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安藤サクラ、岸井ゆきの、東出昌大、岡山天音……実力派揃いの「ユマニテ」俳優がドラマ界支える

リアルサウンド

19/1/16(水) 6:00

 田中圭、中村倫也、志尊淳などが話題を集めた2018年のドラマ界。しかし、そうしたブレイク俳優とは別の流れで、近年のドラマ界を重要な役どころで支えた人たちに共通する一つのキーワードがあると思う。それは「ユマニテ」だ。ドラマや映画好きの人は、名前を聞くとすぐに「ああ、なるほど」とピンとくるかもしれない。実力派俳優が揃う事務所「ユマニテ」の役者たちが各所で活躍しているのだ。

【写真】でみるユマニテ俳優

 たとえば、10月から毎朝の楽しみを提供してくれているNHK連続テレビ小説『まんぷく』のヒロイン・福子であり、映画『万引き家族』でもその演技力が絶賛された安藤サクラ。同じく『まんぷく』で、福子の姪っ子として14歳の設定から違和感なく登場、「塩軍団」たちの癒し的存在を経て、大阪帝大に合格、ついには自分の家に泥棒に入った大阪帝大卒の神部くん(瀬戸康史)と結婚した「タカちゃん」を演じている岸井ゆきの。ネクストブレイク女優としては、すでに何年も前から注目されていたため、「ようやく」という感もある。NHK大河ドラマ『真田丸』でも同名の「たか」をロリ賢く演じ、話題となったのも面白い偶然だろう。

 『義母と娘のブルース』(TBS系)で、亜希子(綾瀬はるか)の義理の娘・みゆきの同級生・大樹を演じていた井之脇海。みゆきに好意を持ちつつも「ブス」と呼び、元気づけるために意地悪をしていたぽっちゃりの大樹くんが、転校してしまい、会わなくなる。しかし、高校生になったみゆきを、電車で痴漢から守ってくれた長身イケメンが、あの「大樹くん」だったという展開には、女性視聴者が大いに沸いた。

 井之脇のよく通る美声と、穏やかであたたかな包容力に魅了された人は多かったことだろう。しかも、井之脇と、成長したみゆきを演じた上白石萌歌といえば、『午後の紅茶』CMに出演している二人。神奈川出身の都会っ子なのに、井之脇にはなぜか「郷愁」がよく似合う。ちなみに、7月より放送されていた、井之脇の初主演連続ドラマ『青と僕』(フジテレビ系)が終了してしまった直後、その寂しさを吹き飛ばすように、「痴漢をつかまえる」という設定かぶりで『ぎぼむす』に再登場した偶然も、趣深かった。

 また、ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)では、単純で、騙されてばかりのボクちゃんを、声を裏返してチョロ可愛く演じた東出昌大。2017年にドラマ『あなたのことはそれほど』で、妻の不倫を知り、嫉妬に狂うも、愛で縛り続けようとする夫の「狂気」を演じたが、その翌年にガラッとイメージの異なる「ボクちゃん」を好演。さらに映画『寝ても覚めても』で多数の映画賞の主演男優賞を獲得するなど、大輪の花を咲かせた1年となった。

 また、『トドメの接吻』(日本テレビ系)で、謎の女・宰子を演じた門脇麦。不気味な「キス女」として登場するも、実は山崎賢人演じる旺太郎をタイムリープのキスで助け続けてきたことが後に判明、回を追うごとに不気味さが薄れて健気で可愛く見えてしまったのは、門脇麦の達者な演技力あってのものだった。

 『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』(フジテレビ系)において、ディーン・フジオカ演じる真海が復讐のターゲットとして近づく一人、人気俳優・南条のマネージャー・愛梨を演じていた桜井ユキも忘れてはいけない。これまでは妖艶でセクシーな役柄を演じることも多かったが、本作でメガネの敏腕マネージャーとして登場したときには、すぐに一致しなかった視聴者も多かった。しかも、実は復讐における重要な役割を担っており、シーンによって別人のような表情を見せることには、称賛の声が多数あがっていた。

 上記のように、2018年に大いに活躍したユマニテの役者たち。さらに2019年は、NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』に、日本最初のスポーツ同好会「天狗倶楽部」の一員として、満島真之介が出演。また、深夜ドラマ『ゆうべはお楽しみでしたね』(TBS系)では、本田翼とのW主演として、岡山天音がオタク男子役を演じている。

 ドラマ好きがついつい反応してしまう実力派の役者を揃えたショールーム、あるいはセレクトショップのような事務所「ユマニテ」。バラエティやトーク番組などに、番宣で幅広く露出するトーク力も達者な役者が多い昨今、スター俳優の東出昌大を除き、ほとんど演技仕事以外ではテレビに出ない「純然たる役者事務所」というのも気になるポイントだ。2018年から引き続き、2019年もユマニテに、さらに満島真之介、岡山天音の活躍に期待したい。

(田幸和歌子)

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