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いま、最高の一本に出会える

片寄涼太×清水くるみ、同い年が語り合う“芝居への熱意” 「コメディのエッセンスを出す時の参考に」

リアルサウンド

19/1/8(火) 6:00

 GENERATIONS from EXILE TRIBEのボーカル・片寄涼太主演のオリジナルドラマ『TOKYO COIN LAUNDRY』(全5話)が、動画配信サービス「GYAO!」にて1月11日より配信スタートする。

 本作は、東京にあるコインランドリーに通う若手のライター蔵島優斗(片寄)がさまざまな人と出会い、一歩成長していく様子を描いた青春ラブコメディ。蔵島とコインランドリーで知り合い、恋に落ちるカメラマン・寺坂琴音を清水くるみが演じている。同い年だという片寄と清水に、本作の撮影裏話や互いに尊敬する部分について語ってもらった。

参考:『HiGH&LOW』に続く熱狂の予感? 『PRINCE OF LEGEND』に込められた“王子”への批評

■片寄「1カットに対する集中力は高められた」

ーー自身の役を演じるにあたって、意識したことなどはありますか?

片寄涼太(以下、片寄):普通の男の子というか、雑誌のライターとして東京に出てきて働いている人の日常に近づけたらなと思っていました。

清水くるみ(以下、清水):私は今までに一番やりたかったと言っていいほどの役柄で、 自分から相手にいろんなボールを投げていくような振り切った役をやりたかったのですが、これまではあまり機会がなかったんです。それだけに、今回台本を最初に読んだ時には「こういう風に演じよう」と決めていて、現場でコインランドリーのセットを見ながら「このセリフはこうやって動いて……」みたいなことを1人で考えられたことがとても楽しかったのを覚えています。今見ると「もうちょっとこう演じたかった」と思う部分もあるのですが、楽しかった感覚が忘れられなくて「またこういう役に巡り会いたいな」と思うほど自分の中で好きな役でした。

片寄:清水さんがテンションを高く演じてくれた部分もあるんですけど、僕の演じさせてもらった蔵島はあまり波がない性格というか。だからこそ、内に秘めているつらい部分や悲しかった過去も乗り越えて行くという、物語の終盤に向けて蔵島が成長していくことをとても意識していました。当初から全5話分の台本が上がっていたので、自分の中で大きな流れを意識しながら撮影に臨めたのも大きかったです。

清水:私が投げるものに対してちゃんと応えてくれる蔵島優斗くんの存在が本当にありがたかったです。寺坂琴音は、ちゃんとキャッチしてくれないとどっかに行ってしまうような役柄だったようにも思います(笑)。

ーー柴山監督とのやり取りを含めて、撮影はどのように進めていったのでしょうか?

片寄:監督からは具体的にもっとこうしてほしいというのはそこまでなかったかなと思います。キャスト同士の雰囲気に重きが置かれていたというか、カットもそこまで多く割らずに自然体で撮影を進めていただいたので、1カットに対する集中力は高められた気がします。

清水:私は「こんな琴音になるとは想像していませんでした」と監督に言われました(笑)。実際には片寄さんがおっしゃったように「自由にやってみて!」という感じだったと思います。1話目の出会いのシーンの時にコインランドリーの現場でずっと考えているのを見られていた監督に、「思った通りにやってみてください」とおっしゃっていただいたんです。もしかしたら監督さんの当初のイメージはもうちょっとおとなしくて抑えたものだったのかもしれないですけど、モニターの前から監督の笑い声が聞こえてきて「ありかなのかな」と感じたのを覚えています。

ーー監督もそこでハマッたのかもしれないですね。

清水:ただ、「もうちょっと抑え気味に」とは言われました(笑)。でも、後から出していく作業は大変ですが、出し切れた後は抑える作業なので、役者としてやりやすく役を作っていけた気がします。

片寄:あとは、監督を含めた制作の方たちのこだわりで、全編手持ちカメラで撮られていたのもあってすごく臨場感があり、生きた画がしっかりと反映されて仕上がっていたのが嬉しかったです。色味なども気を遣って制作されていたので、そういったこだわりも含めて楽しんでもらえたらと思います。

清水:確かにスタッフさんのこだわりや一緒に作っていく雰囲気が印象的な現場でした。普段、演者とスタッフさんはある程度の距離を保って接することが多いと思うのですが、今回はいい意味でお互いに気を遣う現場ではなくて、メイキングの中にも入っているように片寄さんが録音部のマイクを持ってお手伝いをしたり、カメラを持ってみたりという特別な空気感がありました。録音部のイヤホンを聞いたりすることは本来やってはいけないはずなのですが(笑)、今回経験させていただいて「スタッフさんにはこういう音が聞こえているんだ」と気づきが得られたのは、現場にいい距離感が生まれていたからこそだと思います。

■清水「片寄さんが引っ張ってくれた」

ーー演じた役柄と自分の共通点は?

