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FLOW、15周年イヤー締めくくった日本武道館公演 盟友 GRANRODEOも登場した『神祭り』レポ

リアルサウンド

19/2/7(木) 16:00

 2018年にデビュー15周年を迎えたFLOW。その15周年イヤーの締めくくりとして、単独ライブとしては10年ぶりとなる日本武道館公演『15th Anniversary Final 「FLOW LIVE BEST 2019 in日本武道館~神祭り~」』を開催した。

(関連:『15th Anniversary Final 「FLOW LIVE BEST 2019 in日本武道館~神祭り~」』写真

 FLOWはこれまでに50以上のタイアップを受け、ロックの枠を超えて幅広い人気を集めており、特に『NARUTO-ナルト-』『ドラゴンボールZ』など、アニメ主題歌に関連した活動で海外からも絶大な人気を誇っている。

 そんな彼らの一夜限りのスペシャルライブは、「Break it down」でスタート。激しいサウンドの中にもくっきりとメロディが際立つナンバーで、超満員の観客をいきなり興奮状態のピークに導く。KOHSHI(Vo)の鋭くキレのいい歌声とKEIGO(Vo)の甘く愁いを秘めた歌声が交錯し、ツインボーカルが会場を魅了。さらに、シニカルな歌詞をヘヴィなサウンドに乗せた「JOY TO THE WORLD」、2人のボーカルがラップで掛け合いを見せる「7th Heaven」、会場全体がタオル回しで盛り上がる「Steppin’out」と、最初の数曲で熱気は最高潮に。

 妖しい曲調の「赤いサイレン」に続き、火柱が上がる「Red Hot Riot」では場内が赤いサイリウム一色だったのに対し、切ないメロディの「ブレイブルー」では青いサイリウムで会場が染まる。さらに、華やかでダンサブルな「COLORS」ではカラフルな色で埋め尽くされ、“色彩”つながりの楽曲が会場と一体になって見せ場を作っていく。

「今回のサブタイトルは“神祭り”。言っておきますけど、我々が神じゃないんです。みなさんが神なんですよ。座席に神エリアと書かれているように、みなさんを招いているから神祭りなんです」(KEIGO)

「気が付いたら10年前の武道館もこの髪型してました(笑)。今日をやりきって、この先に進んでいきたいので、楽しみにしていてください」(IWASAKI/Dr)

「10年ぶりの武道館、赤い武道館Tシャツも見えるし、10年前のTシャツも見えるね。今日は1日、楽しんでいきましょう」(GOT’S/Ba)

「15年間、みなさんと僕らで培ってきた神曲たち、そしてこれからも歌い続けたい神曲たちをいっぱい揃えて、みなさんにぶつけていきます。日常と戦っているみなさんへFLOW流の応援歌を持ってきました」(TAKE/Gt)

 そんなTAKEのMCで「メロス」につなげ、豪快なサウンドが明るいメロディとともに迫ってくる。さらに、「常夏エンドレス」では会場の空気を真夏に一変させるサウンドが解放感をうながす。対照的に、ドラマ「幸色のワンルーム」の主題歌「音色」は繊細なナンバー。しっとりとしたメロディをボーカル2人が歌い上げる。続いて、内面の葛藤を歌う「Answer」、一転して大きな手拍子で迎えられる「Shakys」と、目まぐるしく場面が移り変わっていく。多彩な楽曲、引き出しの多さが彼らの魅力なのを、あらためて感じさせられた。

「がむしゃらにライブでみんなとつながりたくてやってきましたけど、あれから10年、デビューして15年の月日が流れて、今はっきり言えるのは、FLOWはみんなでライブを作り続けているバンドです。こうして来てくれるみんなと、その日しかできないライブをずっと作り続けていきたいなと思って、このステージに立たせてもらっています。曲の音源ができた時点で完成とは思っていません。その曲をライブでみんなと作り上げてひとつになった時に完成して、どんどん進化していくものだと思っています」(KEIGO)

 ここで、今回の日本武道館公演のテーマソング「ONENESS」を披露。ゆったりとしたビートに乗せ、観客がともに歌えるシンガロングのパートもあり、メンバーの心情をまっすぐに伝える歌詞がオーディエンスの心に響き渡った。

 また、この日のスペシャルゲストであり、お祝いに駆けつけた盟友・GRANRODEOとともにFLOW×GRANRODEOの楽曲「Howling」「7-seven-」の2曲をパフォーマンス。

「ソウルメイト、FLOWのライブ、呼んでいただいてありがとうございます」(KISHOW/Vo)

「TAKEちゃんもGRANRODEO呼びたいって言ってくれて本当に嬉しい」(e-ZUKA/Gt)

 そして、「俺たち7人が“FLOW×GRANRODEO”だ!」とKISHOWが叫び、パワフルなボーカルを聴かせ、e-ZUKAの速弾きギターが会場を圧倒した。

 ここから後半戦に入り、まさに“神曲”と呼べるナンバーが連続する。全力でヲタ芸を披露するダンサー・GinyuforcE、RAB(リアルアキバボーイズ)たちに囲まれての「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」、再び火柱が上がるアッパーな「HERO~希望の歌~」、そして会場から合唱が沸き起こった「Sign」「風ノ唄」と、切れ目なく人気曲をたたみかけるように演奏。さらに「GO!!!」では、IWASAKI以外の4人がステージ左右に散らばり、観客との距離を縮めながらエネルギッシュに煽る。曲中に恒例のウェーブやコール&レスポンスを行ったりと、より一体感を高めていった。

 そして、感情のほとばしりが最高に達したのが、KEIGOが「俺たちの仲間の歌、歌ってくれ!」とシャウトして始まった「ANTHEM」。メンバーの熱量とそれを受け止めるオーディエンスの熱量がこれ以上ないほどの高まりを見せ、武道館にスパークした瞬間だった。

 KOHSHIが「2003年にデビューしてライブを中心に活動を続けて15年間、やってきました」と振り返り、「ライブをやっていると、目の前のみんながすごい近くに感じられる一体感とか、天井に手が届くんじゃないかと思えるような高揚感に包まれる瞬間があって。俺たちにとってその瞬間は何ものにもかえがたい瞬間なんです」「そこにみんながいてくれたから、前に進んでこれました。俺たちに関わってくれる全ての人に15年分の思いを伝えさせてください。本当にありがとうございました!」と感謝の言葉を述べたあと、本編の最後を、未来への希望を描いた「Garden」で締めくくった。

 アンコールに応えて再登場した5人。ステージ上から、4月10日にFLOWにとって3年ぶりとなるオリジナルアルバム『TRIBALYTHM』のリリースと、全国6都市を廻るFLOW LIVE TOUR 2019「TRIBALYTHM」が5月26日からスタートすることが告知された。

 そのアルバムに収録される「PENDULUM」をアンコールで披露。タイトルの”振り子”を想起させるメロディにこれからの未来を乗せた歌詞には、FLOWの新たな魅力が加わりそうだ。

 “神祭り”のサブタイトルにふさわしく、お祭りのようなハイな状態を2時間半に渡って繰り広げ、ラストはデビュー曲「ブラスター」でエンディングを迎えた。

 15周年の流れをこの武道館ライブでひとまず終えた彼らは、すでにその先に向けて歩み出している。4月のアルバムとその後のツアーで、新たな進化を遂げた彼らが感じられるはずだ。(岡本明)

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