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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

第7回

みうらじゅんの映画チラシ放談

『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』『母さんがどんなに僕を嫌いでも』

月2回連載

18/12/6(木)

─── これまで取り上げてきた作品でなにかご覧になれましたか?

僕、『プーと大人になった僕』と『若おかみは小学生!』は観ましたね(笑)。

─── 第2回と第3回で取り上げていただいた作品ですね!

サラリーマンやってる主人公のところに、なつかしのプーが戻ってきて、案の定「少年の心を忘れちゃいけない」的なことを言いにきたんですがね、僕が元関西人だからだと思うんですけど、昔よく地元に帰って友達と会ったりしてたときにちょっとでも東京の言葉が出るとね、すぐに「なんやおまえ、関西の魂、忘れてるんちがうけ!」って言ってくるわけです。正しくプーがその感じでしたね(笑)。プーはそれをピュアだと言いたいんですよ。でも、人って変わっていくものだと僕は思うんです。そこがちょっと引っかかるんですよね。それを大人になったと思われちゃ。

─── 大人になることの何が悪いんだということですね。

いや、変わってもいいんじゃないかと。だから、プーとは付かず離れずで暮らしていった方がいいなと思ったんです。あれはピュアのカツアゲですから(笑)。『若おかみは小学生!』の方はまたじっくり聞いてくださいよ。

(C)2017 Mandy Films, LTD. All Rights Reserved

─── さて、今回の1本目は、ニコラス・ケイジ主演の『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』ですね。

ニコラス・ケイジって、最近もうどんな人だったのかちょっと忘れてたんですよね。前は「ハゲで、だいたいあんな人だろう」って分かってた気がするんです。でも最近は役柄によっていろんな長さのものを被って出ていらっしゃるでしょ? よく分かんなくて、もう。このチラシも僕の思ってるニコケイじゃないし(笑)。

あとテレ東の匂いがしますよね。例の三羽ガラス的な(笑)。少し前、ビンラディンをやっつけにいく映画にも出てましたよね。

─── 『オレの獲物はビンラディン』ですね。

“俺のステーキ”的な(笑)。ニコケイならビンラディン役だと思いますでしょ。だいたい“地獄の”って付けてますけど、これはチャック・ノリスの専売特許じゃないですか。で、“ロード・ウォリアー”のところは『マッドマックス』な感じにしてるんですかね。なるほど、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』しか観てないヤツが、間違えて行くように仕向けてるんですね、きっと。タイトルの「MANDY」っていう文字の中にも「MAD」が入ってますしね(笑)。

ニコケイ臭が一切しない邦題って、どういうことですか? きっと、上映館も新宿武蔵野館系列とみましたが、どうです? 上映館はシネマカリテなの? もう銀座のシネパトスはなくなりましたけど、カリテと武蔵野館はニコケイのホームグランドってとこですかね。

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