Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

TWICE、NCT、IZ*ONE、公園少女……K-POPグループで活躍する日本人メンバーの変遷を追う

リアルサウンド

19/2/25(月) 7:00

 日本のAKBグループと韓国の『PRODUCE』シリーズがコラボした『PRODUCE 48』からデビューした女子グループ・IZ*ONEが、日韓両国で熱い人気を得て活躍中だ。このように、近年韓国のアイドルグループで国境を越えて活動する日本人メンバーが目立つようになってきている。

(関連:IZ*ONE、歌い踊る姿がもたらす昂揚感 日本デビューシングル『好きと言わせたい』でチャートイン

 S.E.SのシューやSugarのアユミ(後のICONIQ・現在は伊藤ゆみ名義で日本で活躍中)、LADIES’ CODEに所属した故クォン・リセなど、在日韓国人メンバーを含むグループ以外で、韓国人と日本人がメンバーのアイドルグループとしては1998年にデビューしたCircleが元祖とされている。韓国の朝鮮音響と日本のソーマオフィスが合同で作った女子グループで、後にJewelryのメンバーとなったイ・ジヒョンを含む韓国人メンバー2名と日本人メンバー2名、日系中国人メンバー1名という構成だった。1998年は韓国で規制されていた日本の大衆文化が解放された年であり、その影響もあったようだ。朝鮮音響は翌年1999年にもソーマオフィスと合同で日本人の松尾兄弟と韓国人のコ・ジェグンによるバンド・Y2Kをデビューさせている。

 2007年にデビューした女子グループ・CATSにはスンシムという芸名で活動した日本人メンバーが在籍した。SUPER JUNIORの成功を受けて、DSPメディアがデビューさせたとされるA’st1は、中国人・日本人メンバーを含む多国籍グループ。メンバーだった藤原倫己は、韓国滞在中にDSPからスカウトされるも、連絡先交換だけしてそのまま帰国したところ、日本まで当時の社長が訪ねてきたという。しかし韓国では当時外国籍の芸能人は出演できる局や契約先の制限など様々な制約があり、多国籍グループには厳しい面が多かったようだ。この規制が緩和されたのが2009年で、それ以降主に中国人メンバーを含む多国籍グループが徐々に増えていった。

 2011年MIB・カンナム、2012年SKARF・ハナ、CROSS GENE・タクヤ(現在は脱退)、2014年D.Horic・レナなど日本人メンバーを含むグループは徐々に増えていったが、もっとも大きなブレイクポイントとなったのはやはりJYPエンターテインメントのTWICEのデビューと成功だろう。ミナ、サナ、モモの日本人メンバーはそれぞれダンススクールに通っており、ミナとサナは大阪でスカウトされグローバルオーディションに参加したことがきっかけでJYP入りした。一方モモは幼少時から通うダンススタジオの関係で小学生の時に韓国の歌手・Lexyの「Ma People」MVに出演したり、韓国のオーディション番組『スーパースターK3』の日本予選に参加するなどの経験があった。その後、YouTubeに上げていたダンス動画を見たJYP関係者から声をかけられグローバルオーディションに参加したという。

 2000年代までは主にスカウティングで練習生になるケースが多かったようだが、韓国の事務所側も海外進出を意識してグローバルオーディションを様々な国で行うようになったこと、2010年前後に日本でいわゆる「第一次K-POPブーム」が起き、K-POPに憧れてK-POPダンススクールやオーディションに参加する若者が増えたこととも呼応しているようだ。2016年デビューのNCT・ユウタはSMエンターテインメント、PENTAGON所属のユウトはCUBEエンターテインメントが日本で開催したグローバルオーディションを経て、韓国で練習生になった。2017年にB1A4やOH MY GIRLのWMエンターテインメントからデビューしたONFのUは、元々所属していたダンススクールの推薦でJYPグローバルオーディションを受けるために渡韓したという。公園少女のミヤは元々VIXXのダンスコピーユニットに所属していたが、2018年2月に『第2回アコピアグローバル合同オーディション in 東京』のソウルでの二次審査を経てKiwi Media Groupと練習生契約し、同年9月にデビューするというスピードデビューだった。

 他にK-POPカバーユニット出身のメンバーとしてはCherry Bulletのメイ(他にもココロ、レミという日本人メンバーが所属)や、『PRODUCE 101』シーズン2出身で現JBJ95のケンタなどがいる。特にケンタは自身もK-POPアイドルの熱心なファンで、韓国では“成功したオタク”として知られている。2016年にデビューしたH.U.Bのルイのように単独で来韓し、語学堂で韓国語を学びながらオーディションを受け、K-POPアイドルを目指すという若者の数も、今後さらに増えていきそうだ。

 また、TWICEのブレイクした2016年~2017年は韓国のTHAADミサイル配備に呼応するように、中国内での韓国人芸能人やアーティストの活動が制限された時期だ。厳密に宣言があって行われたことではないが、韓国内では「限韓令」と呼ばれており、実際に公演が中止になったり、収録済みの韓国のアイドルグループの出演番組が突然放送中止や、韓国の芸能人だけがぼかし処理を施されて放送されたりということがあった。この件以降、日本人メンバーを含むグループが増えているという見解もある。2019年にデビューが決まっている中にも、『PRODUCE 48』出演のキム・ドアが所属しており、元JYP練習生の日中ハーフメンバー・レンシカが含まれているFanaticsや、TREASURE13として合同デビュー予定のTREASURE(ハルト)、MAGNUM(マシホ・ヨシノリ・アサヒ)など、日本人メンバーが含まれているグループがすでに複数見られる。特に、TREASUREとMAGNUMの日本人メンバーは、YGエンターテインメントがYGエンタテインメントジャパンでトレーニングしたとのことで、今までとはまた異なる環境で育成されたメンバー達だ。

 現在K-POPグループ所属の外国人メンバーは中国籍が最も多く、それに次ぐのが日本人である。また、サナやケンタ、宮脇咲良やマシホの様にデビュー前から韓国内で強力な個人ファンドムを形成する日本人メンバーは珍しくない。K-POPアイドルになりたい日本人と求める事務所、そして応援するファンドムという需要と供給が揃ってきている状況で、今後も国境を越えて活動するメンバーは増えていきそうだ。(DJ泡沫)

アプリで読む