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富田健太郎が語る、『僕キミ』への特別な思いと役者としての夢 「この2カ月学ぶことが多かった」

リアルサウンド

19/3/2(土) 6:00

 本日3月2日、最終回を迎えるドラマ『僕の初恋をキミに捧ぐ』(テレビ朝日系)。青木琴美の同名コミックを初めてドラマ化し、野村周平演じる20歳まで生きられない逞と、桜井日奈子演じる幼なじみ・繭のラブストーリーを描く。

参考:『僕の初恋をキミに捧ぐ』野村周平×桜井日奈子、人気少女漫画実写化に感じるプレッシャーと喜び

 その中で、逞と繭が通う紫堂高校の生徒会メンバーの一員・生田成美役として出演しているのが富田健太郎だ。富田は、2013年に俳優としてデビューし、『花子とアン』(NHK総合)や『電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-』(テレビ東京系)などに出演。2015年より、5次元アイドル応援プロジェクト『ドリフェス!R』内のユニット、DearDreamとしての活動もスタートし、2018年10月には日本武道館のステージにも立っている。さらに『働くお兄さん!』(TOKYO MX)などでは声優として主演を務めるなど、活躍のフィールドを広げている。

 現在23歳の富田に、『僕の初恋をキミに捧ぐ』撮影裏話から、これまでのキャリア、そして今後について語ってもらった。

■学生時代の原作漫画を読んでいた『僕の初恋をキミに捧ぐ』

ーー撮影の現場の雰囲気はいかがですか?

富田健太郎(以下、富田):同年代の役者さんたちが多いので、みんなで和気藹々と楽しんで撮影をしています。とくに生徒会メンバーは同じシーンが多いので、基本的にずっと喋っていますね。めちゃくちゃ仲が良いです(笑)。最初は撮影現場から一緒に帰るようになって連絡先も交換して、プライベートでご飯に行ったりするようになりました。

ーー富田さんは、出演が決まる前から原作の漫画も読んでいたんですよね。

富田:はい。学生時代に読んで、めっちゃくちゃ泣きましたよ! 兄が少女漫画を読むのが好きで、家にいっぱいあったんです。その中で「これ読んでみろ」と渡されたのが、青木琴美さんの『僕の初恋をキミに捧ぐ』でした。少女漫画って、とにかくキュンキュンする甘いものだと思っていたら、『僕キミ』は取り上げている題材もシリアスで、「こんなにもぐっとくる少女漫画があるんだ!」と思った記憶があります。2009年の岡田将生さん、井上真央さんの映画版も公開当時に見ましたね。だから、出演が決まった時はこの作品の一員になれるんだと思い、嬉しかったです。もちろん恋愛ものとして楽しんでもらいたいですが、逞を見守る人々の気持ちも見ている方にしっかり伝わるように、自分も頑張ろうと思いました。

ーー撮影で印象的だったシーンはありますか?

富田:最終話、病室で逞と繭の結婚式を行います。その時に初めて生瀬勝久さんや石田ひかりさんとお会いしたんです。それまで、生徒会メンバーや高校生チームとしか一緒のシーンがなかったので、はじめてご一緒した時は空気がキリッと締まり刺激的でした。今回はじめてレギュラーでドラマに出演させていただいて、最初から最後まで作品の一員としてやってこれたことが自分の中での一番の学びでした。共演者の方々のお芝居を2カ月に渡って近くで見て一緒にお芝居ができたので、毎回毎回学ぶことが多かったです。

ーー最終話に向けて、改めて見どころを教えてもらえますか?

富田:もちろん逞と繭の恋愛の行方には注目してほしいのですが、昂さま(宮沢氷魚)の隠れた熱い気持ちや、両親の息子への愛情も伝わったらと思います。このドラマに出てくる人たちは一緒に時間を過ごすにつれて、心と心がどんどん強く結ばれていくのですが、それがうまくいかないこともあります。その強い気持ちのすれ違いも含め、どんどん切なくなる最終回になると思います。

■DearDreamの一員として立った武道館

ーー富田さんが俳優を目指したきっかけは?

富田:そもそもは高校生の時に事務所にスカウトしてもらったことがきっかけです。最初は芸能界のことは何も知らなかったので、お芝居や発声のレッスンに通わせてもらいました。高校を卒業して、周りが大学生になっていく中で、自分は職業として芸能活動をやっていくと真剣に考えるようになって、意識が変わっていきました。スカウトされた時は、まったくこの仕事に興味がなかったのですが、親に相談したら、「何でもやってみたらいいんじゃない?」と背中を押してくれました。

ーーお芝居が面白く感じたのはいつ頃からですか?

