っ張っていきたいと思ってます。

TARO:そうだね。

ーーどこかに所属するんじゃなく、自分たちでシーンを作ってリードしていきたい。

TAKE:そうです。

ーー地元でやっていくことはこだわりがあるんですか。

TARO:そうですね。福岡めちゃくちゃ好きだし。自分たちの音楽ってカテゴライズできない。ハードコアだったりレゲエだったりヒップホップだったり、いろんなハコがあるんですけど、自分たちがどこのハコに所属するかって言ったら難しくて、けどそこにいる、それぞれのバンドたちの背中を見てやってきてたんです。自分たちみたいな、ひとつのジャンルにこだわらずに自由にいろんな音楽に挑戦するようなバンドが増えればいいと思うし、そういう場所が増えればいいと思ってます。

ーーなるほど。

TARO:あとやっぱ、福岡ってアジアから近いし。釜山とか飛行機で15分ぐらいでめちゃくちゃ近いんですよ。そういった意味ではアジアの玄関口として福岡って絶対アリだと思ってて。

ーー釜山のフェスティバルに前のバンドで出たんですよね。YouTubeで見ました。

TARO:あ、ご覧になったんですか。お恥ずかしい(笑)。

ーーいえいえ(笑)。あれはどういうきっかけで出ることになったんですか。

TARO:福岡に「スタジオスタッフ」っていうところがあって。

TAKE:めんたいロック世代の方がスタジオを経営されていて、韓国とかアジアと交流を持ってるんです。毎年お互いのフェスに呼び合ったりしてるんですけど、前身バンドの時に声をかけてもらって出ることになったんです。

ーーやってみてどうでした?

TARO:最高でしたよ! 自分ら無名なのに、1万人2万人ぐらいのお客さんがワーッと盛り上げてくれるんです。スーパースターみたいでメチャクチャ勘違いしますよ(笑)。

TAKE:その時のフェスティバルのテーマソングみたいなのに俺らが選ばれたというのもあって、認知されてたというのも大きかったと思います。

ーーなるほど、それはちょっと考え方も変わりますね。ともすればロックみたいな音楽をやってると英米ばかりに目が向きがちですけど。

TAKE:うん、その経験はけっこう大きいです。

ーーアジアのシーンの中で頑張っていこうという気持ちも。

TARO:自分はインドネシアと日本人のハーフなんです。11年間インドネシアにいて、そこから日本で17年ぐらい住んでるんですけど、日本に来て思ったのは、「日本がすごい鎖国だ」ってことですね。ほかのアジアの音楽や文化と触れあってない。でも自分がインドネシアにいた時は日本のアニメだったりアニメソングだったりJ-POPだったりに親しんでましたから。アジアのMTVのミュージックアワードみたいなのがあるんですけど、日本人はほとんど見てないし、そもそも放映されてないし、日本だけでアワードをやってる。すごく変な感じがしますね。日本もアジアのひとつなのに。

ーーそうですね。

TARO:僕は、今の自分たちの音楽で、日本代表としてアジアを回って、各国のかっこいいバンドを連れてきて福岡や東京を一緒に回って、お互い認知されるようになったらいいなと思うんです。

ーーこないだBTS(防弾少年団)がビルボードで1位になったでしょ。あれは刺激されませんか。

TARO:いやあ、すごく刺激されますよ。嬉しいですね。インドネシアからリッチ・チガ(現在はリッチ・ブライアンと改名)ってラッパーも出てきて、今アメリカでめちゃくちゃ流行ってるし、ジョージっていう元々日本にいたシンガーも今アメリカにいるんですけど、めちゃくちゃ人気あるし。今欧米圏でアジアがホットなうちに、自分たちもやっておかないと、という気持ちはあります。今のうちに波に乗りたいんで。

ーーじゃあこれからアジアを中心に海外でどんどんやっていこうというつもりはある。

TARO:もちろんです! それが当初からの目標なんで。自分は英語しか歌えないんですけど……まだ日本語の曲を歌ってなくて。日本語で歌ってたら海外では受け入れられにくいと勝手に思い込んでたんですけど、最近ちょっと考えが変わって。日本語も英語も織り交ぜながら、日本人であること、アジアの一員であることをメッセージとして残して、それを世界中に広めたらいいなと思ってるんです。