片寄:ボケ側ではなく、ツッコミ側であるところですかね(笑)。琴音ちゃんが取材先のカフェで暴れたりするシーンがあるのですが、その時「ちょっとちょっと」と止めに入るような冷静な部分は共通点かなと思います。

清水:確かに(笑)。私はこの役をやったことによって結果的に琴音ちゃんに似ていったところはあると思います。役と出会ってどんどん明るさが増していったからこそできた演技でもあって、最近演じた役で琴音ちゃんを軸にして作り上げた役もあったほど、寺坂琴音を演じたことは私にとってとても大きかったです。

片寄:逆に自分はストレートというか、思ったことは表現するタイプなので、蔵島のあまり表に出さない秘めた想いを大切にしているところは優しい男だなと感じていました。最後に見せる男らしさというか、成長した部分も含めてそう感じたんだと思います。

ーーお互いの演技や印象についても聞かせてください。

片寄:清水さんと最初にお会いしたのは本読みの時で、ノリのいい子なのかなと思いながら接してみたんですが、蓋を開けてみると実は人見知りだったと(笑)。印象としては初対面から気さくに対応してくださったので、明るい方なのかなと思っていたんですけど、実際に話してみるとすごく真面目というか。先ほど清水さんの発言にもあったように、撮影が進んでいくにつれて役の持つ部分も意外とあるのかなとは感じたのですが、本来的に真面目で仕事に対する向き合い方も尊敬できるところがたくさんありました。

清水:私もまったく同じ印象を片寄さんに持っています。最初の本読みの時ってシーンとすることが多くて、その後に現場で仲良くなっていくものだと思うのですが、今回は本読みの時から「同い年ですよね?」と気さくに話しかけてくれたことにとても驚きました。お会いする前はおとなしい感じの方なのかなとイメージしていたのですが、声をかけてもらえたことで現場も温かいものになったと思いますし、そのまま片寄さんが引っ張ってくれた気がします。その後に聞いたら「仲良くなる役でもあったから」と言っていて、役を考えた上でそういう風にしているのはすごい人だなと刺激を受けました。

片寄:そういう意味で言えば、僕も同い年で真摯にお芝居と向き合っている方とご一緒できて刺激をいただきましたし、勉強させてもらえたと思っています。

清水くるみ:実際にカメラが回っても、私が投げたボールを受けてくれなかったらはちゃめちゃなことになってしまうと思うんですが、本番とテストで動きを変えてしまったとしてもしっかりと対応してくださったので助かりました(笑)。最後の長いシーンに入る前もセリフを合わせたりしたんですけど、コミュニケーションを取って撮影に臨むのは改めて大事なことだと感じました。というのも、その場で「はい、やってください」というのが難しいところもあるので読み合わせをさせていただけたのはとても助かりました。

ーー役作りについて、2人で相談したことは?

片寄:笑える部分というかシュールで面白いシーンが結構出てくるんですけど、そういうところは琴音ちゃんに担ってもらえればみたいな話はしたかもしれないです。ご本人もやる気だったと思うので、思い切りやってくださいという話はしましたね。役に関してはそんなになかった気がするのですが、清水さんから「台本をどうやって覚えているんですか?」と聞かれたことがあって、どちらかと言えば彼女の方がよほど経験されているはずなので「それは俺に聞かないでくださいよ!」と思ったのはありました(笑)。

ーー(笑)。清水さんは台本を完璧に覚えてから現場に入るんですか?

清水:むしろ逆で、私自身は台本を覚えるのが速くないと思っているんです。だから、私だったら時間がかかるだろうなと思うような長ゼリフを片寄さんは覚えていたので、「どうやって覚えるんだろう?」と思って聞いたんです。そうしたら、「普通に読み込んで覚えます」と言われて「あっ、そうですか」みたいな(笑)。そこで、私は声の流れやリズムで覚えますというのは言いました。

片寄涼太:そう、声の流れやリズムで覚えていると言ってましたね。歌うのも好きだと言っていて、それこそ舞台やミュージカルも経験されているので、そういうセリフの覚え方もあるんだと話を聞いて思ったのを覚えています。本作では、リハーサルを経て本番を撮っていったのですが、清水さんがいろいろとトライしてくれているのが伝わってきていたので、僕も生の空気感に反応するというのはありました。台本自体も舞台っぽさがあったり、ワンカメでの撮影もところどころ出てきたりするので、緊張感やリアルな間を画面からも届けられたら面白いのかなと思っていました。

ーー清水さんの演技に触発されたことも?