富田:最初は、人に見られて芝居をすることが恥ずかしくて恥ずかしくて……。当然ですが、芝居中はみんなじっと自分を見るから「恥ずかしい」という気持ちがずっとありました。でも、周りの人たちはそういう意識がまったくない。お芝居になったらスイッチが入るのがかっこよかったんです。むしろ恥ずかしがっている自分がダサくて、悔しいと思ったんですよね。そこから自分も演技にのめりこむようになりました。

ーー2013年に俳優デビューしてドラマに出演しつつ、初主演を務めたのは、2015年の舞台作品ですね。

富田:舞台だと稽古もありますし、幕が開いたら閉じるまでずっと繋がっていますが、映像作品の撮影だと、シーンごとに区切って撮っていきます。お芝居という点では共通していますが、舞台だと見ているお客さんや後ろの人まで届くように、声をしっかり出したり、仕草も大きくしますが、撮影だと、普通の声で普通の仕草をする。でもその「普通」というのが難しくて、試行錯誤するのが楽しいです。

ーーそしてDearDreamの活動をスタートしてからは、歌、ダンス、声優と、かなりフィールドが広がりましたね。

富田:声優のお仕事は、こんなにも難しいものなのかと驚愕しましたね、最初はかなり落ち込みました。自分なりに精一杯考えて演じたのですが、それを客観的に聞いた時に棒読みに思えましたし、全然できていなくて。自分の中でやっているお芝居と、実際に作品になった時のものの落差が激しかったんです。その時の音響監督さんが親切にいちから僕たちに教えてくれて、毎回チャレンジさせていただきながら、少しずつアフレコのことがわかってきました。声優だと、発声や滑舌の良し悪しもはっきりと出ますし、セリフの秒数もしっかり決まっている。アニメーションにしっかりはめ込むのが難しく、プロの声優さんは職人みたいだと思いました。

ーーDearDreamとして立った日本武道館のステージはどうでしたか?

富田:武道館のステージは自分の中でも特別な経験で、人生でなかなか見ることのない光景でした。まさか自分がステージからその景色を見る側になるとは思ってもいなかったので、感動しましたね。ただ、プレッシャーもあったから歌もダンスもかなり練習しましたね。とくにダンスに関してはメンバーそれぞれの個性が少しずつ出てくるようになったのですが、僕は完コピするのに精一杯でした。自分流というものがもっと出てくるところまでいけたらよかったな、と今なら思います。

■いつか憧れている役者と共演を

ーー富田さんもプライベートでライブを見に行ったりはするんですか?

富田:よく見に行っています! ライブハウスが多くて、インディーズのバンドが出ているライブはよく行きます。

ーー最近見たライブでおすすめのバンドは?

富田:この間初めてライブを見たのですが、錯乱前戦というバンドが、甲本ヒロトさんみたいな熱いロックンロールでかっこよかったです。SUNNY CAR WASHというバンドも前からかなり好きです。

ーーロックバンドが好きなんですか?

富田:そうですね。最初にライブハウスに行った時に、自分と似ているなと共感を覚えたんです。地道にがむしゃらに頑張ってるバンドの人たちがすごくかっこよくて。それで感動してからハマりました。技術とかも荒削りだけど、夢に向かっていて、それが音楽に出ている。そのエネルギーに自分もぐっときました。あと、エレファントカシマシさんがめちゃくちゃ好きです!

ーーそうなんですね! いいですよね、エレカシ。

富田:エレカシの曲には、すごく励まされてます。まだライブを見たことがないので、今年は行ってみたいです。同じ事務所の金子大地くんと仲良くしていて、2人でカラオケに行ってエレカシの曲を熱唱したりしています(笑)。

ーーいいですね(笑)。今後、俳優として挑戦してみたいことはありますか?

富田:デビューしてから5年の間にいろいろ挑戦をさせていただいて、今後は映像作品に力を入れていきたいと思っています。負の感情も表現できる役者になりたいです。自分のリアルな生活ではなかなか喧嘩したりもないし、穏やかに過ごすことが多いですが、ドラマや映画という作品の中では、そういう負の感情も素直に表現することが役者の役割だと思っています。そういう人間味の出る作品に携わっていけたら嬉しいです。

ーー憧れている俳優はいますか?

富田:たくさんいるのですが、池松壮亮さんの芝居がすごく好きですね。まさに、負の感情を表現する姿に引き込まれます。自分もステップアップし、いつかそういった役者さんたちと共演できたらと思います。(取材・文=若田悠希)

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