「初期U2よりは後期U2な感じ」

ーーいいですね。素晴らしいと思います。今回の新曲の話に戻ります。どんなテーマとかコンセプトで作ったんでしょうか。

TAKE:80’sのシンセロックとかそういうところを意識しつつ、プリンスのファンクネスとか。それにTAROの歌を乗っけたらどうなるのか、というところをコンセプトで作りました。

ーーそれはメンバーに説明するんですか。

AKIRA:そこまではっきりとは言わないですね。まずTAKEが、こんな感じで、って曲を投げてきて、それを全員で触っていき、たとえばTAROが歌をアドリブで入れると、「それは違う、そこはこういうイメージで」という修正が入ったりする。それを繰り返していくうちに、曲を仕上げていく段階で作曲者であるTAKEのイメージがどんどんはっきりして具現化していくんです。合わせる前にTAKEが事細かに説明するということはないですね。自分のイメージは持ちつつ、ある程度メンバーに幅を持たせて投げてくるんです。

ーー楽曲を持ってこられて、どういう印象を持ちましたか。

JUN:リード曲になるような曲だなと思いましたね。ちょうどいい明るさの曲調で、タイトルと曲の兼ね合いもマッチしてるし。僕らの中の最大限の「爽やかな疾走感」があるなと。キラキラしてて。

ーー親しみやすくキャッチーな。

TAKE:そこは狙ったところではありますね。

TARO:そこはどの曲も狙いにしてますね。アングラな音楽じゃアジアには届かないんで。今はYouTubeとかsoundcloudとかSpotifyとかいろいろあるじゃないですか。あれって国別にデータが見られるんですけど、もしヒットすれば実際にその国に行って、お客さんの反応をみて、お客さんと話したりとかそういうコミュニケーションをとりたいじゃないですか。オレもインドネシア生まれなんだよとか、この曲はみんなのために書いたんだよとか、そういうことも話してみたい。それができるようになるまでに、いま日本でできることを考えてて。できるだけポップであることは大事かなと思ってます。

TAKE:Attractionsの強みっていうのは、アンセム感のあるロックもできるし、人を踊らせることもできる。その2つができるのは自分らの強みだと思ってますね。そこは変わらないし、伸ばしていきたいと思ってます。

ーー踊らせるためには何が必要ですか。

TAKE:気持ちのいいリズム! パッション!

TARO:自分はボーカルが熱いバンドが好きで。!!!(chk chk chk)がむちゃくちゃ好きなんですよ。大阪で見たんですけど、あの人(ニック・オファー/vo)は超ショーマンシップが凄くて、大好きなんです。お客さんとの一体感が凄くて。

ーーあのなりふり構わず汗だくになって踊ってる感じは、ある種吹っ切れないとできないかもしれませんね。かっこよく見せようって意識が全然ないですから。

TARO:そうですね、ほんとに。

ーーそういう姿勢がお客さんに伝わって、あれだけ熱狂的なライブになる。

TARO:尊敬してます。

ーー見習いたい?

TARO:自分にできる範囲で見習いたいですね(笑)。あれは酔っ払わないとできないかも(笑)。

ーーアンセム感というのは一緒に歌えるとか、そういうことですか?

TARO:曲のスケール感の話ですかね。初期U2よりは後期U2な感じ。『Vertigo』とか出た頃のU2の曲って、スタジアムを意識した楽曲が多いと思うんです。僕らはそういう曲もできると思うので、いずれそういう曲も出せたらいいなと思ってます。

ーー後期U2って相当スケールでかいですね。

TARO:相当でかいですよ!(笑) なので頑張ります!

(取材・文=小野島大/撮影=伊藤惇)

■配信情報
Spotify・Attractionsアーティストページ
Early Noise Japan 2018

■ライブ情報
2018年8月19日(日)SUMMER SONIC 2018
2018年8月25日(土)AMERICAN FESTIVAL 2018
2018年9月2日(日)Sunset Live 2018
2018年9月17日(月・祝)TOKYO CALLING 2018
2018年9月28日(金)GIMMICK-MAGIC 1st Anniversary Event

■関連リンク
Attractions公式HP
Spotify公式HP

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