片寄:吹っ切れ感というか、自ら面白さをさらけ出して演じ切るというのは勉強になりました。その後に『PRINCE OF LEGEND』という作品の撮影に入ったんですが、朱雀奏という役でコメディのエッセンスを出す時の参考にもなった気がします。

清水:ありがとうございます。そう言っていただけるのは正直に嬉しいです。あと、かけ合いと言えば、5話で優斗くんが想いを伝えるクライマックスのシーンはやはり見どころかなと思います。台本を読んでいても、誰もが経験したことがあるんじゃないかなと思うほどすごく共感する部分が多かったです。そうやって、笑いでぶっ飛んでいるシーンもあれば、リアルに心のそこにズドーンと来るシーンもある作品なのかなと思います。

■片寄「演技の奥深さにもまた少し触れられた」

ーー片寄さんがボーカルを務めるGENERATIONS from EXILE TRIBEによる楽曲「Pray」と「涙」がそれぞれ主題歌と挿入歌として起用されていますね。

片寄:正直に嬉しかったというのと、作品に華を添えられる歌になっていればいいなと思っています。あとは、「Pray」の起用は当初から聞いていたんですけど、作品ができ上がったのを観た時に「涙」も使っていただいていて、聞くと監督が「すごく好きな楽曲で使わせてもらいました」と言ってくださって、さらに嬉しくなったのを覚えています。挿入歌として流れているシーンにもすごくハマッていて、「涙」という楽曲のまた違った魅力をこのドラマで引き出してもらえたように思います。「Pray」は自分で作詞をさせてもらった曲であり、こうして自分が出演するドラマの主題歌として使っていただけるなんて思ってもみなかったので感慨深いです。

清水:今日も楽曲を聴きながらここに向かって来たのですが、とてもいい曲だと思いました。「Pray」の歌詞もこの物語のために書き下ろしたようにぴったりだと思います。

片寄:清水さんには撮影時にも「ピッタリじゃん!」と言っていただきましたが、作品と重ね合わせて聴いていただけるとまた違った伝わり方で何かを感じていただけるのかなと思います。その上で、改めてGENERATIONSというグループを知ってもらえるきっかけになればいいなとも思っています。

ーー俳優として今作だからこそ表現できたこととは?

清水:コメディができる女優さんになりたいという気持ちがあって、そのきっかけを与えてくれたのがこの作品だと思います。あと、アーティストでもある片寄さんのプロデュース能力は、同い年として正直にすごいと感じていました。例えば、普段グループのことを考えている上に、今回の現場では作品を広めるためにはどうしたらいいかや、自分のことだけじゃなくて周りのことも考えられていて、芝居以上にそういう考え方から学ぶことが多かったと思います。役者をやっていく上でそういう力も必要だということも含めて、この作品とそういう方たちに出会えたことで自分の中でいろんな考え方が変わりました。

片寄:撮影の順序としては今作が先なんですけど、これまではマンガ原作の作品や直近では王子様をテーマにした作品とパンチの効いたものが多かったので、こういった演技の一面もあるんだということを感じていただけたらありがたいです。今回は20代の若手ライター役でしたが、仕事をされている方々と同じ目線で役を演じる機会を得られたのは、個人的にも可能性や幅を広げることにつなげられたのではないかなと思います。さらに、今回の撮影を経て今後日常に寄り添った役もやってみたいと感じていて、演技の奥深さにもまた少し触れられた作品になりました。

ーー視聴者のみなさんにはどのように楽しんでほしいですか?

清水:この作品を改めて観た時に、「琴音ちゃんはこの選択をしたけど、実際の私ならこの選択はしないかもしれない」などいろいろな選択の仕方があるなと感じました。それこそ10人いれば10通りの選択肢があって、生きて行く上で参考になるというか、こういうやり方もあるんだと感じていただけたら嬉しいです。そして、恋愛や友情は人を成長させていくんだなと今作から感じて、少しでも日々の日常を大切にしようと思うきっかけになればと思います。あとは、花やしきやスカイツリーなど東京に住んでいながら行けていなかった場所でも撮影ができて、個人的にもまた行ってみたくなりました。

片寄:今清水さんがおっしゃったように東京の街の美しさに加えて、都会の中にある温かさも感じられる作品になっていると思いますので、改めて東京の魅力が伝わればなと思います。また、人生の選択をされる方に届けられたら一番嬉しい作品だと思うので、どうやって生きていくかを迷っている方にもこの作品を観ていただいて少しでも背中を押せたらいいなという思いはすごくあります。同年代で人生の岐路に立っている方が一歩踏み出して成長するきっかけとなる作品になれたらと感じると同時に、年代的に上の方にもかわいらしいなといった感想を抱いてもらったり、自分にもこんな時代があったなと懐かしんでくださったりと幅広い世代の方に観てもらえると嬉しいです。日々の生活に少しあきてしまっている人の刺激になって、違う選択をしてみようかなと思ってもらえるような作品になれればと思います。

ーー片寄さんは、ドラマと並行して写真集『グッバイ、ホワイト』も撮影していたとか。

片寄:自分にとって初の写真集である『グッバイ、ホワイト』はドラマと同時期に撮っていたので、中にはドラマのオフショットも入っていたりして連動して見てもらえる1冊になっています。そういう意味でも、『グッバイ、ホワイト』の自分にも蔵島の顔がチラッと垣間見えると思うので、改めて写真集も見直していただけたら嬉しいです。個人的にも大事な作品である写真集をドラマの配信を機に見返したいと思います。(構成=編集部)